小説
左の目次から話を選んでください。
美しい
見た目や景色が美しいこと。
ésa lisím sélvanes séuril an lisímail.
読み:エーサ リシーン セルヴァネス セウリル アン リシーマイル。
| és-a | lis-ím | sélvan-es | séuril | an | lis-ím-ail. |
| いる-<(軽いものが)> | 書く-<〜の技・〜さ> | セルヴァン-<属格> | 美しい | 〜よりまさって | 書く-<〜の技・〜さ>-<〜らに> |
「セルヴァンの書法は、並ぶ書法の中でいちばん美しい。」
書の競い合いで勝ちの書をほめる言い方。an+同じ仲間の複数与格で最上級になる。述語の形容詞 séuril は軽性の主語 lisím に一致し、単数主格なので語尾がない。
ésa lisím némes séuril du lisímei aulisáres.
読み:エーサ リシーン ネーメス セウリル ドゥ リシーメイ アウリサーレス。
| és-a | lis-ím | ném-es | séuril | du | lis-ím-ei | au-lis-ár-es. |
| いる-<(軽いものが)> | 書く-<〜の技・〜さ> | <私>-<属格> | 美しい | 〜より劣って | 書く-<〜の技・〜さ>-<与格> | <お〜になる・御〜>-書く-<〜する人>-<属格> |
「私の書法は、書記の方の書法の美しさに及びません。」
自分の書をへりくだって言う文。du+与格で、美しさの程度が劣ることを表す。比べる相手の書法の持ち主は、au- をつけた属格 aulisáres で高める。
ésa aurá té séuril.
読み:エーサ アウラー テー セウリル。
| és-a | aurá | té | séuril. |
| いる-<(軽いものが)> | 縁鷲 | あの<軽性> | 美しい |
「あの縁鷲は美しい。」
繋辞 és- を文頭に置く「AはBだ」の文。縁鷲 aurá は軽性なので、指示詞は té、繋辞は -a の形になり、述語の形容詞は語尾のない主格形になる。重性の名詞なら「あの」は tó になる(gandér tó)。
éso már sélvanes séuril.
読み:エーソ マール セルヴァネス セウリル。
| és-o | már | sélvan-es | séuril. |
| いる-<(重いものが)> | 手跡<主格> | セルヴァン-<属格> | 美しい |
「セルヴァンの手跡は美しい。」
手跡の意味でも már は重性のままで、繋辞は -o をとる。書き手は属格で後ろに示す。書きぶりや字の美しさが身分と教養の証になるので、人の手跡をほめるのは改まった賛辞になる。
ésa orenvandár té þérno. séuril virá éles, gráis nourá éles.
読み:エーサ オレンヴァンダール テー セルノ。セウリル ヴィラー エーレス、グライス ノウラー エーレス。
| és-a | orenvandár | té | þérno. | séuril | virá | él-es, | gráis | nourá | él-es. |
| いる-<(軽いものが)> | 縁商人<主格> | あの<軽性> | 陰で害する者<主格> | 美しい | 言葉<主格> | <3人称単数・軽性>-<属格> | 悪い | 心<主格> | <3人称単数・軽性>-<属格> |
「あの縁商人は毒きのこだ。言葉はきれいだが、腹は黒い。」
人を þérno と呼ぶのは強い悪口で、陰口に使う。主語が人なので繋辞は軽性の ésa になるが、重性の名詞を人に当てること自体が侮辱になる。後半は繋辞を落として述語の形容詞を先に置く、諺の語順。
néulan aursárai viráis séurilais.
読み:ネウラン アウルサーライ ヴィライス セウリライス。
| néul-an | aursár-ai | vir-áis | séuril-ais. |
| 好む-<彼らが> | 祖先-<〜たちが> | 言葉-<〜たちを> | 美しい-<軽性・〜ら(古い母音交替)・対格> |
「祖先は美しい言葉を好む。」
整った言葉は昇って祖先に届く、という信仰を言う教えの文。形容詞 séuril は、修飾する virá(軽性)の複数対格に一致して -ais をとる。
séuril tíula virár, gléin selvá.
読み:セウリル ティーウラ ヴィラール、グレーン セルヴァー。
| séuril | tíula | vir-ár, | gléin | selvá. |
| 美しい | 響き<主格> | 言葉-<〜らの> | 清い | 息<主格> |
「美しきは言葉の響き、清きは息。」
整った言葉をほめるときに引く、格言ふうの詩句。諺や詩では繋辞を落として形容詞を先に置くので、それだけで格言だとわかる。この意味の tíula は、人の声や詩句の音としての美しさを言う。
áurau dáu sílarau séurilau.
読み:アウラウ ダウ シーララウ セウリラウ。
| áur-au | dáu | sílar-au | séuril-au. |
| 昇る-<双数> | 二 | 月-<双数> | 美しい-<軽性・双数> |
「美しい二つの月が昇る。」
乾風期の澄んだ夜空をほめる言い方。dáu「二」の後ろで名詞は双数になり、形容詞も軽性・双数の -au で一致する。月は星ではないので、数えても双数にしてもかまわない。
sénim dáu sílarau séurilau.
読み:セーニン ダウ シーララウ セウリラウ。
| sén-im | dáu | sílar-au | séuril-au. |
| 見る-<私が> | 二 | 月-<双数> | 美しい-<軽性・双数> |
「美しい二つの月が見える。」
乾風期の澄んだ夜空を言う文。月は星ではないので、数詞 dáu を添えて双数で言ってかまわない。sílar「月」は軽性なので、形容詞も軽性・双数の séurilau で一致する。
ésa aurása aulisáres séuril.
読み:エーサ アウラーサ アウリサーレス セウリル。
| és-a | au-rása | au-lis-ár-es | séuril. |
| いる-<(軽いものが)> | <お〜になる・御〜>-重ね<主格> | <お〜になる・御〜>-書く-<〜する人>-<属格> | 美しい |
「書記の方のお重ねは見事でございます。」
目上の人の衣の重ねを、au- をつけて高めている。r の前なので、au- は形を変えない。持ち主を表す属格 aulisáres にも au- がつく。
ésa síndra sé séuril.
読み:エーサ シンドラ セー セウリル。
| és-a | síndra | sé | séuril. |
| いる-<(軽いものが)> | 帯<主格> | この<軽性> | 美しい |
「この帯は美しい。」
繋辞の文。síndra は軽性なので、繋辞は -a、指示詞は sé、形容詞は軽性・主格の形になる。帯は染め色で身分を示し、高価な染めの帯は家一軒ほどの値になることもある。そのため、品物をほめる言葉として市でもよく聞かれる。
ésa fírna sélvanes séuril.
読み:エーサ フィルナ セルヴァネス セウリル。
| és-a | fírna | sélvan-es | séuril. |
| いる-<(軽いものが)> | 書きぶり<主格> | セルヴァン-<属格> | 美しい |
「セルヴァンの書きぶりは美しい。」
人の字や文をほめるときの言い方。「AはBだ」の文も動詞 éis- が先頭に来て、「éis-+主語+述語」の順になる。述語の形容詞 séuril は軽性・単数・主格なので、語尾がつかない。書きぶりは身分と教養を測るものとされるので、この一言は高いほめ言葉になる。
na ésa fírna dunémes séuril, mé augruunénde aurél.
読み:ナ エーサ フィルナ ドゥネーメス セウリル、メー アウグルーネンデ アウレール。
| na | és-a | fírna | duném-es | séuril, | mé | au-gruun-énd-e | aurél. |
| <〜ない> | いる-<(軽いものが)> | 書きぶり<主格> | 手前-<属格> | 美しい | <禁止・願いの打ち消し> | <お〜になる・御〜>-怒る-<〜しますように>-<(軽いものが)> | あの方 |
「手前の書きぶりは拙うございますが、どうかお気を悪くなさいませぬよう。」
目上の人へ送る手紙の結びの決まり文句。前半では自分の書きぶりをへりくだる。後半は上向きの話し方なので2人称を使わず、相手を aurél「あの方」と3人称で言い、動詞に尊敬の au- をつける。禁止の mé は願望法と組み、強勢は願望法の -énd- に移る。
sénim treníman séurilan.
読み:セーニン トレニーマン セウリラン。
| sén-im | trením-an | séuril-an. |
| 見る-<私が> | 織り模様-<対格> | 美しい-<対格> |
「私は美しい織り模様を見る。」
見立てや布仕事の場面での日常的用法。目的語が軽性子音語幹名詞の単数対格になり、後置の形容詞も単数対格で一致する。意味1の、布に現れた規則的な目を見ている。
krémba virá séuril sé nourán
読み:クレンバ ヴィラー セウリル セー ノウラーン
| krémb-a | virá | séuril | sé | nour-án |
| 引きつける-<(軽いものが)> | 言葉<主格> | 美しい | この<軽性> | 心-<対格> |
「この美しい言葉は、心を引きつける。」
詩的・改まった文体での用法。形容詞 séuril は名詞の直後、指示詞の前に置く。主格の軽性a語幹 virá は語全体を一つの形態素として書き、主語が軽性単数なので動詞は 3人称単数・軽性形 krémba になる。心を引きつけるという抽象的な目的語も、本来の他動詞 krémb- の枠に収まる。
ésa snóur té séuril.
読み:エーサ スノール テー セウリル。
| és-a | snóur | té | séuril. |
| いる-<(軽いものが)> | 整い<主格> | あの<軽性> | 美しい |
「あの整いは美しい。」
書物・美の批評での用法。この snóur は「整い」と訳し、鋳物・書・衣などで輪郭の取り方として乱れなくととのっていることを評価する。主語 snóur が軽性子音語幹なので、繋辞は軽性の ésa、指示詞も軽性の té をとる。
整った
言葉・韻律・書の字・ふるまいが正しく整っていること。
lísa sélvan lisáis séurilais.
読み:リーサ セルヴァン リサイス セウリライス。
| lís-a | sélvan | lis-áis | séuril-ais. |
| 書く-<(軽いものが)> | セルヴァン<主格> | 字-<〜たちを> | 整った-<軽性・〜ら(古い母音交替)・対格> |
「セルヴァンは整った字を書く。」
人の書きぶりをほめる言い方。séuril を書の字に使うと、形が正しく整っていることを表す。lisá「字」は軽性なので、形容詞は軽性・複数・対格の -ais をとる。
na pánda pandá rúgal lisáis séurilais.
読み:ナ パンダ パンダー ルーガル リサイス セウリライス。
| na | pánd-a | pand-á | rúgal | lis-áis | séuril-ais. |
| <〜ない> | 刷る-<(軽いものが)> | 刷る-<〜するもの(重)・主格> | 粗い | 字-<〜たちを> | 整った-<軽性・〜ら(古い母音交替)・対格> |
「粗い版木では、整った字は刷れない。」
彫り師の仲間で言われる言い回しで、作りの雑な版木を戒める。pandá「版木」は版の木で作られ、伐ったあとも軽性なので、動詞は3人称単数・軽性の -a をとる。
áura virá séuril.
読み:アウラ ヴィラー セウリル。
| áur-a | virá | séuril. |
| 昇る-<(軽いものが)> | 言葉<主格> | 整った |
「整った言葉は昇る。」
整った言葉は息として祖先のもとへ昇る、という信仰を言う格言で、子どもの躾や詩の教えで引かれる。virá は軽性・単数・主格なので、形容詞には語尾がつかない。
整っていて美しいことを言う語。景色や物の美しさにも使うが、とくに言葉・詩・書の字・礼法が正しく整っていることをほめる語として重んじられる。高原では、整った言葉は上へ昇って祖先に届くと考えられているので、言葉が séuril であることは信仰の面でも大事にされる。
形容詞。名詞の後ろに置き、性・数・格に一致する。
古高原語 *séuril- から。基本の形容詞で、派生・複合の構造は確認できない。
左の一覧から語を選ぶか、上の検索欄に日本語またはローマ字を入れてください。
左の目次から課を選んでください。
左の一覧から選んでください。
高原語で書かれた読み物です。左の一覧から選んでください。
左の目次から話を選んでください。
小説・世界設定・翻訳から見つけた「辞書にない語」の候補です(uv run conlang dict-grow 名前 で作られます)。登録する語を選んでください。同義語として複数選べます。