plíndo

品詞
名詞
意味
札
発音
[ˈplindo]
読み
プリンド
分野
社会・信仰・儀礼

意味

  1. 荷札

    小さな荷に結びつける、脂の木の薄板の札。

    sénim plíndo lísen lisáres senáres só.

    読み:セーニン プリンド リーセン リサーレス セナーレス ソー。

    sén-implíndolís-enlis-ár-essen-ár-essó.
    見る-<私が>荷札<対格>書く-<〜した・〜された>書く-<〜する人>-<属格>見る-<〜する人>-<属格>この<重性>

    「私は、書記が書いた目付のこの荷札を見る。」

    分詞のすぐ後ろの属格は動作主(書記が書いた)、その次の属格は持ち主(目付の)。

    bról plíndo, ende.

    読み:ブロール プリンド、エンデ。

    brólplíndo,ende.
    作る<命令法><あなたが>札どうぞ

    「札を作ってくれ、頼む。」

    縁の市で、荷札をこしらえるよう頼む取引言葉。むき出しの語幹+ende の形。脂の木の荷札 plíndo は伐った材なので重性になる。

    léim plíndo fáron, ende.

    読み:レーン プリンド ファーロン、エンデ。

    léimplíndofáron,ende.
    置く<命令法><あなたが>荷札荷どうぞ

    「荷札を荷につけてくれ、頼む。」

    縁の市の取引言葉。動詞はむき出しの語幹(命令法2単と同じ形)で、格語尾が落ちるので、改まった言葉なら与格 fáronoi になる「荷に」も fáron のままで言う。文末に ende を添えて頼む。荷札を「つける」は léim-「置く」で表す。

    ké lísa lisár plíndo só?

    読み:ケー リーサ リサール プリンド ソー?

    kélís-alis-árplíndosó?
    <〜か>書く-<(軽いものが)>書く-<〜する人>荷札<対格>この<重性>

    「書記がこの荷札を書くのか。」

    はい・いいえで答える問いは、文のいちばん前に ké を置いて作る。荷札は伐った脂の木の板なので重性o語幹で、主格と対格が同じ形の plíndo になる。指示詞も重性の só を使う。動詞は主語の lisár(人なので軽性)に一致して -a をとる。

    lísa lisár kórvino si tambór plíndoi.

    読み:リーサ リサール コルヴィノ シ タンボール プリンドイ。

    lís-alis-árkórvinositambórplínd-oi.
    書く-<(軽いものが)>書く-<〜する人>移動倉<対格>と雑穀<対格>札-<与格>

    「書記が、移動倉と雑穀を、札に書く。」

    帳簿や荷札の記録に使う文。plíndoi は与格(書かれる場所)。si は名詞の並列。

    séna senár séulo tambóros só un plíndoi.

    読み:セーナ セナール セウロ タンボーロス ソー ウン プリンドイ。

    sén-asen-árséulotambór-ossóunplínd-oi.
    見る-<(軽いものが)>見る-<〜する人・主格>配分<対格>雑穀-<属格>この<重性>内に札-<与格>

    「目付が、この札に書かれた雑穀の配分を見る。」

    縁の市の公式な場面。市の目付(senár)が、脂の木の薄板で作った札(plíndo)に書かれた与え分を確認する。重性の対格は主格と同形なので、動詞直後の senár が主語、次の séulo が目的語と語順で決まる。指示詞 só で名詞句を閉じ、その後に前置詞句 un plíndoi が続く。

    púla lisár plíndo.

    読み:プーラ リサール プリンド。

    púl-alis-árplíndo
    軽く叩く-<(軽いものが)>書く-<〜する人>荷札<対格>

    「書記が荷札を軽く叩く。」

    荷札を確かめるときに、指先や手のひらで軽く当てる動作。主語の lisár は人なので軽性で、動詞は3人称単数軽性の -a をとる。荷札 plíndo は重性語で、対格が主格と同形になる。

    kláno plíndo húmel krúloi

    読み:クラーノ プリンド フーメル クルーロイ

    klán-oplíndohúmelkrúl-oi
    貼りつく-<(重いものが)>荷札<主格>湿った壁-<与格>

    「湿った荷札が壁に貼りつく。」

    主語 plíndo は HV(荷札は材木由来のため重性)。貼りついた先は与格 krúl-oi で示す。húmel は単数主格で無表示。意図的な貼り付けではなく、湿気が原因で紙・木札などが表面から離れなくなった場面。

    frándan plíndul un plánail.

    読み:フランダン プリンドゥル ウン プラーナイル。

    fránd-anplínd-ulunplán-ail.
    並ぶ-<彼らが>荷札-<〜たちが>中に帳簿-<〜らに>

    「帳簿の中に荷札が並んでいる。」

    記録・書物についての文。札が帳簿の中で横に揃った状態を記述する。意図的な整列の行為は表さず、出来上がっている列の状態を言う。

    méilim plíndoi.

    読み:メーリン プリンドイ。

    méil-implínd-oi
    遊ぶ-<私が>札-<与格>

    「私は札で遊んでいる(札をいじっている)。」

    「弄ぶ・いじる」義。対象を伴うことがあり、その対象は与格で取る。plíndo は「札」で、重性o語幹の与格単数は plíndoi。

    lís plíndo, orvél na vandéla senár fáron.

    読み:リース プリンド、オルヴェール ナ ヴァンデーラ セナール ファーロン。

    lísplíndo,orvélnavand-él-asen-árfáron.
    書く<命令法><あなたが>荷札<対格>,OR<〜ない>量る-<〜だろう>-<(軽いものが)>見る-<〜する人・主格>荷<対格>

    「荷札を書け、さもなくば目付は荷を量らないだろう。」

    市や帳場でのくだけた命令。命令法は語幹のむき出しの形で、語尾標識がないため書く.IMP.2SGのようにドットで法・人称を示す。orvélが後節の頭に立ち、成り行きを推量法で示す。重性o語幹plíndoは主格と対格が同形なので、対格は無標示として.ACCで注記する。

    vóilim plíndo es kumborhóumos.

    読み:ヴォイリン プリンド エス クンボルホーモス。

    vóil-implíndoeskumborhóum-os
    読む-<私が>荷札<対格>からクンボルホウム-<属格>

    「私はクンボルホウムからの荷札を読む。」

    帳場や市での読み上げの場面。es「〜から」+属格で、荷札 plíndo の産地・送り元を示す。固有名詞 kumborhóum は重性語として属格 -os を受ける。plíndo は重性単数で、対格は主格と同形の無標。

    púna lisár plíndo só

    読み:プーナ リサール プリンド ソー

    pún-alisárplíndosó
    覗く-<(軽いものが)>書記<主格>荷札<対格>この<重性>

    「書記が、この荷札を確かめるように覗き込んでいる。」

    市や帳場で、荷札の等級や書き込みを読み違えないように確かめる場面。主語 lisár は人を指す軽性語なので動詞は -a。plíndo は重性 o 語幹の単数対格で、指示詞 só は重性の名詞句の最後に置く。

    kréimo plíndo dulfáron faronárei.

    読み:クレーモ プリンド ドゥルファーロン ファロナーレイ。

    kréim-oplíndodulfáronfaronár-ei.
    述べる-<(重いものが)>荷札<主格>下ろし荷<対格>運び人-<与格>

    「荷札は運び人に下ろし荷について述べている。」

    縁の市での荷札の叙述的用法。木製の荷札は重性なので、動詞は重性の語形をとる。荷札に書かれた内容を、荷札自身を主語として述べる。

  2. 市の札

    道の司が縁商人に与える青銅の札。商いの場での仮の段を示す。

    méira brándal plíndo orenvandárei.

    読み:メーラ ブランダル プリンド オレンヴァンダーレイ。

    méir-abrándalplíndoorenvandár-ei.
    与える-<(軽いものが)>司<主格>市の札<対格>縁商人-<与格>

    「司は縁商人に市の札を与える。」

    語順は動詞–主語–目的語–与格。市の札は青銅の札で重性なので、主格と対格が同じ形になる。札を受けた縁商人は、商いの場にかぎって六段下りに準ずる者として扱われる。

    luuménde ausenár plíndo némes.

    読み:ルーメンデ アウセナール プリンド ネーメス。

    luum-énd-eau-sen-árplíndoném-es.
    ご覧になる-<〜しますように>-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-見る-<〜する人>市の札<対格><私>-<属格>

    「目付殿に、私の市の札をご覧いただきたく存じます。」

    縁商人が市の目付に札を見せるときの、上向きの依頼。命令法を使わず、尊敬の補充形 lúum- の願望法3人称で言い、目の前の相手を ausenár「目付殿」という3人称の主語にする。所有者は属格 némes で名詞の後ろに置く。

解説

文字やしるしを記して物や人に結びつける札。脂の木の薄板の荷札は、品名・等級・数・念押し・送り主・検めの印を上から順に墨で書く。道の司が縁商人に与える青銅の「市の札」もこの語で呼び、帯びている者は市と崖道の上でだけ六段下りに準ずる扱いを受ける。どちらも伐った木か金属なので重性である。

そのほかの用例

ké táulses plíndo es orenvandáres?

読み:ケー タウルセス プリンド エス オレンヴァンダーレス?

kétáuls-esplíndoesorenvandár-es?
<〜か>受け取る<〜し終えた>-<あなたが>札<対格>から縁商人-<属格>

「縁商人から札はもう受け取ったか。」

完了相の文。語根が二重母音なので、-s- を足して táuls- になる。ké で始めるはい・いいえの問いは、同じ段か目下の相手にだけ使う。答えるときは動詞を繰り返し、táulsim「受け取った」か na táulsim「受け取っていない」と言う。

lísim plíndo só ré éso gandér só krásen.

読み:リーシン プリンド ソー レー エーソ ガンデール ソー クラーセン。

lís-implíndosóréés-ogandérsókrás-en.
書く-<私が>札<対格>この<重性><〜と(節)>いる-<(重いものが)>硬木<主格>この<重性>割れあり-<〜した・〜された>

「私はこの荷札に、この硬木には割れがある、と書き込む。」

帳簿や荷札に、硬木に割れがあることを書き記す場面。主文は第一人称の lísim で、目的語 plíndo só のあとに ré で内容節を置く。内容節は éso gandér só krásen で、krásen が「割れあり」の検めの語として述語になる。

文法

重性・o語幹(④型)。属 plíndos、複 plíndul。「市の札」は plíndo kéndoros。

語源

語源未詳。

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