小説
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正しい
あるべき形と合っている。数字・文字・名・数え方などが、本来あるべきものに対応している。
ésa plána sélen.
読み:エーサ プラーナ セーレン。
| és-a | plán-a | sélen |
| いる-<(軽いものが)> | 帳簿-<主格> | 正しい |
「帳簿は正しい。」
帳場での確認。軽性a語幹 plána の単数主格に対し、述語形容詞 sélen は単数主格では無語尾。帳簿そのものより、帳面の記録が本来の形と合っていることを述べる。
ké éso puló só sélen?
読み:ケー エーソ プロー ソー セーレン?
| ké | és-o | puló | só | sélen |
| <〜か> | いる-<(重いものが)> | 拍<主格> | この<重性> | 正しい |
「この拍は正しいですか。」
帳簿や数えの記録で、刻んだ拍に狂いがないか確かめるやり取り。はい・いいえで答える問いは文頭に ké を置く。主語 puló が重性なので、繋辞 és- は 3人称単数・重性の éso になる。指示詞 só が重性の名詞句を閉じ、その後の sélen が述語形容詞として立つ。
ésa lislíra sé sélen.
読み:エーサ リスリーラ セー セーレン。
| és-a | lislíra | sé | sélen |
| いる-<(軽いものが)> | 書行<主格> | この<軽性> | 正しい |
「この書行は正しい。」
帳簿や書物の一行を読み合わせ、その行の位置や区切りが正しいことを確かめる日常の言い回し。lislíra は軽性名詞なので、存在・繋辞の動詞は軽性 3 人称単数の -a、指示詞は軽性の sé を取る。名詞句は「名詞+指示詞」の順で、指示詞 sé が名詞句の終わりの目印になる。
合っている
二つのもの(印と刻印、帳簿の左右、名と刻み)が互いに対応している。
ésau sáindar si plána sélenau.
読み:エーサウ サインダル シ プラーナ セーレナウ。
| és-au | sáindar | si | plána | sélen-au |
| いる-<双数> | 証文<主格> | と | 帳簿<主格> | 正しい-<双数> |
「証文と帳簿が合っている。」
書面の相互確認。si で二つの単数名詞を並べると、動詞と述語形容詞は双数になる。sáindar と plána は名詞の単数主格で、語形を切らない。両名詞が軽性なので、形容詞は軽性双数 sélenau。
「あるべき形と合っている」をいう。帳簿の数字が合っている、碑の字が正しい、歌の名が正しい、数え方が正しい、などに使う。形が美しい(整った)や性質が澄んでいる(清い)や嘘(偽り)とは別の軸で、形式と実体の対応(一致)を問う語。否定形(na sélen)で「違う・誤っている」を言う。宮廷では法や証文の正当性を論じるときに、縁の市では秤と印の一致を確認するときに使う。
形容詞。修飾する名詞の性・数・格に一致する。
古高原語 *sélen- から。対応・一致を表す語根。
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