séim-

品詞
動詞
意味
身を横たえる(婉曲)
発音
[ˈseim]
読み
セイム(eiは「エー」と聞こえる。語末のmは「ン」に聞こえる。全体として「セイム」または「セィム」)
分野
基本動作

意味

  1. 身を横たえる(婉曲)

    体を横に落ち着かせて休みに移る動作。水が静まる比喩を伴い、一日の終わりの安らかな移行を指す。改まった家庭の言葉や詩で好まれる。

    séima dóulin ólmar un nórloi.

    読み:セーマ ドーリン オルマル ウン ノルロイ。

    séim-adóulinólmarunnórl-oi.
    身を横たえる-<(軽いものが)>もう年長者<主格>中に寝床-<与格>

    「年長者はもう寝床についている。」

    炉ばたの語りが済んだ後の家庭の描写。人語の主語に合わせて動詞は軽性三人称単数の語尾 -a をとる。相の副詞 dóulin は動詞の直後に置く。un+与格は、寝床という落ち着く場所を示す。

    séim un nórloi!

    読み:セーン ウン ノルロイ!

    séimunnórl-oi!
    身を横たえる<命令法><あなたが>中に寝床-<与格>

    「寝床について。」

    家庭で、床につくよう穏やかに促す二人称単数命令法。語根のみの形。un+与格は、命令であっても動き先というより、落ち着く位置を示す。くだけた日常の呼びかけより、静かな寝つきを促す改まった家庭の言葉として聞かれる。

  2. 静まる・収まる(比喩)

    風が収まる、旅が着く、動きが止まるなどの意味に転用する。比喩の拡張で、体に限らず、あらゆる動きが静まり着くさまを表す。

    glünlúin, séima anléuma.

    読み:グリュンルーイン、セーマ アンレウマ。

    glünlúin,séim-aanléuma.
    凍りの頃,静まる-<(軽いものが)>上の風<主格>

    「凍りの頃、上の風が収まる。」

    年代記的な自然観の記述。時間の名詞 glünlúin が裸のまま場面の枠に立つ。主語 anléuma は軽性として -a に一致する。比喩用法。

    seiméndo duléumo.

    読み:セイメンド ドゥレウモ。

    seim-énd-oduléumo.
    静まる-<〜しますように>-<(重いものが)>下の風<主格>

    「下の風が収まりますように。」

    重性名詞 duléumo を主語にとる儀礼的な願い。願望法三人称単数・重性 -o を使う。語尾 -énd- が強勢を取り、語根側の強勢は立たない。

解説

水を借りた比喩で、一日の活動を終えて体を横に落ち着かせることを言う。高原湖の水が、流れから静まり、平らな面になって「静み水」(séimo)になるのと同じように、体が水平に沈んで一日の動きを終えるさまを、この語で表す。炉ばたの語りが尽き、灯を落として寝床に移る、家庭の一日の終わりの場面を、機械的な姿勢の変化ではなく「静まること」として捉える、やわらかい含みをもつ。宮廷の改まった言葉や詩では、風が収まる、旅が着く、争いが鎮まるなどの比喩的転用もされる。くだけた言葉ではあまり使われず、炉ばたでの夜の挨拶のあと、年長の者が「静まりなさい」と促すときに聞かれる。

文法

自動詞。完了語幹 séims-(二重母音の型に-s-を足す)。

語源

古高原語 *séim- から。séimo「静み水(湖の静かな水)」と同じ語根。もとは「(水が)静まる・水準を見つける」の意味で、体の姿勢に比喩的に転用された。

語幹の異形

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