rúgal

品詞
形容詞
意味
粗い
発音
[ˈrugal]
読み
ルーガル
分野
性質・状態

意味

  1. 粗い

    手ざわりが粗いこと、作りが雑なこと。

    ésa virá táses rúgal.

    読み:エーサ ヴィラー ターセス ルーガル。

    és-avirátás-esrúgal.
    いる-<(軽いものが)>言葉<主格><あなた>-<属格>粗い

    「お前の言葉は粗い。」

    相手の言葉づかいをとがめる、くだけた言い方。2人称の代名詞 tás を使うので、目上の人には使えない。言葉は息であり上へ昇るべきものとされるので、「粗い」と言われるのは強い非難になる。

    áura virá gléin, dúla virá rúgal.

    読み:アウラ ヴィラー グレーン、ドゥーラ ヴィラー ルーガル。

    áur-avirágléin,dúl-avirárúgal.
    昇る-<(軽いものが)>言葉<主格>清い下る-<(軽いものが)>言葉<主格>粗い

    「清い言葉は昇り、粗い言葉は下る。」

    言葉は息であり上へ昇る、という信仰を述べた言い習わし。粗い言葉は下へ沈むとされるが、virá は文法上つねに軽性なので、動詞 dúl- も重性の -o ではなく軽性の -a をとる。

    mé vír virán rúgalan, éso hóum!

    読み:メー ヴィール ヴィラーン ルーガラン、エーソ ホーン!

    mévírvir-ánrúgal-an,és-ohóum!
    <禁止・願いの打ち消し>言う<命令法><あなたが>言葉-<対格>粗い-<軽性・対格>いる-<(重いものが)>炉<主格>

    「粗い言葉を言うな。炉の前だぞ。」

    家の中で、親が子をたしなめる言い方。炉の前で粗野な言葉を口にしてはいけない、という禁忌を表す。禁止は「mé+命令法」で言う。後半の éso hóum は「炉がある(のだ)」で、場所を示さない存在文。hóum は重性なので、繋辞は -o をとる。

    na pánda pandá rúgal lisáis séurilais.

    読み:ナ パンダ パンダー ルーガル リサイス セウリライス。

    napánd-apand-árúgallis-áisséuril-ais.
    <〜ない>刷る-<(軽いものが)>刷る-<〜するもの(重)・主格>粗い字-<〜たちを>整った-<軽性・〜ら(古い母音交替)・対格>

    「粗い版木では、整った字は刷れない。」

    彫り師の仲間で言われる言い回しで、作りの雑な版木を戒める。pandá「版木」は版の木で作られ、伐ったあとも軽性なので、動詞は3人称単数・軽性の -a をとる。

    éso gandér só rúgal.

    読み:エーソ ガンデール ソー ルーガル。

    és-ogandérsórúgal.
    いる-<(重いものが)>硬木<主格>この<重性>粗い

    「この硬木は手ざわりが粗い。」

    材木の表面の様子を言う、日常の文。gandér「硬木」は重性なので、繋辞は -o の形(éso)、指示詞は重性の só になる。述語の形容詞 rúgal は重性・単数・主格の形で、語尾がつかない。

    na éso ó ombríl, ésa virá rúgal.

    読み:ナ エーソ オー オンブリール、エーサ ヴィラー ルーガル。

    naés-oóombríl,és-avirárúgal.
    <〜ない>いる-<(重いものが)>それ<重性>十拍の句<主格>いる-<(軽いものが)>言葉<主格>粗い

    「それは十拍の句ではない。粗い言葉だ。」

    詩合わせで、拍の数や重さの並びが定型から外れた句を退けるときの言い方。読み上げられた句を重性の代名詞 ó で受け、繋辞も重性の éso にしている。後半の virá は軽性なので、繋辞は ésa になる。主節を二つ並べるので、あいだに区切りを入れる。

    flélo fleló rúgal só

    読み:フレーロ フレロー ルーガル ソー

    flél-oflelórúgalsó
    漏れる-<(重いものが)>素焼き<主格>粗いこの<重性>

    「この粗い素焼きは漏れる。」

    吸い込みの強い土器の等級を指す用法。名詞句は「名詞 fleló+形容詞 rúgal+指示詞 só」の順で、指示詞 só が名詞句の重性を示す。主語は重性o語幹なので動詞は 3人称単数・重性。

    ésa gláur sé rúgal.

    読み:エーサ グラウル セー ルーガル。

    és-agláursérúgal
    いる-<(軽いものが)>笑い声<主格>この<軽性>粗い

    「この笑い声は粗い。」

    笑い声の声質を評す文。gláur は軽性なので、存在・繋辞 ésa は軽性単数。指示詞 sé は軽性単数。述語形容詞 rúgal は主語に一致して軽性単数主格の無語尾形。

    éso þárno pímes rúgal.

    読み:エーソ サルノ ピーメス ルーガル。

    és-oþárnopím-esrúgal.
    いる-<(重いものが)>端<主格>紙-<属格>粗い

    「紙の端は粗い。」

    存在動詞 éso は主語 þárno に合わせて重性単数の形をとる。pímes は語幹 pím- に属格 -es が接した形。述語形容詞 rúgal は主語 þárno に一致し、重性単数主格では語尾がつかない。

  2. 粗野な

    人のふるまいや言葉が品のないこと。

    mé vír virán rúgalan ólmarei!

    読み:メー ヴィール ヴィラーン ルーガラン オルマレイ!

    mévírvir-ánrúgal-anólmar-ei!
    <禁止・願いの打ち消し>言う<命令法><あなたが>言葉-<対格>粗野な-<軽性・対格>年長者-<与格>

    「年長者に粗野な言葉を口にするな。」

    家の戒め。禁止は「mé+命令法」で言う。rúgal を言葉に使うと、品のない、粗野な言い方を指す。炉の前で下品な言葉を言ってはならない、という禁忌とも結びついた言い方。

    dróuma ólmar ré víran faronárai viráis rúgalais.

    読み:ドローマ オルマル レー ヴィーラン ファロナーライ ヴィライス ルーガライス。

    dróum-aólmarrévír-anfaron-ár-aivir-áisrúgal-ais.
    嘆く-<(軽いものが)>年長者<主格><〜と(節)>言う-<彼らが>荷-<〜する人>-<〜たちが>言葉-<〜たちを>粗野な-<軽性・〜ら(古い母音交替)・対格>

    「年長者は、運び人たちが粗野な言葉を使うと嘆く。」

    都でよく聞く嘆き。ré の後ろの節も、主節と同じく動詞で始まる。形容詞は軽性・複数・対格の rúgalais の形で viráis に一致している。

解説

手ざわりが粗いこと、作りが雑なことを言う語。粗く織った布、削っていない木、ごつごつした岩に使う。人や言葉について言うと「粗野な」の意味になり、séuril の反対の語として使われる。口汚い言葉は重く下へ落ちると考えられているので、rúgal な人は「言葉が下へ落ちる人」とも言われる。

文法

形容詞。名詞の後ろに置き、性・数・格に一致する。

語源

古高原語 *rúgal- から。基本の形容詞で、派生・複合の構造は確認できない。

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