þrúl-

品詞
形容詞
意味
騒がしい(受動的に不快)
辞書形
þrúl
発音
[ˈθrul]
読み
スルール
分野
知覚・感情・思考・発話

意味

  1. 騒がしい(受動的に不快)

    他人の音や声が自分に届いて不快である。音そのものの大きさではなく、自分がその音を受ける側の不快感。

    sórel, ésa tíula þrúl.

    読み:ソーレル、エーサ ティーウラ スルール。

    sórel,és-atíulaþrúl.
    今日いる-<(軽いものが)>音<主格>騒がしい

    「今日は音が騒がしい。」

    くだけた家庭内の呟きとして自然な文。存在の文 és- の主語が軽性単数 tíula で、述語形容詞 þrúl も軽性単数主格の形になる。þrúl- は、音そのものの物理的な大きさではなく、聞き手がその音を受けて不快であることを表す。

    anórel, fíndim gláuran þrúlan.

    読み:アノーレル、フィンディン グラウラン スルーラン。

    anórel,fínd-imgláur-anþrúl-an.
    昨日聞く-<私が>笑い声-<対格>騒がしい-<対格>

    「昨日、騒がしい笑い声を聞いた。」

    家庭内で耳に入った笑い声について述べる文。目的語 gláuran に修飾形容詞 þrúlan が軽性単数対格で一致する。þrúl- は、笑い声を不快に受け取ったことを含み、改まった場では使わない。無時制のため、昨日という時間は場面の枠に置かれた anórel が示す。

  2. 騒がしい(人が)

    人が騒いでいる。家庭内で目下の者(子どもや兄弟)に対して使う。

    ésa endríña sé þrúl.

    読み:エーサ エンドリーニャ セー スルール。

    és-aendríñaséþrúl
    いる-<(軽いものが)>子供<主格>この<軽性>騒がしい

    「この子はうるさい。」

    人が騒いでいるという、家庭内の日常的な悪口・注意。endríñaは人を指すので軽性、述語形容詞þrúlは軽性単数主格のまま無標になる。改まった場では使わない。

  3. 静かにしろ(命令)

    命令形(むき出しの語幹 þrúl!)で使うとき。「静かにしろ」「やめろ」の意。家庭内の日常的な注意。

    þrúl, endríña!

    読み:スルール、エンドリーニャ!

    þrúl,endríña!
    静かにしろ<命令法>子供<主格>

    「うるさくするな(静かにしろ)、子ども!」

    形容詞þrúlのむき出し語幹が命令句として「静かにしろ」「やめろ」の意味になる家庭内の注意。呼びかけendríñaは文の終わりに読点で区切って添える。改まった場面では使わない。

解説

音や声が受動的に届いて不快である、という受け手の感覚を表す形容詞。能動的に声を張る(kráv-)や叫ぶ(tiulér-)とは対照的に、自分の耳に音が「押し寄せてくる」感じ、つまり音が自分に届いて嫌である、という感覚を表す。くだけた家庭の言葉で使われ、改まった場では使わない。炉ばたで寝ている者がそばの笑い声や騒ぎに対して呟く、家庭内の日常的な嫌がらせ・注意の語。命令形(むき出しの語幹)にすると「静かにしろ」「やめろ」の意になる。

文法

形容詞。修飾する名詞の性・数・格に一致する。命令形はむき出しの語幹 þrúl!(2単)。くだけた話し方で語末の母音が落ち、þrú! とも言われる。

語源

古高原語 *þrúlo から。音の重みが耳に押してくる振動を捉えた、短い語。

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