小説
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身を横たえる(婉曲)
体を横に落ち着かせて休みに移る動作。水が静まる比喩を伴い、一日の終わりの安らかな移行を指す。改まった家庭の言葉や詩で好まれる。
séima dóulin ólmar un nórloi.
読み:セーマ ドーリン オルマル ウン ノルロイ。
| séim-a | dóulin | ólmar | un | nórl-oi. |
| 身を横たえる-<(軽いものが)> | もう | 年長者<主格> | 中に | 寝床-<与格> |
「年長者はもう寝床についている。」
炉ばたの語りが済んだ後の家庭の描写。人語の主語に合わせて動詞は軽性三人称単数の語尾 -a をとる。相の副詞 dóulin は動詞の直後に置く。un+与格は、寝床という落ち着く場所を示す。
séim un nórloi!
読み:セーン ウン ノルロイ!
| séim | un | nórl-oi! |
| 身を横たえる<命令法><あなたが> | 中に | 寝床-<与格> |
「寝床について。」
家庭で、床につくよう穏やかに促す二人称単数命令法。語根のみの形。un+与格は、命令であっても動き先というより、落ち着く位置を示す。くだけた日常の呼びかけより、静かな寝つきを促す改まった家庭の言葉として聞かれる。
静まる・収まる(比喩)
風が収まる、旅が着く、動きが止まるなどの意味に転用する。比喩の拡張で、体に限らず、あらゆる動きが静まり着くさまを表す。
glünlúin, séima anléuma.
読み:グリュンルーイン、セーマ アンレウマ。
| glünlúin, | séim-a | anléuma. |
| 凍りの頃, | 静まる-<(軽いものが)> | 上の風<主格> |
「凍りの頃、上の風が収まる。」
年代記的な自然観の記述。時間の名詞 glünlúin が裸のまま場面の枠に立つ。主語 anléuma は軽性として -a に一致する。比喩用法。
seiméndo duléumo.
読み:セイメンド ドゥレウモ。
| seim-énd-o | duléumo. |
| 静まる-<〜しますように>-<(重いものが)> | 下の風<主格> |
「下の風が収まりますように。」
重性名詞 duléumo を主語にとる儀礼的な願い。願望法三人称単数・重性 -o を使う。語尾 -énd- が強勢を取り、語根側の強勢は立たない。
水を借りた比喩で、一日の活動を終えて体を横に落ち着かせることを言う。高原湖の水が、流れから静まり、平らな面になって「静み水」(séimo)になるのと同じように、体が水平に沈んで一日の動きを終えるさまを、この語で表す。炉ばたの語りが尽き、灯を落として寝床に移る、家庭の一日の終わりの場面を、機械的な姿勢の変化ではなく「静まること」として捉える、やわらかい含みをもつ。宮廷の改まった言葉や詩では、風が収まる、旅が着く、争いが鎮まるなどの比喩的転用もされる。くだけた言葉ではあまり使われず、炉ばたでの夜の挨拶のあと、年長の者が「静まりなさい」と促すときに聞かれる。
自動詞。完了語幹 séims-(二重母音の型に-s-を足す)。
古高原語 *séim- から。séimo「静み水(湖の静かな水)」と同じ語根。もとは「(水が)静まる・水準を見つける」の意味で、体の姿勢に比喩的に転用された。
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