小説
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師
字・詩・技を教える人。
ésa plána méiren rainiþáres.
読み:エーサ プラーナ メーレン ライニサーレス。
| és-a | plána | méir-en | rainiþár-es. |
| いる-<(軽いものが)> | 紙の帳面<主格> | 与える-<〜した・〜された> | 師-<属格> |
「その紙の帳面は、師から与えられたものだ。」
学び舎での一場面。他動詞の分詞は受け身の意味になり、分詞の後ろの属格 rainiþáres が「師によって」を表す。紙の帳面は軽性なので、分詞 méiren は語尾のつかない軽性・単数・主格の形になる。
auráina aurainiþár sáindarais fóndelais.
読み:アウライナ アウライニサール サインダライス フォンデライス。
| au-ráin-a | au-rainiþár | sáindar-ais | fóndel-ais. |
| <お〜になる・御〜>-心得ている-<(軽いものが)> | <お〜になる・御〜>-師 | 証文-<〜たちを> | 由緒ある-<〜たちを> |
「師は由緒ある証文をよくご存じでいらっしゃる。」
改まった場で使う、ほめ言葉としての用法。動詞にも名詞にも尊敬の au- がつく。形容詞 fóndel は名詞の性・数・格(軽性・複数・対格)に一致する。
néulan lisárai rainiþáran.
読み:ネウラン リサーライ ライニサーラン。
| néul-an | lis-ár-ai | rainiþár-an. |
| 慕う-<彼らが> | 書く-<〜する人>-<〜たちが> | 師-<対格> |
「書記たちは師を慕っている。」
人を目的語にすると「慕う」の意味になる。直説法には法の印がないので、語根に3人称複数の -an が直接つく。lisár は lís-「書く」に -ár「〜する人」がついた語。
rainiþésan rainiþárai hémbro éndrail.
読み:ライニセーサン ライニサーライ ヘンブロ エンドライル。
| rain-iþ-és-an | rainiþár-ai | hémbro | éndr-ail. |
| 知る-<〜させる>-<〜すべし>-<彼らが> | 師-<〜たちが> | 恥じる心<対格> | 人-<〜らに> |
「師たちは、人々に恥を知る心を教えるべし。」
学び舎の心得を記した書の文。当為法の3人称複数。強勢は -és- に移る。教わる相手は与格の複数 -ail で示す。重性の hémbro は対格でも主格と同じ形。
klóimim lisáis es rainiþáres.
読み:クロイミン リサイス エス ライニサーレス。
| klóim-im | lis-áis | es | rainiþár-es |
| 学ぶ-<私が> | 字-<〜たちを> | から | 師-<属格> |
「私は師から字を学んでいる。」
日常の会話で、自分が習っていることを言う文。主語は動詞の語尾 -im でわかるので言わない。「誰から学ぶか」は es+属格(〜から)で言う。時制がないので、「学んでいる」とも「学んだ」とも訳せる。
rainíþa rainiþár lisáis kloimárail.
読み:ライニーサ ライニサール リサイス クロイマーライル。
| rainíþ-a | rainiþár | lis-áis | kloimár-ail |
| 教える-<(軽いものが)> | 師<主格> | 字-<〜たちを> | 弟子-<〜らに> |
「師は弟子たちに字を教える。」
基本の語順「動詞–主語–目的語–与格」の文。rainiþár は rainíþ-「教える」に -ár「〜する人」がついた語で、強勢は -ár に移る。教わる人は与格で表す。
kloimésa endríña lisáis rainiþárei.
読み:クロイメーサ エンドリーニャ リサイス ライニサーレイ。
| kloim-és-a | endríña | lis-áis | rainiþár-ei |
| 学ぶ-<〜すべし>-<(軽いものが)> | 子ども<主格> | 字-<〜たちを> | 師-<与格> |
「子は師のもとで字を学ぶべし。」
学び舎の心得として書かれる当為法の文。当為法の -és- は強勢をもつので、語根 klóim- の強勢は消えて kloimésa となる。学ぶ場所(師のもと)は前置詞なしの与格で言う。
aurainiþénde aurainiþár lisáis dunémei.
読み:アウライニセンデ アウライニサール リサイス ドゥネーメイ。
| au-rainiþ-énd-e | au-rainiþár | lis-áis | duném-ei |
| <お〜になる・御〜>-教える-<〜しますように>-<(軽いものが)> | <お〜になる・御〜>-師<主格> | 字-<〜たちを> | 手前-<与格> |
「師の方に、手前に字をお教えいただきたく存じます。」
弟子が師に願い出るときの上向きの言い方。命令法ではなく願望法の3人称を使い、目の前の師を3人称の主語 aurainiþár として扱う。動詞にも名詞にも尊敬の au- がつき、r で始まる語なので au- はそのままの形でつく。自分は謙譲の代名詞 duném の与格で言う。
drénan kloimárai un krévan, duói léunan mélnan rainiþárei, si na rímba rainiþár virán gráisan.
読み:ドレーナン クロイマーライ ウン クレーヴァン、ドゥオイ レウナン メルナン ライニサーレイ、シ ナ リンバ ライニサール ヴィラーン グライサン。
| drén-an | kloimár-ai | un | kréva-n, | duói | léun-an | méln-an | rainiþár-ei, | si | na | rímb-a | rainiþár | vir-án | gráis-an. |
| 参る-<彼らが> | 弟子-<〜たちが> | 内に | 練習の場-<対格> | それから | 申す-<彼らが> | 詩-<対格> | 師-<与格> | と | <〜ない> | 数える-<(軽いものが)> | 師<主格> | 言葉-<対格> | 悪い-<対格> |
「弟子たちは稽古の場へ参り、それから師に詩を申し上げる。師は言い誤りを数えない。」
宮廷や学び舎での詩の稽古を言った文。弟子の行いは謙譲の補充形で表し、drén-「参る」と léun-「申す」を使っている。un krévan は「稽古の場へ」で、本番ではない場であることを示す。virán gráisan「悪い言葉」は、ここでは無礼な言葉ではなく、言い損なった語を指す。形容詞 gráis は名詞の後ろに置かれ、軽性・対格の -an で一致している。
rainíþa rainiþár pílman sé.
読み:ライニーサ ライニサール ピルマン セー。
| rainíþ-a | rainiþár | pílm-an | sé |
| 教える-<(軽いものが)> | 師<主格> | 字の読み-<対格> | この<軽性> |
「師がこの字の読みを教える。」
文字教学の場での文。pílma の単数対格は pílman。読みそのものは物・抽象物として扱うが、主語 rainiþár は人なので動詞は軽性単数になる。
rainíþ-「教える」に -ár「〜する人」がついた語。書の司で書記を養成する役人から、職人の親方、村で字を教える年長者まで指す。目上の人なので、ふつうは au- をつけた aurainiþár「師の方」で呼ぶ。
②型。強勢は -ár に移る
rainíþ-「教える」+-ár「〜する人」。
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