小説
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積もる
雪・霜・灰・泥などが面に層を重ねて厚くなる過程。降り続いている最中にも、その結果の状態にも使う。
na þréula unlóur sírna
読み:ナ スレウラ ウンロール シルナ
| na | þréul-a | unlóur | sírna |
| <〜ない> | 積もる-<(軽いものが)> | まだ | 霜<主格> |
「まだ霜が積もっていない。」
くだけた会話向き。否定 na は動詞の前に置き、「まだ」 unlóur は動詞の直後、主語の前に置く。na+現在の形+unlóur で「まだ〜していない」。
þréulo krúndo un orénoi
読み:スレウロ クルンド ウン オレーノイ
| þréul-o | krúndo | un | orén-oi |
| 積もる-<(重いものが)> | 泥<主格> | 内に | 縁-<与格> |
「縁に泥が積もっている。」
重性の名詞 krúndo「泥」が主語なので、動詞は 3 人称単数重性 -o をとる。un+与格で場所を示す。縁 orén の与格は orén-oi。
þréula snéula un kórvoi.
読み:スレウラ スネウラ ウン コルヴォイ。
| þréul-a | snéula | un | kórv-oi. |
| 積もる-<(軽いものが)> | 埃<主格> | 内に | 倉-<与格> |
「倉の中に埃が積もっている。」
日常の生活空間での表現。軽性名詞 snéula を主語に受け、動詞 þréul- は軽性の語尾 -a を取る。un+与格で「〜の内側で」。
þréulo dulsúm
読み:スレウロ ドゥルスーン
| þréul-o | dulsúm |
| 積もる-<(重いものが)> | 錆<主格> |
「錆が積もる。」
錆が層として形成されていく過程を表す現象用法。主語 dulsúm に合わせて動詞は 3 人称単数・重性の -o をとる。
(結果として)厚く着く
積もった結果、厚く覆っている状態。薄く・厚くで程度を言う。
þréula sírna aldárei múlin.
読み:スレウラ シルナ アルダーレイ ムーリン。
| þréul-a | sírna | aldár-ei | múl-in. |
| 着く-<(軽いものが)> | 霜<主格> | 座-<与格> | 厚い-CVB. |
「霜は座に厚く着いている。」
改まった描写でも、時制を表す語形がないため未完了で現在結果の状態を言う。裸の与格が着く場所を示す。霜は軽性なので軽性の3人称単数語尾-aで受ける。
sórel, þréulo eelþó múlin.
読み:ソーレル、スレウロ エールソー ムーリン。
| sórel, | þréul-o | eelþó | múl-in. |
| 今日, | 着く-<(重いものが)> | 灰<主格> | 厚い-CVB. |
「今日は灰が厚く着いている。」
日常の観察文。今日sórel。完了を表す語尾 s は立てず、未完了の直説法で、現在に至る結果の状態を述べる。灰は重性なので動詞は重性の3人称単数語尾-oをとる。
雪・霜・灰・泥などが、平らな面に層となって重なっていく過程と結果を表す自動詞。「ある(存在)」とは区別され、降り続いたものが段々重なる「動く」現象を指す。薄く・厚くで程度を言う。解ける(融ける)とは対になる。宮廷語から崖道の言葉まで全層で使われる日常語。
自動詞。3人称単数は軽性 þréula・重性 þréulo を区別。時制の語形はなく、過程か結果かは文脈で決まる。
言語内の語源は確認されない。独立の語根。
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