小説
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敷居
出入口で室内外を分ける低い横木または石。またぐ(vrín-)対象として名付けられた。
vrínim vríndo só.
読み:ヴリーニン ヴリンド ソー。
| vrín-im | vríndo | só. |
| またぐ-<私が> | 敷居<対格> | この<重性> |
「私はこの敷居をまたぐ。」
日常の動作文。動詞語尾 -im が一人称単数の主語を示し、代名詞は省かれる。vríndo は重性o語幹の名詞で、対格は主格と同形。指示詞 só は重性の名詞句を閉じる。
éso vríndo só gléin.
読み:エーソ ヴリンド ソー グレーン。
| és-o | vríndo | só | gléin. |
| いる-<(重いものが)> | 敷居<主格> | この<重性> | 清い |
「この敷居は清い。」
書物や儀礼の場向けの説明文。存在・繋辞の és- を動詞として動詞文に組み立てる。vríndo は主格で、重性o語幹では主格と対格が同形。述語の形容詞 gléin は主語 vríndo に一致するが、重性単数主格では語尾が現れない。
家の出入口にある、室内外を分ける低い横木または石。またぐ(vrín-)動作の対象として名付けられた語で、「またぐもの」の名詞化。石造りでは一枚の石、木造では木一枚。敷居は踏まずまたぐのが作法であり、この語自体がその動作を想起させる。くだけた言葉や市では、語末の o が落ちて vrínd となることもある。
重性・o語幹(④型)。単主・単対 vríndo、単属 vríndos、単与 vríndoi、双主対 vríndou、複主対 vríndul、複属 vríndur、複与 vrínduls。
vrín-「またぐ」+ -ó(重性名詞化接辞:〜するもの)。duló「滝(落ちるもの)」と同じ作りで、「またぐもの」=またぐ行為が凝縮された場所、すなわち敷居。
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