小説
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汲む
井戸や深井戸から桶などで水を汲み上げる。地下から来る水を引き出す往復動作を指し、日常の生活動作として広く使われる。
selúin þáima endríña ílmo.
読み:セルーイン サイマ エンドリーニャ イルモ。
| selúin | þáim-a | endríña | ílmo. |
| 今 | 汲む-<(軽いものが)> | 子供<主格> | 水<対格> |
「今、子供が水を汲む。」
日常会話や家事の場面を表す。þáim-は地下水源から桶を用いて往復して引き上げる動作を指し、直接掬う動作とは区別される。VSO語順に従い動詞が文頭に置かれ、selúinは時の枠として前に出る。
kráilin þaimfúnel, þáimim ílmo.
読み:クライリン サインフーネル、サイミン イルモ。
| kráil-in | þaimfúnel, | þáim-im | ílmo. |
| 持つ-<〜して・〜く> | 汲み綱<対格> | 汲む-<私が> | 水<対格> |
「汲み綱を手に持ちながら、私は水を汲む。」
水を汲み上げる道具としての使用場面。副動詞 kráilin と後ろの動詞 þáimim の主語は同じ一人称。þáimim ílmo は「汲む-1SG 水(重性の対格)」で、汲み綱は「手に持つ」句として前に置いている。
þáimim ílmo es ilmándos.
読み:サイミン イルモ エス イルマンドス。
| þáim-im | ílmo | es | ilmánd-os |
| 汲む-<私が> | 水<対格> | から | 井戸-<属格> |
「私は井戸から水を汲む。」
日常の井戸仕事の文。þáim-「汲む」の目的語 ílmo は重性o語幹のため、単数対格も ílmo のまま。es は前置詞で、属格 ilmándos と組んで「井戸から」を表す。
井戸や地下水源から桶や器を用いて水を汲み上げることを表す基本動詞。重力に逆らって下から上へ引き上げる往復動作に焦点を当て、高原の日常労働の一つとして確立している。湧き水(þéul)や川水(rúndo)を直接掬う動作とは明確に区別され、深い場所から「引く」行為を専ら指す。語頭にþ(息の摩擦音)を持つ響きから、桶を引く綱の音や汲む者の息遣いを模した擬音的起源と考えられている。
自動詞・他動詞両用。直接目的語は汲み上げる対象(ílmo「水」)か容器。完了相では母音交替でþéim-となる。
高原語固有の語根。語頭のþと二重母音aiの響きが、縄や桶を引く音と呼吸のリズムを反映したもので、古くから生活語として定着している。
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