aldán-

品詞
動詞
意味
おわす
辞書形
aldána
発音
[alˈdana]
読み
アルダーナ
分野
基本動作

意味

  1. おわす

    目上の人がある場所にいることを高めて言う。

    aldána aldár áuren an dúnoi.

    読み:アルダーナ アルダール アウレン アン ドゥーノイ。

    aldán-aaldáráur-enandún-oi
    おわす-<(軽いものが)>座<主格>昇る-<〜した・〜された>上手丘-<与格>

    「高き座は丘の上におわします。」

    aldán- は「いる」の尊敬の補充形。áuren は軽性・単数・主格の分詞で、一致の語尾はつかない。an+与格で「上手の側で」。

    aldána ausenár téndoi.

    読み:アルダーナ アウセナール テンドイ。

    aldán-aau-sen-árténd-oi.
    おわす-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-見る-<〜する人>あそこ-<与格>

    「「目付殿は、あちらにおいでです。」」

    前の問いに答える言い方。aldán- は「いる」の尊敬の補充形で、目上の人が「いる」ことを高めて言う。役職名にも au- をつけて ausenár とする。

    aldanéla aulisár aldárei?

    読み:アルダネーラ アウリサール アルダーレイ?

    aldan-él-aau-lis-áraldár-ei?
    おわす-<〜だろう>-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-書く-<〜する人>座-<与格>

    「書記の方は、お席においででしょうか。」

    目上の人の居場所を尋ねる丁寧な言い方。目上の人については ké を使わず、推量法で推し量る形にする。場所は前置詞なしの与格 aldárei で言う。強勢は推量法の -él- に移る。

    aldána aldár áuren þáiles selúin.

    読み:アルダーナ アルダール アウレン サイレス セルーイン。

    aldán-aaldáráur-enþáil-esselúin.
    おわす-<(軽いものが)>座<主格>昇る-<〜した・〜された>澄んだ-<属格>今の世

    「今の世には、澄みの高き座がおわします。」

    年代記や碑文の改まった文体。ここでの selúin は「この瞬間」ではなく、今の王が座にある時代全体を指す。書き言葉なので座名をそのまま書いてよく、文字では上げ書きにする。aldán- は「いる」の尊敬の補充形。

    aldanénde autorár ánorei.

    読み:アルダネンデ アウトラール アーノレイ。

    aldan-énd-eau-toráránor-ei.
    おわす-<〜しますように>-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-客<主格>上座-<与格>

    「お客様には、どうぞ上座においでいただきたく存じます。」

    客を迎えるときの改まった勧め。目の前の相手を3人称の主語として扱い、願望法で言う。aldán- は「いる」の尊敬の補充形。強勢は願望法の -énd- に移る。場所は前置詞なしの与格で表す。

    aldána aldár áuren lóuvan es némores.

    読み:アルダーナ アルダール アウレン ローヴァン エス ネーモレス。

    aldán-aaldáráur-enlóuvanesnémor-es.
    おわす-<(軽いものが)>座<主格>昇る-<〜した・〜された>隔たったから我々-<属格>

    「高き座は、我々からは遠く隔たったところにおわす。」

    身分の隔たりを言う、改まった文。王について述べるので、「いる」の尊敬の補充形 aldán- を繋辞に使っている。aldár áuren「高き座」の後ろに述語の lóuvan が並ぶ。es+人称代名詞の属格で「我々から」を表す。

    aldána aurél euléren es némores.

    読み:アルダーナ アウレール エウレーレン エス ネーモレス。

    aldán-aauréleulérenesnémor-es
    おわす-<(軽いものが)>あの方<主格>流れの違うから<我々>-<属格>

    「あの方は、我々とは筋が違う。」

    高位者や部外者について、礼法を保ちながら身内ではないことを示す、やや冷たい言い方。語形は軽性単数。高位者を主語にする存在・判断の文では、通常の ésa ではなく尊敬の補充形 aldána を使う。

  2. (座に)お就きである

    王や高位の人が位にあることを言う。

    aldána aurél aldárei áurenei.

    読み:アルダーナ アウレール アルダーレイ アウレネイ。

    aldán-aaurélaldár-eiáur-en-ei.
    お就きである-<(軽いものが)>あの方座-<与格>昇る-<〜した・〜された>-<軽性・与格>

    「あの方は、高き座にお就きであられる。」

    王や高位の人が位にあることを言う。座は与格 aldárei で表し、分詞 áuren は軽性・単数・与格の -ei で一致する。今の王を個人名で呼ばず、aurél「あの方」と言っている。

    aldanénde aurél aldárei áurenei.

    読み:アルダネンデ アウレール アルダーレイ アウレネイ。

    aldan-énd-eaurélaldár-eiáur-en-ei.
    お就きである-<〜しますように>-<(軽いものが)>あの方座-<与格>昇る-<〜した・〜された>-<軽性・与格>

    「あの方が、高き座にお就きあそばしますように。」

    即位の儀のころに宮廷で唱えられる言祝ぎ。願望法の3人称単数・軽性は -énde となり、強勢が語根から接尾辞へ移る(aldánа → aldanénde)。

解説

és-「いる・ある」の尊敬の補充形。目上の人や王が、ある場所にいることを高めて言う。座に「据わっている」という感覚の語で、王の居所、目上の人の居る館について使う。王が自分を3人称で言う aldár sé「この座」も、この動詞で受ける。

文法

自動詞(尊敬の補充形)。直説法3単 aldána(軽)。完了語根 aldáin-。対応するふつうの形は és-、謙譲の形は dóm-「控える」。くだけた話し方では aldán。

語源

aldár「座」と同じ源で、もとは「座に据わる」の意味だったと考えられる。

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