小説
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〜の外に
囲まれた場所や、ものの外側にあることを表す。
faronér fáron só sal kórvo!
読み:ファロネール ファーロン ソー サル コルヴォ!
| faronér | fáron | só | sal | kórvo! |
| 担ぐ<命令法><あなたが> | 荷<対格> | この<重性> | 〜の外に | 倉<対格> |
「この荷を倉の外へ担ぎ出せ。」
運び人に向けた、下向きの命令。sal が対格と組むと「〜の外へ」という移動の向きを表す。kórvo は重性o語幹なので、対格も主格と同じ形になる。faronér- は名詞 fáron「荷」に -ér- がついてできた動詞で、命令法の2人称単数では語幹がそのまま出る。
tóran kelárai sal hóum.
読み:トーラン ケラーライ サル ホーン。
| tór-an | kel-ár-ai | sal | hóum. |
| 来る-<彼らが> | 伐る-<〜する人>-<〜たちが> | 〜の外に | 炉<対格> |
「樵たちが炉ばたの外へ出てくる。」
日常の文。sal はほかの方向の前置詞と同じく強勢をもたず、組む格で意味が変わる。この文のように対格と組むと「〜の外へ」という向きを表し、与格と組むと「〜の外で」という場所を表す。hóum「炉」は重性なので、対格は主格と同じ形になる。
〜の枠の外に
決まりや秩序、身分の階段などの外にいることを表す。
ésa dalorár sal þrénuls, na ésa du þrénuls.
読み:エーサ ダロラール サル スレーヌルス、ナ エーサ ドゥ スレーヌルス。
| és-a | dalorár | sal | þrén-uls, | na | és-a | du | þrén-uls. |
| いる-<(軽いものが)> | 下の国の者<主格> | 〜の枠の外に | 段-<〜らに> | <〜ない> | いる-<(軽いものが)> | 下手 | 段-<〜らに> |
「下の国の者は段の外にいるのであって、段の下にいるのではない。」
宮廷の礼法家がよく口にする言い方。干潟の人は身分が低いのではなく、「階段に乗っていない」と考えられていることを、sal「〜の外に」と du「〜の下手に」を並べて対比している。þrén「段」は重性なので、複数与格は -uls になる。人を指す dalorár は軽性で受ける。
ké ráines ré ésa orenvandár té sal þrénuls?
読み:ケー ライネス レー エーサ オレンヴァンダール テー サル スレーヌルス?
| ké | ráin-es | ré | és-a | orenvandár | té | sal | þrén-uls? |
| <〜か> | 知る-<あなたが> | <〜と(節)> | いる-<(軽いものが)> | 縁商人<主格> | あの<軽性> | 〜の枠の外に | 段-<〜らに> |
「あの縁商人が段の外の者だと、お前は知っているか。」
同じ段どうしの、くだけた問い。縁商人が仮の段の者として扱われるのは市の札が効く商いの場だけで、それ以外では段の外の者だ、ということを話題にしている。指示詞 té は強勢をもち、後ろに続くのが動詞ではなく前置詞なので、関係節の小辞 ti と取り違えることはない。
外側を表す前置詞。格との組み方は un と同じで、対格なら「〜の外へ」、与格なら「〜の外で」、属格なら「〜の外から」。段の外にいる人を「sal þrénuls(段々の外に)いる者」とも言い、naþrenár「段の外の者」の言い換えになる。無強勢。
前置詞。無強勢。対格「〜の外へ」、与格「〜の外で」、属格「〜の外から」。
古高原語 *sal から
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