nímbo

品詞
名詞
意味
乳
発音
[ˈnimbo]
読み
ニンボ
分野
生活・道具・衣食住

意味

  1. 乳

    主に毛山羊の乳。

    méirim torárei nímbo te níla endríña.

    読み:メーリン トラーレイ ニンボ テ ニーラ エンドリーニャ。

    méir-imtorár-einímboteníl-aendríña.
    与える-<私が>客-<与格>乳<対格><関係節>飲む-<(軽いものが)>子ども<主格>

    「子どもが飲む乳を、私は客に出す。」

    関係節のついた名詞句は節のいちばん最後に置くので、与格の torárei が目的語より前に出る。

    ésa méula némei, éso nímbo némei.

    読み:エーサ メウラ ネーメイ、エーソ ニンボ ネーメイ。

    és-améulaném-ei,és-onímboném-ei.
    いる-<(軽いものが)>毛山羊<主格><私>-<与格>いる-<(重いものが)>乳<主格><私>-<与格>

    「私には毛山羊がいる。だから乳もある。」

    所有を「ある+持ち主の与格」で言う文を、接続詞なしで二つ並べている。動詞は持ち主ではなく、持たれている物に一致する。軽性の méula を受けると ésa、重性の nímbo を受けると éso になる。

    nelisénde autorár nímbo só.

    読み:ネリセンデ アウトラール ニンボ ソー。

    nelis-énd-eau-torárnímbosó.
    お飲みになる-<〜しますように>-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-客乳<対格>この<重性>

    「お客人には、この乳をお飲みいただきたく存じます。」

    もてなしの決まった言い方。客を高めて au- をつけ、願望法の3人称で勧める。nímbo「乳」は重性o語幹なので、指示詞は重性の só になる。くだけた場なら níl-「飲む」の命令法を使うが、改まった場では尊敬の補充形 nélis- を使う。

    dumaréndim nímbo só.

    読み:ドゥマレンディン ニンボ ソー。

    dumar-énd-imnímbosó.
    頂戴して飲む-<〜しますように>-<私が>乳<対格>この<重性>

    「この乳を頂戴したく存じます。」

    dúmar- は、出された飲み物をへりくだって飲むことにも使う。1人称の願望法 -éndim で「〜させていただきたい」という、へりくだった願いを表す。強勢は -énd- に移る。客が、出された器に手をつける前に言う。

    níla kelár nímbo.

    読み:ニーラ ケラール ニンボ。

    níl-akel-árnímbo.
    飲む-<(軽いものが)>伐る-<〜する人・主格>乳<対格>

    「樵が乳を飲む。」

    VSO の基本的な文。主語の kelár「樵」は人なので軽性で、動詞は -a をとる。nímbo「乳」は重性o語幹なので、対格も主格と同じ形。毛山羊の乳は高原の日常の飲み物である。

    níla kelár nímbo.

    読み:ニーラ ケラール ニンボ。

    níl-akel-árnímbo.
    飲む-<(軽いものが)>伐る-<〜する人・主格>乳<対格>

    「樵が乳を飲む。」

    日常のことを述べる VSO の文。nímbo は重性o語幹なので、主格と対格が同じ形になる。主語の kelár「樵」は人なので軽性で、動詞は -a をとる。

    kúulim nímbo si tambór.

    読み:クーリン ニンボ シ タンボール。

    kúul-imnímbositambór.
    煮る-<私が>乳<対格>と雑穀<対格>

    「乳と雑穀を煮る。」

    家で煮炊きするときの言い方。乳と雑穀を合わせて煮た粥は、湖盆の村でふだんから食べられている。どちらも重性なので、対格は主格と同じ形になる。主語は動詞の語尾 -im でわかるので言わない。

    fǘrau ílmo si nímbo.

    読み:フューラウ イルモ シ ニンボ。

    fǘr-auílmosinímbo
    沸く-<双数>水<主格>と乳<主格>

    「水と乳が沸く。」

    日常。単数の名詞を si で二つ並べたので、動詞は双数。双数の動詞は人称・性を区別しない。

    éso unlóur nímbo míil.

    読み:エーソ ウンロール ニンボ ミール。

    és-ounlóurnímbomíil.
    いる-<(重いものが)>まだ乳<主格>ほのかな

    「乳はまだ、ほのかな甘みがある。」

    味見の場面。unlóur「まだ」を伴い、甘みが完全に立ち上がらず、わずかに感じられる程度を表す。

    múndula dórin nímbo es kúrmos.

    読み:ムンドゥラ ドーリン ニンボ エス クルモス。

    múndul-adórinnímboeskúrm-os.
    注ぐ-<(軽いものが)>男<主格>乳<対格>から壺-<属格>

    「男が壺から乳を注ぐ。」

    大きな器からの注ぎ。es+属格 kúrm-os で出所を表す。この意味では、大きな器から小器へ少量を慎重に移す含意がある。

解説

毛山羊の乳。そのまま飲むほか、乾酪を作る。液体なので重性に属する。

文法

重性・o語幹。属 nímbos、与 nímboi。

語源

古高原語 *nímbo- から。基本の名詞で、派生・複合の構造は確認できない。

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