pél

品詞
疑問詞
意味
どの
発音
[ˈpel]
読み
ペール
分野
代名詞・指示詞・疑問詞

意味

  1. どの

    名詞の後ろに置いて「どの〜」と尋ねる。

    fáron pól vándes?

    読み:ファーロン ポール ヴァンデス?

    fáronpólvánd-es?
    荷<対格>どの<重性>量る-<あなたが>

    「「どの荷を量っているんだ?」」

    縁の市でよく聞く問い。pél は名詞の後ろに置き、「名詞+pél」をひとまとまりにして文頭に出す。pél は格でも性でも形を変えない。fáron は重性なので、主格と対格が同じ形になる。2人称を使っているので、下向きか並びの話し方。

    sáindaran pél luuméla ausenár?

    読み:サインダラン ペール ルーメーラ アウセナール?

    sáindar-anpélluum-él-aau-sen-ár?
    証文-<対格>どのご覧になる-<〜だろう>-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-見る-<〜する人>

    「目付殿は、どの証文をご覧になるのでしょうか。」

    上向きの問い。ké は使わず、推量法で推し量る形にする。尊敬の補充形 lúum- に推量法の -él- がつくので、強勢が接尾辞に移る。疑問の名詞句 sáindaran pél は文頭に出す。

  2. どれ

    名詞なしで単独に用いて、選ぶものを尋ねる。

    pél néules?

    読み:ペール ネウレス?

    pélnéul-es?
    どれ好む-<あなたが>

    「どれがいい?」

    目の前に並べた品物から選ばせるときの、くだけた問い。名詞を伴わずに pél だけで「どれ」の意味になる。目的語でも形は変わらず、動詞の前に置く。

    pél éso gandér?

    読み:ペール エーソ ガンデール?

    pélés-ogandér?
    どれいる-<(重いものが)>硬木<主格>

    「どれが硬木だ?」

    積まれた丸太の中から硬木を見分けさせる問い。繋辞の文で、主語は gandér、pél は述語にあたり、疑問詞なので文頭に出る。繋辞は主語の gandér に一致して重性の -o をとる。

解説

いくつかの中から一つを選ばせる疑問の限定詞。指示詞と同じく名詞の後ろに置き、性によってだけ形が変わる。軽性 pél、重性 pól。名詞句ごと文頭に出す(gandér pól vándes?「どの硬木を量るのか」)。目上の人を選ばせる問いには使わない。

そのほかの用例

sénim sóumbo pélsei.

読み:セーニン ソーンボ ペルセイ。

sén-imsóumbopéls-ei.
見る-<私が>きのこ<対格>脂の木-<与格>

「脂の木のところにきのこが見える。」

sóumbo は重性o語幹なので、対格も主格と同じ形になる。場所は前置詞を使わず与格で言う。pélsa「脂の木」は生えている木なので軽性で、与格は -ei。雨期の森できのこを見つけたときの言い方。

tául pélsan trúum!

読み:タウル ペルサン トルーン!

táulpéls-antrúum!
取る<命令法><あなたが>脂の木-<対格>古びた

「その古びた脂の木の板を取ってくれ!」

荷札にする板について言う文。pélsa は名詞の形としては軽性なので、対格 -an をとる。しかし伐られた材なので、形容詞は重性の一致になる。重性の対格には語尾がないので、trúum は語尾なしの形のまま。名詞と形容詞の語尾が食い違う典型的な例。

tául pélsan dréum, endríña.

読み:タウル ペルサン ドレウン、エンドリーニャ。

táulpéls-andréum,endríña.
取る<命令法><あなたが>脂の木-<対格>黒い子ども

「その黒い脂の木の板を取ってくれ、子どもよ。」

煤や脂で黒ずんだ板について言う日常の文。年長者が子どもに使う、下向きの命令法。伐られた材なので、形容詞は重性の一致になる。重性の対格には語尾がつかない。

táula kelár pelsó es pélses.

読み:タウラ ケラール ペルソー エス ペルセス。

tául-akel-árpelsóespéls-es
取る-<(軽いものが)>伐る-<〜する人・主格>樹脂<対格>から脂の木-<属格>

「樵が脂の木から樹脂をとる。」

pelsó は pélsa「脂の木」に、重いものを表す -ó がついてできた重性o語幹の名詞で、主格と対格が同じ形になる。樹脂をとるのは生えている木からなので、pélsa は軽性の属格 -es のままになる。

duméiran kelárai meiró pelsós aldárei áurenei.

読み:ドゥメーラン ケラーライ メイロー ペルソース アルダーレイ アウレネイ。

du-méir-ankel-ár-aimeirópels-ósaldár-eiáur-en-ei.
<〜させていただく>-与える-<彼らが>伐る-<〜する人>-<〜たちが>貢ぎ物<対格>樹脂-<属格>座-<与格>昇る-<〜した・〜された>-<軽性・与格>

「樵たちは、高き座に樹脂の貢ぎ物を献上する。」

森の氏族が王に産物を納めることを述べる文。差し出す側を低める謙譲の du- を動詞につけ、受け手の「高き座」は与格で表す。分詞 áurenei は aldárei(軽性・単数・与格)に一致する。同じ meiró でも、受け手が王なら「貢ぎ物」、倉なら「税」と訳し分ける。

文法

軽性 pél/重性 pól。格変化しない。強勢あり。単独で「どれ」の意味にもなる。

語源

疑問語の *p- +指示詞と同じ性の母音交替(e:軽、o:重)。

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