小説
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迷う
道や判断が二つ以上に分かれ、進むべき行き先が定まらない。
wólers un nébroi.
読み:ウォーレルス ウン ネーブロイ。
| wól-ers | un | nébr-oi. |
| 迷う-<あなたがたが> | 中に | 霧-<与格> |
「あなたたちは霧の中で迷っている。」
道案内・旅の場面で、視界が悪くなり一本の道が見えなくなった状態を述べる言い方。二人称複数語尾だけで主語がわかるため、代名詞は通常省く。
mé wól un nébroi!
読み:メー ウォール ウン ネーブロイ!
| mé | wól | un | nébr-oi! |
| <禁止・願いの打ち消し> | 迷う<命令法><あなたが> | 中に | 霧-<与格> |
「霧の中で迷うな。」
禁止の定型。命令法の下向き語形なので、目下の人やくだけた場で使う。
決めかねる
決め手を欠いて、足を踏み出す一本を選べない。
wóla unlóur nourá némes.
読み:ウォーラ ウンロール ノウラー ネーメス。
| wól-a | unlóur | nourá | ném-es. |
| 迷う-<(軽いものが)> | まだ | 心<主格> | <私>-<属格> |
「私の心はまだ決めかねている。」
相談・決断の場で、自分の心中に迷いがあることを述べる言い回し。unlóur は肯定文では「まだ〜している」という意味になり、動詞の直後・主語の前に置く。
wólau lisár si faronár.
読み:ウォーラウ リサール シ ファロナール。
| wól-au | lis-ár | si | faron-ár. |
| 迷う-<双数> | 書く-<〜する人・主格> | と | 荷-<〜する人・主格> |
「書記も荷持ちも決めかねている。」
帳簿や荷の手続きの場などで、判断が定まらない様子。faronár は fáron「荷」+-ár「〜する人」で、荷を扱う人=運び人ほどの意味。単数の名詞が二つ並ぶので、動詞は双数で受ける。
進路・方策・判断の定まらない日常の迷い。視界や心の中で進むべき一本が見えにくくなった状態をいう。glóum-が強い惑乱を指すのに対し、こちらは道・判断・言葉の行き先がはっきりしない軽い不確定さを表す。道案内・旅・相談・帳簿の読み合わせなどで普通に使われる。
自動詞。人を主語に取ると軽性の主語として一致し、比喩的に道・計画・息のようなものが主語になることもある。
古高原語 *wōl-「目が泳ぎ、方向がぼやける」から。
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