nún-

品詞
動詞
意味
目を閉じる(悲しむ)
発音
[ˈnun]
読み
ヌーン
分野
知覚・感情・思考・発話

意味

  1. 目を閉じる(悲しむ)

    悲しみ・哀悼・内省の意図的な行為。まばたきでも眠りでもなく、短時間静かにまぶたを下ろすこと。

    lúin na vírim þelán, núnim

    読み:ルーイン ナ ヴィーリン セラーン、ヌーニン

    lúinnavír-imþel-án,nún-im
    とき<〜ない>言う-<私が>名-<対格>目を閉じる-<私が>

    「その名を口にしないとき、私は目を閉じる。」

    弔いや深い悲しみの場面。亡き者の名を唱えない禁忌や、悼みの中で言葉を控える動作として núnim が用いられる。lúin は主節に先行する時の節を導く。

    núnim si nóurim élan

    読み:ヌーニン シ ノーリン エーラン

    nún-imsinóur-imél-an
    目を閉じる-<私が>と思う-<私が><3人称単数・軽性>-<対格>

    「目を閉じて、それを思う。」

    日常の内省の場面。nún- は、反射的な瞬きでも眠りに入る動作でもなく、意図的にしばらくまぶたを下ろす行為。同一主語の二つの動作を si で並べている。nóur- は他動詞なので、目的語の代名詞 él に対格語尾 -an を付けた él-an を補う。

  2. 目を伏せる

    目上の人や、祀りの場において、敬意・畏れとして静かに目を下ろすこと。

    nunésa an aldáran áurenan

    読み:ヌネーサ アン アルダーラン アウレナン

    nun-és-aanaldár-anáur-en-an
    目を伏せる-<〜すべし>-<(軽いものが)>上手座-<対格>昇る-<〜した・〜された>-<対格>

    「高き座へ向かう際には、目を伏せるべきである。」

    作法書や碑文の当為法。主語を言わない一般主語は軽性の -a で現れる。an aldáran áurenan は「高き座へ向かって」。

    lúin víra ólmar élan, núnim

    読み:ルーイン ヴィーラ オルマル エーラン、ヌーニン

    lúinvír-aólmarél-an,nún-im
    とき言う-<(軽いものが)>年長者<主格><3人称単数・軽性>-<対格>目を伏せる-<私が>

    「年長者がそれを仰るとき、私は目を伏せる。」

    日常の敬意の場面。目上者の前で静かにまぶたを下ろす作法。núnim 自体は謙譲の接頭辞を持たないが、動作が敬意を表す。vír- は他動詞なので、目的語の代名詞 él に対格語尾 -an を付けた él-an を補う。

解説

悲しみ・哀悼・深い内省のとき、意図的にまぶたを下ろすこと。反射的なまばたき(senkrémb-)とも、眠りに入る(nóir-)とも異なる、短時間の意図的な行為。亡き者の名を唱えるとき、祀りの詞を唱え終えたあと、あるいは深い悲しみにひたり言葉を失ったときに見られる動作。改まった場では、この動作が言葉の重さを高めているとされる。くだけた場では snál-「閉じる」で済ませるが、改まった言葉では nún- が使われる。

文法

自動詞。完了語幹 núns-(長母音語根に -s- を足す型)。

語源

古高原語 *nún- から。もとは「そっと折りたたむ」「静かに閉じる」という意味の語根で、布を静かに畳む、口を静かに閉じるなどの意味にも使われた。今の言葉ではまぶたに限り、悲しみ・敬意の文脈で使われる。

語幹の異形

説明に出てくる語

高原語辞典

高原語辞典

左の一覧から語を選ぶか、上の検索欄に日本語またはローマ字を入れてください。

高原語入門

左の目次から課を選んでください。

高原語の文法書

左の一覧から選んでください。

資料集

高原語で書かれた読み物です。左の一覧から選んでください。

小説

左の目次から話を選んでください。

語彙の候補

小説・世界設定・翻訳から見つけた「辞書にない語」の候補です(uv run conlang dict-grow 名前 で作られます)。登録する語を選んでください。同義語として複数選べます。

作ってほしい語を依頼する