小説
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残る
物が過ぎた後、自然と留まっている。
sláuro unlóur eelþó.
読み:スラウロ ウンロール エールソー。
| sláur-o | unlóur | eelþó |
| 残る-<(重いものが)> | まだ | 灰<主格> |
「灰がまだ残っている。」
日常の観察文。灰が自然に留まっていることを表す非意志の自動詞。誰かが意図的に残したという含みはない。「まだ」は動詞の直後に置かれる。
のこる
味・気配・痕などが、主体が過ぎた後も感じられる。
na sláuro vúumo.
読み:ナ スラウロ ヴーモ。
| na | sláur-o | vúumo |
| <〜ない> | 残る-<(重いものが)> | 味<主格> |
「味が残っていない。」
日常会話で、食事や飲み物の後に後味が残っていないことを言う。高原語には時制語形がないため、直説法で現在の事実として述べる。
自然に残り続けることを表す非意志動詞。火後の灰、通った後の痕、口に残る味、旅立ち後の人、倉の蓄えなどに掛かり、誰かが意図的に置いておいたという含みはない。高原語では「上から下へ流れる」比喩が広く使われるが、この語はその流れの比喩とは別に、流れが過ぎたあとも中界にとどまる状態を指す古い語根である。完了語幹は、残存がすでに事実として定着している言い方になる。
非意志自動詞。主語は残存物。完了語幹は語根が二重母音のため s を付加して作る。
古高原語 *slau-「静かにとどまる」に語尾の *-r が付いた形。*slau- は「沈まず、中界にとどまる」を意味した。
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