小説
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おわす
目上の人がある場所にいることを高めて言う。
aldána aldár áuren an dúnoi.
読み:アルダーナ アルダール アウレン アン ドゥーノイ。
| aldán-a | aldár | áur-en | an | dún-oi |
| おわす-<(軽いものが)> | 座<主格> | 昇る-<〜した・〜された> | 上手 | 丘-<与格> |
「高き座は丘の上におわします。」
aldán- は「いる」の尊敬の補充形。áuren は軽性・単数・主格の分詞で、一致の語尾はつかない。an+与格で「上手の側で」。
aldána ausenár téndoi.
読み:アルダーナ アウセナール テンドイ。
| aldán-a | au-sen-ár | ténd-oi. |
| おわす-<(軽いものが)> | <お〜になる・御〜>-見る-<〜する人> | あそこ-<与格> |
「「目付殿は、あちらにおいでです。」」
前の問いに答える言い方。aldán- は「いる」の尊敬の補充形で、目上の人が「いる」ことを高めて言う。役職名にも au- をつけて ausenár とする。
aldanéla aulisár aldárei?
読み:アルダネーラ アウリサール アルダーレイ?
| aldan-él-a | au-lis-ár | aldár-ei? |
| おわす-<〜だろう>-<(軽いものが)> | <お〜になる・御〜>-書く-<〜する人> | 座-<与格> |
「書記の方は、お席においででしょうか。」
目上の人の居場所を尋ねる丁寧な言い方。目上の人については ké を使わず、推量法で推し量る形にする。場所は前置詞なしの与格 aldárei で言う。強勢は推量法の -él- に移る。
aldána aldár áuren þáiles selúin.
読み:アルダーナ アルダール アウレン サイレス セルーイン。
| aldán-a | aldár | áur-en | þáil-es | selúin. |
| おわす-<(軽いものが)> | 座<主格> | 昇る-<〜した・〜された> | 澄んだ-<属格> | 今の世 |
「今の世には、澄みの高き座がおわします。」
年代記や碑文の改まった文体。ここでの selúin は「この瞬間」ではなく、今の王が座にある時代全体を指す。書き言葉なので座名をそのまま書いてよく、文字では上げ書きにする。aldán- は「いる」の尊敬の補充形。
aldanénde autorár ánorei.
読み:アルダネンデ アウトラール アーノレイ。
| aldan-énd-e | au-torár | ánor-ei. |
| おわす-<〜しますように>-<(軽いものが)> | <お〜になる・御〜>-客<主格> | 上座-<与格> |
「お客様には、どうぞ上座においでいただきたく存じます。」
客を迎えるときの改まった勧め。目の前の相手を3人称の主語として扱い、願望法で言う。aldán- は「いる」の尊敬の補充形。強勢は願望法の -énd- に移る。場所は前置詞なしの与格で表す。
aldána aldár áuren lóuvan es némores.
読み:アルダーナ アルダール アウレン ローヴァン エス ネーモレス。
| aldán-a | aldár | áur-en | lóuvan | es | némor-es. |
| おわす-<(軽いものが)> | 座<主格> | 昇る-<〜した・〜された> | 隔たった | から | 我々-<属格> |
「高き座は、我々からは遠く隔たったところにおわす。」
身分の隔たりを言う、改まった文。王について述べるので、「いる」の尊敬の補充形 aldán- を繋辞に使っている。aldár áuren「高き座」の後ろに述語の lóuvan が並ぶ。es+人称代名詞の属格で「我々から」を表す。
aldána aurél euléren es némores.
読み:アルダーナ アウレール エウレーレン エス ネーモレス。
| aldán-a | aurél | euléren | es | némor-es |
| おわす-<(軽いものが)> | あの方<主格> | 流れの違う | から | <我々>-<属格> |
「あの方は、我々とは筋が違う。」
高位者や部外者について、礼法を保ちながら身内ではないことを示す、やや冷たい言い方。語形は軽性単数。高位者を主語にする存在・判断の文では、通常の ésa ではなく尊敬の補充形 aldána を使う。
(座に)お就きである
王や高位の人が位にあることを言う。
aldána aurél aldárei áurenei.
読み:アルダーナ アウレール アルダーレイ アウレネイ。
| aldán-a | aurél | aldár-ei | áur-en-ei. |
| お就きである-<(軽いものが)> | あの方 | 座-<与格> | 昇る-<〜した・〜された>-<軽性・与格> |
「あの方は、高き座にお就きであられる。」
王や高位の人が位にあることを言う。座は与格 aldárei で表し、分詞 áuren は軽性・単数・与格の -ei で一致する。今の王を個人名で呼ばず、aurél「あの方」と言っている。
aldanénde aurél aldárei áurenei.
読み:アルダネンデ アウレール アルダーレイ アウレネイ。
| aldan-énd-e | aurél | aldár-ei | áur-en-ei. |
| お就きである-<〜しますように>-<(軽いものが)> | あの方 | 座-<与格> | 昇る-<〜した・〜された>-<軽性・与格> |
「あの方が、高き座にお就きあそばしますように。」
即位の儀のころに宮廷で唱えられる言祝ぎ。願望法の3人称単数・軽性は -énde となり、強勢が語根から接尾辞へ移る(aldánа → aldanénde)。
és-「いる・ある」の尊敬の補充形。目上の人や王が、ある場所にいることを高めて言う。座に「据わっている」という感覚の語で、王の居所、目上の人の居る館について使う。王が自分を3人称で言う aldár sé「この座」も、この動詞で受ける。
自動詞(尊敬の補充形)。直説法3単 aldána(軽)。完了語根 aldáin-。対応するふつうの形は és-、謙譲の形は dóm-「控える」。くだけた話し方では aldán。
aldár「座」と同じ源で、もとは「座に据わる」の意味だったと考えられる。
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