endríña

品詞
名詞
意味
子ども
発音
[enˈdriɲa]
読み
エンドゥリーニャ
分野
人・親族

意味

  1. 子ども

    成人していない年少の人。

    ésa endríña ormároi némes.

    読み:エーサ エンドリーニャ オルマーロイ ネーメス。

    és-aendríñaormár-oiném-es.
    いる-<(軽いものが)>子ども<主格>左-<与格><私>-<属格>

    「子どもは私の左にいる。」

    左右は体から見た向きで言い、「〜の左に」は与格の後ろに持ち主の属格を置く。地形の向きは絶対方位で言う。

    wéiro sáko némei, duói méirim ó endríñei.

    読み:ウェーロ サーコ ネーメイ、ドゥオイ メーリン オー エンドリーニェイ。

    wéir-osákoném-ei,duóiméir-imóendríñ-ei.
    いる<〜し終えた>-<(重いものが)>塩<主格><私>-<与格>それから与える-<私が><3人称単数・重性・対格>子ども-<与格>

    「私は塩を手に入れ、それから子どもにそれをやる。」

    所有の文の文法上の主語は塩なので、-in ではつなげず duói を使う。

    méirim torárei nímbo te níla endríña.

    読み:メーリン トラーレイ ニンボ テ ニーラ エンドリーニャ。

    méir-imtorár-einímboteníl-aendríña.
    与える-<私が>客-<与格>乳<対格><関係節>飲む-<(軽いものが)>子ども<主格>

    「子どもが飲む乳を、私は客に出す。」

    関係節のついた名詞句は節のいちばん最後に置くので、与格の torárei が目的語より前に出る。

    lísin þíla endríña lisáis.

    読み:リーシン シーラ エンドリーニャ リサイス。

    lís-inþíl-aendríñalis-áis.
    書く-<〜して・〜く>分かる-<(軽いものが)>子ども<主格>字-<〜たちを>

    「その子は字が書ける。」

    副動詞+þíl-「分かる」で、やり方を知っていて「できる」(能力)。

    pán þéla endríña sé?

    読み:パーン セーラ エンドリーニャ セー?

    pánþél-aendríñasé?
    誰<対格>名乗る-<(軽いものが)>子ども<主格>この<軽性>

    「この子は何と名乗っているのか。」

    þél- は名乗る名前を対格でとるので、名前を尋ねるときは疑問詞の対格 pán を文頭に出す。子どもは軽性。指示詞 sé は名詞の後ろに置く。目上の人には使わない問い方。

    es pós dróumes, endríña?

    読み:エス ポース ドローメス、エンドリーニャ?

    espósdróum-es,endríña?
    からなぜ<属格>嘆く-<あなたが>子ども

    「どうして泣いているの、坊や。」

    大人が子どもに話しかける、やさしい問い。呼びかけには呼格を使わず、主格の名詞を読点で区切って文末に添える。es pós は「どこから泣き声がするのか」とも取れるが、相手に2人称で尋ねているので、ふつうは理由の問いと受けとられる。

    flúun már, endríña.

    読み:フルーン マール、エンドリーニャ。

    flúunmár,endríña.
    洗う<命令法><あなたが>手<対格>子ども

    「手を洗いなさい、坊や。」

    食事の前に子どもに言う日常の命令。már は重性の子音語幹名詞なので、対格は主格と同じ形。呼びかけには呼格を使わず、名詞を文末に読点で区切って添える。

    flúun nóumo táses, endríña.

    読み:フルーン ノーモ ターセス、エンドリーニャ。

    flúunnóumotás-es,endríña.
    洗う<命令法><あなたが>顔<対格><あなた>-<属格>子ども

    「顔を洗いなさい、坊や。」

    親が子に言う下向きの命令。日常では呼格を使わないので、呼びかけの名詞は読点で区切って文の終わりに添える。nóumo は重性o語幹で、主格と対格が同じ形。

    sneimésa endríña ólmarei.

    読み:スネイメーサ エンドリーニャ オルマレイ。

    sneim-és-aendríñaólmar-ei.
    礼をする-<〜すべし>-<(軽いものが)>子ども<主格>年長者-<与格>

    「子は年長者に礼をすべし。」

    当為法は法典や教えの書の文体。強勢が -és- に移るので、語根の ´ が消えて sneimésa になる。礼を受ける相手は与格で表す。

    vrína endríña gandér, na vrína éndran.

    読み:ヴリーナ エンドリーニャ ガンデール、ナ ヴリーナ エンドラン。

    vrín-aendríñagandér,navrín-aéndr-an.
    またぐ-<(軽いものが)>子ども<主格>硬木<対格><〜ない>またぐ-<(軽いものが)>人-<対格>

    「子どもは硬木はまたいでも、人はまたがない。」

    物をまたぐのはかまわないが、人をまたぐのは禁忌だという対比。動詞は主語の endríña(軽性)に一致して -a をとる。gandér は重性なので、対格に語尾がつかない。

    ombéra endríña aurán te áura an dún.

    読み:オンベーラ エンドリーニャ アウラーン テ アウラ アン ドゥーン。

    ombér-aendríñaaur-ánteáur-aandún.
    指さす-<(軽いものが)>子ども<主格>縁鷲-<対格><関係節>昇る-<(軽いものが)>上手丘<対格>

    「子どもが、丘の上手へ昇っていく縁鷲を指さす。」

    鳥を指さすのはかまわない。指さすのが禁じられているのは、星と目上の人。aurá は語尾に強勢のあるa語幹なので、対格は aurán。関係節は te で始まり、主語の抜けた穴は空けたままにする。dún「丘」は重性なので、an の後ろの対格も主格と同じ形になる。

    nóira endríña séndoi.

    読み:ノイラ エンドリーニャ センドイ。

    nóir-aendríñasénd-oi.
    眠る-<(軽いものが)>子ども<主格>ここ-<与格>

    「「ここで子どもが眠っている。」」

    家の中で声を落とさせるときの、日常の一言。endríña は éndra「人」に指小の -íña がついてできた語で、軽性の a 語幹として変化する。

    ésa endríña némei.

    読み:エーサ エンドリーニャ ネーメイ。

    és-aendríñaném-ei.
    いる-<(軽いものが)>子ども<主格><私>-<与格>

    「私には子どもがいる。」

    所有の言い方。高原語には「持つ」という動詞がないので、「ある+持ち主の与格」で言う。動詞は、持たれている endríña(軽性)に一致して ésa になる。

    raumíre endríña glüníñoi, bruuméla du ílmo.

    読み:ラウミーレ エンドリーニャ グリュニーニョイ、ブルーメーラ ドゥ イルモ。

    raum-ír-eendríñaglüníñ-oi,bruum-él-aduílmo.
    歩く-<もし〜なら>-<(軽いものが)>子ども<主格>薄氷-<与格>落ちる-<〜だろう>-<(軽いものが)>下手水<対格>

    「「子どもが薄氷の上を歩けば、水に落ちるだろう。」」

    凍りの頃の事故を戒める文。条件の節は動詞を仮定法にするだけで作り、帰結の節は推量法で言う。水に落ちることは「下へ引かれる」恐ろしい出来事とされるので、du + 対格「下手へ」を使う。主語は人なので、動詞は軽性の形をとる。

    mé mán, endríña! na ésa hílva tambór.

    読み:メー マーン、エンドリーニャ!ナ エーサ ヒルヴァ タンボール。

    mémán,endríña!naés-ahílvatambór.
    <禁止・願いの打ち消し>食べる<命令法><あなたが>子ども<〜ない>いる-<(軽いものが)>雪<主格>雑穀

    「食べちゃだめよ、坊や。雪はごはんじゃないの。」

    大人が子どもをたしなめる、ごく日常的な言い方。日常では呼格を使わず、呼びかけの語を読点で区切って添える。「AはBではない」は na+繋辞で言い、繋辞は主語の hílva(軽性)に一致する。

    flúun már si nóumo, endríña.

    読み:フルーン マール シ ノーモ、エンドリーニャ。

    flúunmársinóumo,endríña.
    洗う<命令法><あなたが>手<対格>と顔<対格>子ども

    「手と顔を洗いなさい、子よ。」

    下向きの命令法2人称単数は、むき出しの語幹 flúun で言う。呼びかけは呼格を使わず、読点で区切って文の終わりに添える。

    lúin vóila endríña lisáis fóndelais, glóuma.

    読み:ルーイン ヴォイラ エンドリーニャ リサイス フォンデライス、グローマ。

    lúinvóil-aendríñalis-áisfóndel-ais,glóum-a.
    とき読む-<(軽いものが)>子ども<主格>字-<〜たちを>古い-<〜たちを>惑う-<(軽いものが)>

    「子どもは古い字を読むと戸惑う。」

    主節の主語は、lúin の節の主語と同じなので言わない。軽性の動詞の語尾 -a で受けている。

    povéra endríña ólmarei ré es pós tóro nébro.

    読み:ポヴェーラ エンドリーニャ オルマレイ レー エス ポース トーロ ネーブロ。

    povér-aendríñaólmar-eiréespóstór-onébro.
    問う-<(軽いものが)>子ども<主格>年長者-<与格><〜と(節)>から何<属格>来る-<(重いものが)>霧<主格>

    「子どもは年長者に、霧はなぜ来るのかと尋ねる。」

    尋ねる相手は与格で示し、尋ねる内容は ré の節で言う。es pós は「どこから」と「なぜ」の両方の意味になる。ré の節の中でも、疑問詞は動詞の前に出る。

    lúin lóima endríña virán, glenésa ólmar.

    読み:ルーイン ロイマ エンドリーニャ ヴィラーン、グレネーサ オルマル。

    lúinlóim-aendríñavir-án,glen-és-aólmar.
    とき詠む-<(軽いものが)>子ども<主格>言葉-<対格>句を返す-<〜すべし>-<(軽いものが)>年長者<主格>

    「子どもが句を詠んだら、年長者が句を返すべし。」

    詩の挨拶の作法を述べる文。目下の者が先に詠み、目上の者が返す。「句を返す」の意味では、目的語を言わずに使うことが多い。virá「言葉」は、詠む動詞の目的語になると「句」の意味になる。

    lóimsa endríña virán an aursárais.

    読み:ロインサ エンドリーニャ ヴィラーン アン アウルサーライス。

    lóims-aendríñavir-ánanaursár-ais.
    詠む<〜し終えた>-<(軽いものが)>子ども<主格>言葉-<対格>上手祖先-<〜たちを>

    「子どもは祖先たちへ向けて、句を詠み終えた。」

    成人の儀を終えたことを伝える文。語根 lóim- は二重母音をもつので、完了相は -s- を足して lóims- にする。「an+対格」で、祖先のいる上方へ向けることを表す。

    mé kráil kumbór fóum, endríña!

    読み:メー クライル クンボール フォーン、エンドリーニャ!

    mékráilkumbórfóum,endríña!
    <禁止・願いの打ち消し>手に持つ<命令法><あなたが>青銅<対格>暖かい子ども

    「熱い青銅を手に持つな、子どもよ!」

    火や鋳たばかりの金属について言うときは、fóum は「熱い」の意味になる。禁止は mé+命令法で表す。呼びかけは呼格を使わず、文の終わりに読点で区切って添える。

    tául pélsan dréum, endríña.

    読み:タウル ペルサン ドレウン、エンドリーニャ。

    táulpéls-andréum,endríña.
    取る<命令法><あなたが>脂の木-<対格>黒い子ども

    「その黒い脂の木の板を取ってくれ、子どもよ。」

    煤や脂で黒ずんだ板について言う日常の文。年長者が子どもに使う、下向きの命令法。伐られた材なので、形容詞は重性の一致になる。重性の対格には語尾がつかない。

    mé véil gleinó, endríña.

    読み:メー ヴェール グレイノー、エンドリーニャ。

    mévéilgleinó,endríña.
    <禁止・願いの打ち消し>忘れる<命令法><あなたが>護符<対格>子ども

    「護符を忘れるんじゃないよ、坊や。」

    出かける子に親が言う、日常の禁止の言い方。禁止は「mé+命令法」で表す。日常では呼格を使わないので、呼びかけの語は読点で区切って文末に添える。

    na ráines tróvalan, endríña.

    読み:ナ ライネス トローヴァラン、エンドリーニャ。

    naráin-estróval-an,endríña.
    <〜ない>知る-<あなたが>作法-<対格>子ども<主格>

    「お前は作法を知らないね、坊や。」

    年長者が子どもをたしなめる、下向きの話し方。2人称の動詞をそのまま使っている。tróval は軽性の子音語幹で、対格は -an。呼びかけには呼格を使わず、名詞を読点で区切って文末に添える。

    kloimésa endríña tróvalan es ólmares.

    読み:クロイメーサ エンドリーニャ トローヴァラン エス オルマレス。

    kloim-és-aendríñatróval-anesólmar-es.
    学ぶ-<〜すべし>-<(軽いものが)>子ども<主格>作法-<対格>から年長者-<属格>

    「子どもは年長者から作法を学ぶべし。」

    教訓の書や家訓の書き方。当為法 -és- は強勢をもつので、語根 klóim- の強勢は消える。es+属格は、方向を問わない「〜から」で、教えの出どころを表す。

    mé rimbéndes, endríña! rímban ilanárai.

    読み:メー リンベンデス、エンドリーニャ!リンバン イラナーライ。

    mérimb-énd-es,endríña!rímb-anilanár-ai.
    <禁止・願いの打ち消し>数える-<〜しますように>-<あなたが>子ども数える-<彼らが>星読み-<〜たちが>

    「数えてはいけませんよ。数えるのは星読みたちです。」

    星を数えようとする子を、親がたしなめるときの言い方。命令法の代わりに「mé+願望法2人称」を使った、やわらかい禁止になっている。強勢は願望法の -énd- に移る。呼びかけの endríña は読点で区切る。後ろの文は ilanárai が主語で、「数えてよいのは星読みたちだけだ」という対比を表す。何を数えるかは言わなくても文脈でわかる。

    ésa endríña sé nél tráimelar.

    読み:エーサ エンドリーニャ セー ネール トライメラル。

    és-aendríñasénéltráimel-ar.
    いる-<(軽いものが)>子ども<主格>この<軽性>七年齢・年数-<〜らの>

    「この子は七つだ。」

    年齢は「数詞+tráimel の複数属格」で、「何年の(者)」として言う。目上の人は数で数えるのが失礼とされるので、この言い方はおもに子どもや目下の者、家畜などに使う。

    nagróm. mé grém, endríña.

    読み:ナグローン。メー グレーン、エンドリーニャ。

    nagróm.mégrém,endríña.
    気にするな<禁止・願いの打ち消し>恐れる<命令法><あなたが>子ども

    「気にするな。怖がらなくていい、坊や。」

    器を割った子どもなどをなだめる言い方。禁止は mé+命令法で言い、命令法の2人称単数は、語幹をそのまま使う。目下の者への下向きの話し方である。

    aursáre! lísa endríña virán.

    読み:アウルサーレ!リーサ エンドリーニャ ヴィラーン。

    aursáre!lís-aendríñavir-án.
    おお書く-<(軽いものが)>子ども<主格>言葉-<対格>

    「おお、子どもが字を書いているぞ!」

    ほめるときの感嘆。virá を lís-「書く」の目的語にすると「字を書く」の意味になる。書かれた言葉は上へ昇るものとされるので、字を書くことをほめるときに祖先を呼ぶ aursáre はよく合う。

    ésa endríña sé kloimár némes.

    読み:エーサ エンドリーニャ セー クロイマール ネーメス。

    és-aendríñasékloimárném-es
    いる-<(軽いものが)>子ども<主格>この<軽性>弟子<主格><私>-<属格>

    「この子は私の弟子だ。」

    「AはBだ」の文で、繋辞 éis- を文頭に置き、主語・述語の順に並べる。指示詞 sé は主語の名詞句の終わりを示す。述語の kloimár は主語と同じく主格になる。

    kloimésa endríña lisáis rainiþárei.

    読み:クロイメーサ エンドリーニャ リサイス ライニサーレイ。

    kloim-és-aendríñalis-áisrainiþár-ei
    学ぶ-<〜すべし>-<(軽いものが)>子ども<主格>字-<〜たちを>師-<与格>

    「子は師のもとで字を学ぶべし。」

    学び舎の心得として書かれる当為法の文。当為法の -és- は強勢をもつので、語根 klóim- の強勢は消えて kloimésa となる。学ぶ場所(師のもと)は前置詞なしの与格で言う。

    þeultáula endríña ílmo es þéulos.

    読み:セウルタウラ エンドリーニャ イルモ エス セウロス。

    þeultául-aendríñaílmoesþéul-os.
    汲む-<(軽いものが)>子ども<主格>水<対格>から湧水-<属格>

    「子どもが湧水から水を汲む。」

    日常の動作を記述する文。主語は人(軽性)なので動詞は軽性の単数語尾 -a をとる。目的語の ílmo(水)は重性だが、動詞は主語と一致するため形は変わらない。出所を表す前置詞 es に属格 þéulos を組み、「湧水から」という起点を示す。

    méira ólmar houmíño endríñei.

    読み:メーラ オルマル ホウミーニョ エンドリーニェイ。

    méir-aólmarhoumíñoendríñ-ei.
    与える-<(軽いものが)>年長者<主格>椀<対格>子ども-<与格>

    「年長の方は、子どもに椀を与える。」

    炉ばたでの配膳の場面。ふつうの椀 manó に代わる、年長者が用いる婉曲語 houmíño。動詞は主語の年長者(人・軽性)に一致。与格 endríñei が受け手(子ども)を示す。

    súla endríña lúsan un hóumoi.

    読み:スーラ エンドリーニャ ルーサン ウン ホーモイ。

    súl-aendríñalús-anunhóum-oi.
    すする-<(軽いものが)>子ども<主格>粥-<対格>内に炉-<与格>

    「子どもが炉のそばで粥を吸い上げている。」

    椀を口元まで傾けて汁を直接吸い上げる動作(意味2)。un+与格で「〜の内で」を表す。hóum は重性名詞(炉・世帯の量名詞)で、与格は -oi。endríña は指小辞 -íña でできた軽性名詞(子ども)。日本語話者は endríña の ñ を「ニャ」と聞き取れるが、語末の -a を「エ」と聞き、主格だと気づきにくい。

    sórel foumtáula endríña lúsan

    読み:ソーレル フォウンタウラ エンドリーニャ ルーサン

    sórelfoumtául-aendríñalús-an
    今日温取る-<(軽いものが)>子ども<主格>粥-<対格>

    「今日は、子どもが温かい粥をすする。」

    雨期の食卓など温かい粥の場面での日常の叙述。foumtául- は温かい粥・汁物のような流質食物を目的語にとり、固形の食物や冷たい水には使わない。直説法現在で主語 endríña は軽性なので語尾は -a。

    lúin vréna faronár, géla endríña.

    読み:ルーイン ヴレーナ ファロナール、ゲーラ エンドリーニャ。

    lúinvrén-afaronár,gél-aendríña
    ときうなずく-<(軽いものが)>運び人<主格>行く-<(軽いものが)>子ども<主格>

    「運び人がうなずくと、子どもは行く。」

    lúin で時節を作る。無言のうなずきが、子どもに出かける合図になっている。

    veunkrúna endríña.

    読み:ヴェウンクルーナ エンドリーニャ。

    veunkrún-aendríña.
    空に支える-<(軽いものが)>子ども<主格>

    「子どもが肩をすくめる。」

    日常の身振りの描写。主語 endríña は軽性なので動詞は3人称単数・軽性。

    lúin lóima ilanár, krailhóuma endríña.

    読み:ルーイン ロイマ イラナール、クライルホーマ エンドリーニャ。

    lúinlóim-ailanár,krailhóum-aendríña.
    とき唱える-<(軽いものが)>星読み<主格>,掴まる-<(軽いものが)>子ども<主格>

    「星読みが唱えると、子どもは掴まる(語りにのめり込む)。」

    比喩・くだけた用法。炉ばただけでなく、星読みの語りに子どもがのめり込んで動けなくなる。捕まる対象は文法上は表れず、状況から補う。

    krúmim endríñan.

    読み:クルーミン エンドリーニャン。

    krúm-imendríñ-an.
    抱える-<私が>子ども-<対格>

    「私は子どもを抱えている。」

    家庭の場面。krúm-は人を両腕で胸の高さに引きつけて支える動作にも使う。endrīñ-「子ども」の単数対格は-anをとる。

    lúin martórim, tóra endríña.

    読み:ルーイン マルトーリン、トーラ エンドリーニャ。

    lúinmartór-im,tór-aendríña.
    とき手招き-<私が>来る-<(軽いものが)>子ども<主格>

    「「私が手招きすると、子どもが来る。」」

    身振りの約束を説明する日常文。lúin の時節は主節の前に置ける。節内は VSO で、主語代名詞は語尾で示す。主節の主語 endríña は軽性の人を指す。

    sórel, vélan endríñai.

    読み:ソーレル、ヴェーラン エンドリーニャイ。

    sórel,vél-anendríñ-ai.
    今日渇く-<彼らが>子ども-<〜たちが>

    「今日、子どもたちは渇いている。」

    書物の記述では、時の語を短く示してから状態を言い切る。複数の子どもは軽性だが、動詞は複数の人称語尾のみで性を区別しない。

    krailsál rásan, endríña!

    読み:クライルサール ラーサン、エンドリーニャ!

    krailsálrás-an,endríña!
    丁寧に畳む<命令法><あなたが>衣-<対格>子

    「衣を丁寧に畳みなさい、この子。」

    手仕事を教える場。命令法2人称単数は語幹のむき出し形で、語幹末の l は語末に置ける。文末の endríña は呼語で、日常では呼格語尾を添えず、名詞をそのまま置く。rása は軽性a語幹で、対格は rás-an の形をとる。

    snúma endríña.

    読み:スヌーマ エンドリーニャ。

    snúm-aendríña.
    鼻を鳴らす-<(軽いものが)>子ども<主格>

    「子どもが鼻を鳴らす。」

    軽性の主語 endríña を受けるため、動詞は 3 人称単数軽性の -a をとる。日常の身振りとしてよく使われる平叙文。

    sensálim endríñais

    読み:センサーリン エンドリーニャイス

    sensál-imendríñ-ais
    見回す-<私が>子-<〜たちを>

    「私は子どもたちを順に見回す。」

    家庭や炉ばたでの日常。並ばせた子どもらに、視線を一人ずつ通す場面。sál-の「ならす」ニュアンスが残り、見落としなく均等に行き届ける感じが出る。対象は軽性名詞 endríña の複数対格 endríñais。

    anórel, sensála ólmar endríñais

    読み:アノーレル、センサーラ オルマル エンドリーニャイス

    anórel,sensál-aólmarendríñ-ais
    昨日見回す-<(軽いものが)>年長者<主格>子-<〜たちを>

    「昨日、年長者が子どもたちを順に見回した。」

    書物・記録風。時表現 anórel を動詞の前に置いている。主語 ólmar は人を指す軽性なので、動詞は軽性3人称単数の -a。高原語に時制標識はないが、anórel が過去を指定する。

    þálo seníño só, endríña.

    読み:サーロ セニーニョ ソー、エンドリーニャ。

    þál-oseníñosóendríña
    止まる-<(重いものが)>涙(婉曲・指小)<主格>この<重性>子

    「「涙が止まりますよ、子ども。」」

    子守唄で幼い子どもに語りかける場面。涙を直接大きな語で言わず、seníño として小さく言い表している。呼びかけの語は名詞のままで、日常では呼格の語尾を使わない。

    trolhéla ólmar endríñei.

    読み:トロルヘーラ オルマル エンドリーニェイ。

    trolhél-aólmarendríñ-ei.
    しゃがむ-<(軽いものが)>年長者<主格>子-<与格>

    「年長者が、子どものために座の高さを下げる。」

    婉曲用法。年長者が子どもと同じ高さになる動作を、敬意を込めて述べる。与格 endríñei は「〜のために・〜に対して」の利益・関係先を示す。

    kléla endríña un kórvo.

    読み:クレーラ エンドリーニャ ウン コルヴォ。

    klél-aendríñaunkórvo.
    走る-<(軽いものが)>子ども<主格>内に倉<対格>

    「子どもが倉の中へ走っていく。」

    ふだんの叙述文。主語 endríña「子ども」は人を指す軽性の名詞なので、動詞は3人称単数・軽性の -a をとる。un は「〜の中へ」で対格と組む。kórvo「倉」は重性o語幹で、対格も無標のため un kórvo のまま。

    marpúla endríña hílvan.

    読み:マルプーラ エンドリーニャ ヒルヴァン。

    marpúl-aendríñahílvan.
    払いのける-<(軽いものが)>子ども<主格>雪<対格>

    「子どもは雪を払いのける。」

    人間を主語にするため、動詞は軽性の三人称単数語尾-aをとる。時制語形はないので、事実・習慣的な動作として読む。雪hílvaは軽性a語幹で、対格はhílvan。

    þrúsa unlóur endríña sé.

    読み:スルーサ ウンロール エンドリーニャ セー。

    þrús-aunlóurendríñasé.
    くすくす笑う-<(軽いものが)>まだ子ども<主格>この<軽性>

    「この子はまだくすくす笑っている。」

    炉ばたなどくだけた場面の日常表現。副詞 unlóur は肯定文で「まだ~している」を表し、動詞の直後・主語の前に置く。指示詞 sé は名詞 endríña の性に応じて軽性の形を取り、名詞句の末尾に添える。主語 endríña は人を指す軽性単数なので、動詞は3人称単数軽性語尾 -a をとる。

    plúin seláura endríña?

    読み:プルーイン セラウラ エンドリーニャ?

    plúinseláur-aendríña
    いつ目覚める-<(軽いものが)>子ども<主格>

    「子どもはいつ目を覚ますのですか。」

    日常の朝の問答で使う文。疑問詞 plúin は動詞の前に出す。主語 endríña は人なので軽性一致。seláur- はもともと改まった・詩的な語で、くだけた場面では格式ばった印象を与える。

    trélau líura si endríña þúumo.

    読み:トレーラウ リーウラ シ エンドリーニャ スーモ。

    trél-aulíurasiendríñaþúumo.
    混ぜる-<双数>女<主格>と子ども<主格>汁<対格>

    「女と子どもが汁をかき混ぜている。」

    単数の主語が二つ並ぶので動詞は双数になる。女と子どもという二人組が粥や汁を混ぜる日常的な場面。þúumo は重性o語幹で対格同形。

    dulilána endríña elþán sé.

    読み:ドゥリラーナ エンドリーニャ エルサーン セー。

    dulilán-aendríñaelþ-ánsé.
    消す-<(軽いものが)>子ども<主格>火-<対格>この<軽性>

    「子どもはこの火を消している。」

    炉場や家庭での日常文。人の子は軽性なので、3単の語尾は -a。

    ké þóla endríña selván?

    読み:ケー ソーラ エンドリーニャ セルヴァーン?

    kéþól-aendríñaselv-án
    <〜か>息を止める-<(軽いものが)>子ども<主格>息-<対格>

    「子どもは息を止めていますか。」

    日常会話の疑問文。疑問小辞 ké は文頭に置く。主語 endríña は人を指す軽性名詞なので、動詞は 3人称単数・軽性の語尾 -a を受ける。目的語は selván。

    kráila endríña dreló.

    読み:クライラ エンドリーニャ ドレロー。

    kráil-aendríñadreló.
    持つ-<(軽いものが)>子ども<主格>串<対格>

    「子どもが串を手に持っている。」

    日常の場面の文。重性o語幹名詞の単数は主格と対格が同形で、目的語の串も dreló のまま。

    lenþéra endríña lénþan.

    読み:レンセーラ エンドリーニャ レンサン。

    lenþér-aendríñalénþ-an.
    若菜を摘む-<(軽いものが)>子ども<主格>若菜-ACC.

    「子どもが若菜を摘む。」

    基本のVSO。主語 endríña が軽性単数なので動詞は3人称単数・軽性の -a。若菜 lénþa の対格は lénþan。

    anórel, lenþéra endríña.

    読み:アノーレル、レンセーラ エンドリーニャ。

    anórel,lenþér-aendríña.
    昨日,草摘みをする-<(軽いものが)>子ども<主格>

    「昨日、子どもは草摘みをした。」

    用法2では摘み取る若菜を明示せず、草摘みという作業一般を表す。 anórel は場面の枠として文頭に来る。

    vóta líura endríñan.

    読み:ヴォータ リーウラ エンドリーニャン。

    vót-alíuraendríñ-an.
    産む-<(軽いものが)>女<主格>子-<対格>

    「女が子どもを産む。」

    日常的な事実の言い切り。主語の女性は人として軽性。目的語の子は軽性 a 語幹の対格単数。母という語を明示せず、出産する女性を líura で表す。

    vótan méulai endríñais.

    読み:ヴォータン メウライ エンドリーニャイス。

    vót-anméul-aiendríñ-ais.
    産む-<彼らが>毛山羊-<〜たちが>子-<〜たちを>

    「毛山羊たちが子を出す。」

    群れの記録のような記述。主語と目的語が複数。主語は軽性 a 語幹の複数主格 -ai、目的語は軽性 a 語幹の複数対格 -ais。直説法で事実として言い切る。

    eelþéra endríña eelþó.

    読み:エールセーラ エンドリーニャ エールソー。

    eelþér-aendríñaeelþó
    炉の灰を軽く掻き回す-<(軽いものが)>子ども<主格>灰<対格><単数><重性>

    「子どもが炉の灰を軽く掻き回している。」

    炉ばたの光景。本来義の「炉の灰を軽く掻き回す」で、灰 eelþó を目的語として明示する。主語 endríña は軽性で、主格は語を切らない。動詞は軽性の -a を受ける。

    tendéra andaulóura endríñan.

    読み:テンデーラ アンダウローラ エンドリーニャン。

    tendér-aandaulóuraendríñ-an.
    抱く-<(軽いものが)>祖母<主格>子-<対格>

    「祖母が子どもを抱きしめている。」

    家庭内のくつろぎの動作。tendér-は人を腕に覆い寄せる意で、宮廷や帳簿では避けられ、身内の語として聞かれる。

    tendéra dóulin ambrél endríñan.

    読み:テンデーラ ドーリン アンブレール エンドリーニャン。

    tendér-adóulinambrélendríñ-an.
    寝かしつける-<(軽いものが)>もう兄・姉<主格>子-<対格>

    「兄姉はもう子どもを寝かしつけた。」

    寝かしつける意味ではdóulin「もう」を添えて完了に近づける。相の副詞は動詞の直後、主語の前に置く。

    tendéran endríñai.

    読み:テンデーラン エンドリーニャイ。

    tendér-anendríñ-ai.
    身を寄せ合う-<彼らが>子ども-<〜たちが>

    「子どもたちは身を寄せ合っている。」

    意味3は複数を主語として取る。専用の相互語形はないが、自動詞用法の目的語無配列が相互的な読みを補う。

    níla endríña auró.

    読み:ニーラ エンドリーニャ アウロー。

    níl-aendríñaauró.
    飲む-<(軽いものが)>子ども<主格>薬<対格>

    「子どもが薬を飲む。」

    日常の文。VSO の語順で、動詞は軽性の主語 endríña に一致して -a をとる。重性 o語幹 auró は対格が主格と同形なので、目的語も auró のまま。語順と他動詞の構文によって目的語とわかる。

    ké senkríla endríña es toráres?

    読み:ケー センクリーラ エンドリーニャ エス トラーレス?

    késenkríl-aendríñaestorár-es?
    <〜か>目を逸らす-<(軽いものが)>子ども<主格>から客-<属格>

    「その子は客から目を逸らすのか。」

    日常会話での yes/no 問い。`es` に属格を添え、視線を外す対象を「〜から」で示す。主語の `endríña` は人なので動詞は軽性の `senkríla` を取る。

    brúumo krǘmo endríñes

    読み:ブルーモ クリューモ エンドリーニェス

    brúum-okrǘmoendríñ-es
    落ちる-<(重いものが)>歯<主格>子-<属格>

    「子どもの歯が抜けた。」

    子どもの乳歯が抜けた場面。brúumo は主語 krǘmo が重性なので3人称単数・重性語尾-oで受ける。所有者 endríñ-es は名詞krǘmoの後ろに属格を置く。

    nanóira endríña sé.

    読み:ナノイラ エンドリーニャ セー。

    nanóir-aendríñasé.
    眠れない-<(軽いものが)>子ども<主格>この<軽性>

    「この子は眠れない。」

    日常会話。na nóir- による通常の否定では「眠らない」意になり、nanóir- は眠ろうとしても眠りに入れない意を表す。浅い眠りを直接指す語としては使わない。軽性a語幹 endríña の主格単数は語全体とし、名詞句の終わりに軽性の指示詞 sé を置く。動詞は軽性・単数の主語に一致する。

    ké sindéres, endríña?

    読み:ケー シンデーレス、エンドリーニャ?

    késindér-esendríña
    <〜か>泣く-<あなたが>子

    「泣いているのか、子ども。」

    直説法2人称単数のくだけた問い。呼びかけの「子」は文末に添える。

    ruunléima endríña houmíño kórvoi.

    読み:ルーンレーマ エンドリーニャ ホウミーニョ コルヴォイ。

    ruunléim-aendríñahoumíñokórv-oi.
    返す-<(軽いものが)>子ども<主格>椀<対格>倉-<与格>

    「子どもは椀を倉へ返す。」

    家内での物の片づけ・返却を言う日常表現。元の所への返却は与格で表す。houmíño「椀」は重性o語幹で、対格が主格と同形。

    þéura endríña sé.

    読み:セウラ エンドリーニャ セー。

    þéur-aendríñasé
    背を向ける-<(軽いものが)>子ども<主格>この<軽性>

    「その子は背を向けた。」

    物理的な方向転換としての基本用法。単独でも「向きを変えた」「そっぽを向いた」の意味になる。

    torarér endríñan!

    読み:トラレール エンドリーニャン!

    torarérendríñ-an!
    客扱いする<命令法><あなたが>子ども-ACC.

    「この子を客として迎えてくれ!」

    日常の依頼。命令法2人称単数は語幹むき出しで、語末が r である torarér はそのまま用いられる。endrína「子ども」は軽性 a 語幹で、対格は -an。

    voltáula endríña búl.

    読み:ヴォルタウラ エンドリーニャ ブール。

    voltául-aendríñabúl
    掘り起こす-<(軽いものが)>子ども<主格>根<対格>

    「子どもが根を掘り起こす。」

    日常の畑仕事での基本VSO文。endrína は軽性の人称名詞なので、動詞は3単軽性の語尾 -a をとる。búl「根」は重性名詞で、対格は主格と同形。

    findíþim lundán endríñei.

    読み:フィンディーシン ルンダーン エンドリーニェイ。

    find-íþ-imlund-ánendríñ-ei.
    聞く-<〜させる>-<私が>歌-<対格>子ども-<与格>

    「子どもに歌を聞かせる。」

    家庭の日常。主語の代名詞は省略される。lundán は聞かせる内容、endrīñei は受け手。受け手が聞くことを目的に言葉を送るので、意味2の「聞かせる」が自然に出る。

    bróla endríña hilvíñan

    読み:ブローラ エンドリーニャ ヒルヴィーニャン

    bról-aendríñahilvíñ-an
    作る-<(軽いものが)>子ども<主格>雪玉-<対格>

    「子どもが雪玉を作る。」

    日常の遊びの場面。動詞 bról- は主語 endríña に一致して軽性 3人称単数 -a をとる。hilvíña は軽性 a 語幹で、斜格では語末の主格 -a を失った語幹 hilvíñ- に -an をつける。

    norléra endríña.

    読み:ノルレーラ エンドリーニャ。

    norlér-aendríña.
    寝床に入る-<(軽いものが)>子ども<主格>

    「子どもが寝床に入る。」

    日常の平叙文。動詞が文頭に立ち、人物を表す主語 endríña に一致して、軽性の単数語尾 -a を取る。

    monpúla endríña món só.

    読み:モンプーラ エンドリーニャ モーン ソー。

    monpúl-aendríñamónsó.
    軽く打つ-<(軽いものが)>子ども<主格>石<対格>この<重性>

    「子どもがこの石を軽く叩く。」

    硬い石の表面を断続的に当てる基本的な用法。主語が人なので動詞は軽性の3人称単数を取る。重性単数の対格は無標で、指示詞 só が性を示す。

    prémpa faronár endríñan orénoi.

    読み:プレンパ ファロナール エンドリーニャン オレーノイ。

    prémp-afaronárendríñ-anorén-oi.
    受け止める-<(軽いものが)>運び人<主格>子ども-<対格>縁-<与格>

    「運び人が、縁で子どもを受け止める。」

    縁での場面を短く言い切る文。orénoi は orén の与格で「縁で」。

    snelíþa anlóur endríñan es nébros.

    読み:スネリーサ アンロール エンドリーニャン エス ネーブロス。

    snelíþ-aanlóurendríñ-anesnébr-os.
    隠す-<(軽いものが)>親<主格>子-<対格>から霧-<属格>

    「親が霧から子どもを隠す。」

    家族・養育の場面。人避けだけでなく、害から守るため対象を覆い隠す意で使う。`es`+属格は、害・視線・原因からの起点を表す。

    sála endríña sávran.

    読み:サーラ エンドリーニャ サーヴラン。

    sál-aendríñasávr-an
    ならす-<(軽いものが)>子ども<主格>葦笛-<対格>

    「その子は葦笛を鳴らす。」

    sávr-an は sávra の斜格語幹 sávr に単数対格 -an が付いた形。葦笛を意味する sávra は、材としての葦と違って軽性のまま受ける。endríña「子ども」も軽性なので、動詞は軽性の語尾 -a で受ける。

    vúla ólmar nourán endríñei.

    読み:ヴーラ オルマル ノウラーン エンドリーニェイ。

    vúl-aólmarnour-ánendríñ-ei.
    注ぐ-<(軽いものが)>年長者<主格>心-<対格>子-<与格>

    「年長者は子どもへ心を注ぐ。」

    液体を器へ注ぐ動作を転じて、注意や関心を相手へ向ける意。抽象名詞 nourá を直接目的語に取る。

    ké lóima endríña simboselván?

    読み:ケー ロイマ エンドリーニャ シンボセルヴァーン?

    kélóim-aendríñasimboselvá-n?
    <〜か>唱える-<(軽いものが)>子ども<主格>覚え歌-<対格>

    「「その子は覚え歌を唱えるのか。」」

    日常の尋ね問。名詞は軽性の語幹に -n を添えて対格を作る。主語 endríña が軽性の単数なので動詞は -a を受ける。

    méilan endríñai.

    読み:メーラン エンドリーニャイ。

    méil-anendríñ-ai
    遊ぶ-<彼らが>子ども-<〜たちが>

    「子どもたちが遊んでいる。」

    日常の描写文。endrīña は人を指す軽性名詞で、複数主格は -ai。méil- は自動詞なので、この文には直接格の目的語はない。

    þrála endríña an klivó.

    読み:スラーラ エンドリーニャ アン クリヴォー。

    þrál-aendríñaanklivó.
    登る-<(軽いものが)>子ども<主格>上手斜面<対格>

    「子どもが斜面を登っていく。」

    日常の場面。þrál-は足で地面を踏んで上る物理的な上昇を表す。主語は人であるため軽性で、動詞は3人称単数軽性の-aで一致する。方向のanは上方向・北方向を示し、後続の斜面を対格で受ける。

    bíla endríña hóumoi.

    読み:ビーラ エンドリーニャ ホーモイ。

    bíl-aendríñahóum-oi.
    割りこむ-<(軽いものが)>子ども<主格>炉-<与格>

    「子どもが炉端に割りこむ。」

    裸の与格で炉ばたの場を表す。日常の炉端で、子どもが人の座りの切れ目へ入っていく場面。

    wáura endríña kláulan faronáres

    読み:ワウラ エンドリーニャ クラウラン ファロナーレス

    wáur-aendríñaklául-anfaron-ár-es
    まねる-<(軽いものが)>子ども<主格>物真似-<対格>荷-<〜する人>-<属格>

    「子どもが運び人の物真似をする。」

    日常場面での特定人物の癖の真似。目的語 kláulan を名詞句として取り、対象を属格 faronáres で後に修飾する。動詞は主語 endríña に一致して軽性 3 単数。faron-ár は「運び人」。

    ésa endríña ormároi némes.

    読み:エーサ エンドリーニャ オルマーロイ ネーメス。

    és-aendríñaormár-oiném-es.
    いる-<(軽いものが)>子ども<主格>左-<与格><私>-<属格>

    「子どもは私の左側にいる。」

    日常会話の場面。存在・所在は存在動詞の与格句で表し、左側は与格 ormároi で「左に」と言う。持ち主は名詞句の後位の属格 némes で表す。

    víra endríña hueníñan

    読み:ヴィーラ エンドリーニャ フエニーニャン

    vír-aendríñahueníñ-an
    言う-<(軽いものが)>子ども<主格>つぶやき-<対格>

    「子どもがつぶやきを口にする。」

    日常会話。子どもが、言葉になりかけの小さな声を漏らす場面。hueníña は軽性 a 語幹の見出しで、対格は語幹 hueníñ に語尾 -an を付けた hueníñ-an として取る。

    láma ólmar endríñan.

    読み:ラーマ オルマル エンドリーニャン。

    lám-aólmarendríñ-an.
    慰める-<(軽いものが)>年長者<主格>子ども-<対格>

    「年長者が子どもを慰める。」

    目的語に人を取ると、冷えや不安を和らげる手当てとしての「慰める」意になる。子どもは軽性a語幹で、対格は -an をとる。

    houmséna endríñan.

    読み:ホウンセーナ エンドリーニャン。

    houmsén-aendríñ-an.
    見守る-<(軽いものが)>子ども-<対格>

    「子どもを見守る。」

    主語を明示しない、一般の主語としての言い方。動詞が3人称単数・軽性で、炉まわりの当番のような主語を文脈から示す。endrínは人を指す軽性a語幹名詞で、単数対格に-anがつく。

    gánim tambór endríñei.

    読み:ガーニン タンボール エンドリーニェイ。

    gán-imtambórendríñ-ei.
    贈る-<私が>雑穀<対格>子-<与格>

    「私は子どもに雑穀を贈る。」

    日常の会話向けの文。売買・税・単なる物の受け渡しではなく、家庭での好意や思いやりから品を渡す言い方。渡す品は対格、受け手は与格に取る。

    houméran endríñai elþán

    読み:ホウメーラン エンドリーニャイ エルサーン

    houmér-anendríñ-aielþ-án
    囲む-<彼らが>子ども-<〜たちが>火-<対格>

    「子どもたちが火を囲む。」

    日常場面。elþá「火」は軽性a語幹で、単数対格は elþán。主語 endríñai は「子どもたち」の複数主格。

    houméran endríñai si torárai ó

    読み:ホウメーラン エンドリーニャイ シ トラーライ オー

    houmér-anendríñ-aisitorár-aió
    囲む-<彼らが>子ども-<〜たちが>と客-<〜たちが><3人称単数・重性・対格>

    「子どもたちと客たちは、炉を囲んで炉ばたに集う。」

    本来は目的語 hóum「炉」を伴う他動詞用法。目的語を省略しないため、3人称重性の対格 ó を残す。

    ésa brím endríñei.

    読み:エーサ ブリーン エンドリーニェイ。

    és-abrímendríñ-ei
    いる-<(軽いものが)>寡黙<主格>子-<与格>

    「その子は寡黙だ。」

    brímを本義の「口数」から、礼法上の評価として「寡黙」を指す名詞に使う用法。存在文+与格で、その人にその性質があることを表す。brímは軽性の名詞として扱う。

    tína endríña ílmoi kléroi.

    読み:ティーナ エンドリーニャ イルモイ クレーロイ。

    tín-aendríñaílm-oiklér-oi
    慣れる-<(軽いものが)>子ども<主格>水-<単数・与格>冷たい-<単数・与格>

    「子どもは冷たい水に慣れる。」

    日常場面。tín- は主観的な順応を表し、対象には与格を用いる。重性o語幹 ílmo の単数与格は ílm-oi で、形容詞 klér も重性単数与格 klér-oi で一致する。物や道具が使い込まれて手になじむ意味には使わない。

    tinénde endríña séndoi.

    読み:ティネンデ エンドリーニャ センドイ。

    tin-énd-eendríñasénd-oi
    落ち着く-<〜しますように>-<(軽いものが)>子ども<主格>ここ-<与格>

    「子どもがここに落ち着いてくれますように。」

    祝福・儀礼の定型。願望法では接尾辞 -énd- が強勢を取り、語根の強勢は消えるので tinénde となる。改まった祝福では、目の前の人を3人称として受ける。tín- は慣れる対象を裸の与格で示すので、séndoi を使う。

    vrína endríña fándo.

    読み:ヴリーナ エンドリーニャ ファンド。

    vrín-aendríñafándo
    またぐ-<(軽いものが)>子ども<主格>戸口<対格>

    「子どもが戸口をまたぐ。」

    日常の生活の場。主語 endríña は軽性なので動詞は 3人称単数・軽性の -a。fándo は重性 o語幹の対格で、単数主格と同形のまま。

    kráila endríña fénlan sléimenan.

    読み:クライラ エンドリーニャ フェンラン スレーメナン。

    kráil-aendríñafénl-ansléim-en-an
    手に取る-<(軽いものが)>子ども<主格>切り枝-<対格>切る-<〜した・〜された>-<対格>

    「子供が切り枝を手に取る。」

    日常会話。切り取られた枝(意味2)を、手持ちの材として扱う場面。名詞 fénlan は語根 fénl- に軽性 a 語幹の対格語尾 -an が付いた形で、分詞も名詞に一致して軽性・単数・対格の語尾 -an を受ける。

    nóumaura endríña dróndoi.

    読み:ノーマウラ エンドリーニャ ドロンドイ。

    nóumaur-aendríñadrónd-oi
    照れる-<(軽いものが)>子ども<主格>人前-<与格>

    「その子は人前で照れる。」

    dróndo「人前」の与格 dróndoi が、裸の与格として「人前という場」を表す。主語 endríña は人の軽性名詞なので、動詞は3人称単数・軽性語尾 -a をとる。

    nóumaura endríña sórel.

    読み:ノーマウラ エンドリーニャ ソーレル。

    nóumaur-aendríñasórel
    ほてる-<(軽いものが)>子ども<主格>今日

    「その子は今日、顔がほてっている。」

    文の主語は人だが、この文では感情そのものではなく、今日の顔色を外見として描写する。時間表現 sórel は主語の後に来る。

    krála endríña glünó.

    読み:クラーラ エンドリーニャ グリュノー。

    král-aendríñaglünó
    かじりつける-<(軽いものが)>子ども<主格>氷<対格>

    「子どもが氷をかじりつける。」

    硬い氷に歯を食い込ませて割る場面。主語 endríña は軽性なので、動詞は 3 人称単数軽性語尾 -a をとる。重性名詞 glünó は対格が無標識なので、基本語順 VSO と動詞の主語一致が目的語を示す手がかりになる。

    líreran endríñai vrélmo.

    読み:リーレラン エンドリーニャイ ヴレルモ。

    lírer-anendríñ-aivrélmo
    縫う-<彼らが>子ども-<〜たちが>毛皮<対格>

    「子どもたちは毛皮を縫う。」

    主語が複数の現在の文。動詞は3人称複数で性を区別しない。毛皮を接ぐという日常の縫い仕事の場面。

    þraka endríña sé.

    読み:スラカ エンドリーニャ セー。

    þrak-aendríñasé.
    呆れる-<(軽いものが)>子ども<主格>この<軽性>

    「この子は呆れている。」

    家庭や暮らしの場面での三人称文。主語の endríña は人で軽性なので、動詞は軽性の語尾 -a をとる。指示詞 sé は名詞の後ろに置かれ、名詞句を閉じる。呆れる義では、ため息や眉をひそめる表情を含んだ無言の態度を指すことがある。

    snála endríña snúlvo aurselvándos

    読み:スナーラ エンドリーニャ スヌルヴォ アウルセルヴァンドス

    snál-aendríñasnúlvoaurselvánd-os
    閉じる-<(軽いものが)>子ども<主格>穴<対格>天井-<属格>

    「子どもは天井の穴を閉じる。」

    生活場面で、snúlvo「穴」を aurselvándo の属格が修飾する。aurselvándo が穴を含む頭上全面を指すことを示す。主語 endríña は人なので、動詞は軽性3人称単数の -a をとる。属格単数形は aurselvánd-os。

    selúin, þréela endríña.

    読み:セルーイン、スレーラ エンドリーニャ。

    selúin,þréel-aendríña.
    今腹が空いた<〜し終えた>-<(軽いものが)>子ども<主格>

    「今、子どもは腹が空いた。」

    完了相 þréel- は、食前に空腹感が訪れたことを告げる言い方として日常で使う。主語 endríña は人の子どもを示す軽性名詞で、動詞は軽性 3 単数の -a で一致する。時間詞 selúin は場面の枠に置かれる。

    síl-a endríña derván es máros.

    読み:シーラ エンドリーニャ デルヴァーン エス マーロス。

    síl-aendríñaderv-ánesmár-os
    払う(弾いて落とす)-<(軽いものが)>子ども<主格>粉-<対格>から手-<属格>

    「子どもが手から粉を払う。」

    dervá「粉」を目的語に取り、手についた粉を軽く弾いて落とす日常の動作。síl- は klén-「拭く」とはちがい、表面に軽く当てて粒子を飛ばす意。es+属格は払い落とす出所を示す。

    gléla endríña lúsan es kúulos.

    読み:グレーラ エンドリーニャ ルーサン エス クーロス。

    glél-aendríñalús-aneskúul-os
    よそう-<(軽いものが)>子ども<主格>粥-<対格>から鍋-<属格>

    「子どもが鍋から粥をよそう。」

    日常の記述文。gléla は 3人称単数・軽性の直説法で、主語 endríña は人なので軽性。出所は前置詞句 es kúulos(kúulo の単数属格)で表す。glél は社会的な配給や抽象的な「与える」ではなく、匙で食物を別の器に移す動作そのものを指す。

    lúin na ráinan endríñai amvirán, drúnan.

    読み:ルーイン ナ ライナン エンドリーニャイ アンヴィラーン、ドルーナン。

    lúinnaráin-anendríñ-aiamvir-án,drún-an.
    とき<〜ない>知る-<彼らが>子ども-<〜たちが>高地語-<対格>,首を傾ける-<彼らが>

    「子どもたちは高地語がわからないと、首を傾ける。」

    書物的な常態表現。lúin が「〜すると」と副節を導く。副節は否定の na、動詞、主語、目的語の順で、主節は人称接辞 -an が副節の主語 endríñai を受けて省略される。drúnan は、聞き手が相手の言葉を整理しようとするときに見られる自動詞用法。

    kréima lisár plánan endríñei.

    読み:クレーマ リサール プラーナン エンドリーニェイ。

    kréim-alis-árplán-anendríñ-ei.
    説明する-<(軽いものが)>書く-<〜する人・主格>帳簿-<対格>子ども-<与格>

    「書記は子どもに帳簿について説明する。」

    日常の帳場・学びの場面での用い方。受け手は与格で表す。帳簿そのものを内容の焦点として目的語にとる。

    kréima lourlisá ráun endríñei.

    読み:クレーマ ロウルリサー ラウン エンドリーニェイ。

    kréim-alourlisáráunendríñ-ei.
    述べる-<(軽いものが)>系譜の巻<主格>家系<対格>子ども-<与格>

    「系譜の巻は子どもに家系について述べる。」

    書物・教育での用い方。家系の流れを詳しく叙述する書き言葉寄りの意味。主語 lourlisá が軽性なので動詞は軽性の -a。 ráun は重性単数で、対格は主格と同形だが、動詞の直接目的語として機能する。

    rainíþim þúmvan endríñail sérin

    読み:ライニーシン スンヴァン エンドリーニャイル セーリン

    rainíþ-imþúmv-anendríñ-ailsérin
    教える-<私が>口笛-<対格>子-<与格・〜ら(古い母音交替)>このように

    「子どもたちに口笛をこのように教える。」

    教則・作法の書のような記述。rainíþ- は教えるものを対格、受け手を与格に取る。endríñail は endríña の与格複数。行為のやり方を教える文脈で、音としての一声ではなく働きを表す。

    houmsíla houmár endríñan

    読み:ホウンシーラ ホウマール エンドリーニャン

    houmsíl-ahoumárendríñ-an
    炉ばたで諫める-<(軽いものが)>家主<主格>子-<対格>

    「家の主が炉ばたで子どもを諫めている。」

    日常の家庭内の文。動詞 houmsíl- が軽性の主語 houmár に一致し、目的語 endríña は軽性 a 語幹の対格 -an をとる。声高に叱るのではなく、炉での所作を直し、越えてはならない線を静かに引かえすニュアンス。

    ké houmsíla ólmar endríñan hóumoi

    読み:ケー ホウンシーラ オルマル エンドリーニャン ホーモイ

    kéhoumsíl-aólmarendríñ-anhóum-oi
    <〜か>炉ばたで諫める-<(軽いものが)>年長者<主格>子-<対格>炉-<与格>

    「年長者が炉ばたで子どもを諫めているのか。」

    改まった場面での問い。疑問小辞 ké が文頭に立つ。houmár の場合と違い、ólmar を主語にして、炉の場を hóumoi の裸与格で補っている。儀礼的な所作を含む戒めとして使える。

    klóima endríña þéumul.

    読み:クロイマ エンドリーニャ セウムル。

    klóim-aendríñaþéum-ul.
    覚える-<(軽いものが)>子ども<主格>色-<〜たちを>

    「子どもは色をいくつか覚える。」

    学習場面の日常文。直説法は動詞文頭。主語 endríña に一致して3人称単数・軽性。þéumul は重性名詞 þéum の複数で、目的語では主格と対格が同形。

    ráuma endríña krúndoi.

    読み:ラウマ エンドリーニャ クルンドイ。

    ráum-aendríñakrúnd-oi
    歩く-<(軽いものが)>子ども<主格>泥地-<与格>

    「子どもがぬかるみを歩いている。」

    ráum-「歩く」では、歩く道・舞台は裸の与格で示す。un を添えた前置詞句にはしない。

  2. 未成年の者

    成人の儀を終えておらず、まだ成名をもたない者。法や礼の上での未成年。

    mé lisésa endríña sáindaran.

    読み:メー リセーサ エンドリーニャ サインダラン。

    mélis-és-aendríñasáindar-an.
    <禁止・願いの打ち消し>書く-<〜すべし>-<(軽いものが)>未成年の者<主格>証文-<対格>

    「未成年の者は、証文を書いてはならない。」

    法典の文体。当為法の否定には mé を使う。ここの endríña は年齢のことではない。成人の儀を終えておらず、成名をもたない者という、法の上での身分を指す。

    lúin áura endríña an þráin, léuna aursárail.

    読み:ルーイン アウラ エンドリーニャ アン スライン、レウナ アウルサーライル。

    lúináur-aendríñaanþráin,léun-aaursár-ail.
    とき昇る-<(軽いものが)>未成年の者<主格>上手峰<対格>申す-<(軽いものが)>祖先-<〜らに>

    「未成年の者は峰に登ると、祖先に言葉を申し上げる。」

    成人の儀の次第を述べる書き言葉の文。主節では主語を言っていないが、動詞の語尾から、lúin の節と同じ者が主語だとわかる。祖先に向けた言葉なので、謙譲の補充形 léun- を使う。この儀を終えると成名が与えられ、endríña ではなくなる。

解説

子ども、年少の者。親族関係を問わず、成人していない人を指す。成人の儀(十五歳ごろ)を終えて成名を得るまでの者がこれにあたる。親が自分の子をへりくだって言うときにも使い、「うちの小さな者」という含みになる。親族として「子」を言うときは dulóur を使う。

そのほかの用例

selúin þáima endríña ílmo.

読み:セルーイン サイマ エンドリーニャ イルモ。

selúinþáim-aendríñaílmo.
今汲む-<(軽いものが)>子供<主格>水<対格>

「今、子供が水を汲む。」

日常会話や家事の場面を表す。þáim-は地下水源から桶を用いて往復して引き上げる動作を指し、直接掬う動作とは区別される。VSO語順に従い動詞が文頭に置かれ、selúinは時の枠として前に出る。

ésa endríña sé þrúl.

読み:エーサ エンドリーニャ セー スルール。

és-aendríñaséþrúl
いる-<(軽いものが)>子供<主格>この<軽性>騒がしい

「この子はうるさい。」

人が騒いでいるという、家庭内の日常的な悪口・注意。endríñaは人を指すので軽性、述語形容詞þrúlは軽性単数主格のまま無標になる。改まった場では使わない。

þrúl, endríña!

読み:スルール、エンドリーニャ!

þrúl,endríña!
静かにしろ<命令法>子供<主格>

「うるさくするな(静かにしろ)、子ども!」

形容詞þrúlのむき出し語幹が命令句として「静かにしろ」「やめろ」の意味になる家庭内の注意。呼びかけendríñaは文の終わりに読点で区切って添える。改まった場面では使わない。

sléna endríña es snóivos.

読み:スレーナ エンドリーニャ エス スノイヴォス。

slén-aendríñaessnóiv-os
顔を出す-<(軽いものが)>子<主格>から窓-<属格>

「子どもが窓から顔を出す。」

家庭や遊びの場での日常的な文。slén- は自動詞で、主語 endríña は主格のまま。出所は es+属格で表す。主語 endríña は文法上軽性なので、動詞は軽性3人称単数の語尾になる。

þréla endríña

読み:スレーラ エンドリーニャ

þrél-aendríña
腹が空く-<(軽いものが)>子<主格>

「子どもは腹を空かしている。」

日常の基礎文。主語 endríña は人を指す軽性語なので、動詞は軽性の3人称単数 þréla をとる。主格名詞は語切りにしない。

trolhéla endríña.

読み:トロルヘーラ エンドリーニャ。

trolhél-aendríña.
しゃがむ-<(軽いものが)>子<主格>

「子どもがしゃがんでいる。」

家の中の日常描写。主語 endríña は人なので軽性。動詞は3人称単数・軽性の語尾 -a を受ける。

háula endríña.

読み:ハウラ エンドリーニャ。

hául-aendríña.
笑う-<(軽いものが)>子供<主格>

「子どもが笑っている。」

炉辺の日常の場面。主語は人なので、動詞は軽性の第三人称単数を使う。

snála endríña már

読み:スナーラ エンドリーニャ マール

snál-aendríñamár
閉じる-<(軽いものが)>子<軽性><主格>手<重性><対格>

「「その子は手を握る。」」

már を目的語に取ると、開いた手を閉じて握る意。már は重性で、単数対格は無標識。主語の身体部分は所有を表さないのが自然。

snéla endríña snélan.

読み:スネーラ エンドリーニャ スネーラン。

snél-aendríñasnél-an.
皺にする-<(軽いものが)>子<主格>布-<対格>

「子どもが布をくしゃくしゃにしている。」

布・紙・葉などを目に見えるしわにする意味。目的語は snéla の対格 snélan。顔の表情を指す用法ではない。

mé snél senorén, endríña!

読み:メー スネール セノレーン、エンドリーニャ!

mésnélsenorén,endríña!
<禁止・願いの打ち消し>しかめる<命令法><あなたが>眉<対格>子<主格>

「子どもよ、眉をしかめるな。」

くだけた日常の禁止の言葉。mé に命令法 2 単の裸の語幹 snél を続ける。呼びかけの endríña は文末の語句として添える。重性子音語幹の単数対格は主格と同形で、格語尾をつけない。

mé trún du klivó, endríña!

読み:メー トルーン ドゥ クリヴォー、エンドリーニャ!

métrúnduklivó,endríña!
<禁止・願いの打ち消し>転がる<命令法><あなたが>下手斜面<対格>子<主格>

「斜面を転げ落ちるな、子ども!」

子どもへの禁止。命令法の 2人称単数は語幹がむき出しになり trún となる。þréun- が一度つまずいて倒れるのに対し、trún- は何度も回転しながら下へ行く含みがある。縁や崖道のくだけた言葉では直説法 trúna の語末母音が落ちて trún ともなり、命令形と同形に見える。

hoinénde, endríña! hél!

読み:ホイネンデ、エンドリーニャ!ヘール!

hoin-énd-e,endríña!hél!
帰る-<〜しますように>-<(軽いものが)>,子<主格>!座る<命令法><あなたが>

「「おかえり、子ども。座れ。」」

炉辺で、外から帰った子どもに使う日常的な定型。hoinénde は帰ってきた人そのものの帰還を、願望法で成立したものと認める挨拶。呼びかけは名詞のまま。後半は目下の子どもへの命令法。

þrenéra endríña ólmarei

読み:スレネーラ エンドリーニャ オルマレイ

þren-ér-aendríñaólmar-ei
段-<〜でする>-<(軽いものが)>子供<主格>年長者-<与格>

「子どもが年長者の前で跪く。」

日常の礼法の場面。与格が跪きの対象・位置を示す。主語 endríña は主格なので語全体を一つの形態素として書き、子供.NOM と示す。動詞は3人称単数軽性語尾 -a で一致する。

kráilin kailíñan, tóra endríña.

読み:クライリン カイリーニャン、トーラ エンドリーニャ。

kráil-inkailíñ-an,tór-aendríña.
手に持つ-<〜して・〜く>藁-<対格>来る-<(軽いものが)>子<主格>

「藁を持って、子どもが来る。」

同一主語を続ける副動詞 -in の構文。「持ってくる」を「持つ-CVB」と「来る」の二語で表す。主語 endríña は軽性。

kríla endríña fúnel.

読み:クリーラ エンドリーニャ フーネル。

kríl-aendríñafúnel
離す-<(軽いものが)>子<主格>綱<対格>

「子どもは綱を離す。」

日常的な叙述。主語 endríña は人なので軽性として扱われ、動詞は 3 人称単数軽性の語尾 -a をとる。目的語 fúnel は重性で、主格と同形のまま。

nébroi, selvatáula endríña selván.

読み:ネーブロイ、セルヴァタウラ エンドリーニャ セルヴァーン。

nébr-oi,selvatául-aendríñaselv-án
霧-<与格>聞き取る-<(軽いものが)>子<主格>息-<対格>

「霧の中では、子どもが息づかいを聞き取る。」

霧の中の描写。主語 endríña は人を指す軽性で、動詞は3人称単数軽性 -a と一致する。

senáura endríña dún.

読み:セナウラ エンドリーニャ ドゥーン。

senáur-aendríñadún.
見上げる-<(軽いものが)>子<主格>丘<対格>

「子どもは丘を見上げる。」

日常の基本的な用法。上方にあるものへ視線と顔を向ける。endrína は人を指し、動詞は3人称単数軽性で一致する。dún は重性子音語幹で、対格は主格と同じ形。

marléuma endríña sórel.

読み:マルレウマ エンドリーニャ ソーレル。

marléum-aendríñasórel
手を振る-<(軽いものが)>子<主格>今日

「今日は子どもが手を振る。」

日常の場面。主語 endríña は人なので軽性で、直説法3人称単数軽性の語尾 -a を受ける。時を表す sórel を文の後ろに置いている。時制を表す語形はなく、動作のありようをそのまま述べる。

lísa endríña lisáis eelþoplénoi

読み:リーサ エンドリーニャ リサイス エールソプレーノイ

lís-aendríñalis-áiseelþoplén-oi
書く-<(軽いものが)>子<主格>字-<〜たちを>灰盤-<与格>

「子どもは灰盤に文字を書く。」

灰面として使う文。与格 eelþoplénoi が、字を付ける灰面を表す。重性子音語幹の与格単数は -oi。日常の習字の場面。

táula endríña eelþoplén

読み:タウラ エンドリーニャ エールソプレーン

tául-aendríñaeelþoplén
取る-<(軽いものが)>子<主格>灰盤<対格>

「子どもは灰盤を取る。」

板そのものを対象にする文。重性では単数対格が主格と同形だが、VSOの語順と動詞 tául- の支配で目的語であることがわかる。受け渡しや用意の場面。

dérva endríña derván

読み:デルヴァ エンドリーニャ デルヴァーン

dérv-aendríñaderv-án
挽く-<(軽いものが)>子<主格>粉-<対格>

「子どもが粉を挽く。」

家庭で粉を挽く日常場面。動詞 dérv- は主語 endríña が軽性なので、3人称単数・軽性の語尾 -a をとる。語根に強勢が残って dérv-a となる。dervá の目的語は derván。

ésa endríña velmároi némes

読み:エーサ エンドリーニャ ヴェルマーロイ ネーメス

és-aendríñavelmár-oiném-es
いる-<(軽いものが)>子<主格>右-<与格><私>-<属格>

「子どもは私の右にいる。」

日常の位置。存在の ésa は主語 endríña が軽性なので軽性の語尾。

þuláura endríña

読み:スラウラ エンドリーニャ

þuláur-aendríña
得意がる-<(軽いものが)>子<主格>

「子どもが得意がっている。」

日常の平叙。主語は軽性の子どもなので、動詞は軽性の3人称単数。無時制だが、文脈により現在の様子を表す。

flína endríña tambór káil.

読み:フリーナ エンドリーニャ タンボール カイル。

flín-aendríñatambórkáil.
嫌う-<(軽いものが)>子<主格>雑穀<対格>乾いた

「子どもは乾いた雑穀が嫌いだ。」

食卓で子どもが食べ物を拒む場面。主語éndríñaは人を指す軽性の名詞なので、動詞は3人称単数軽性の-aを取る。対象tambórは重性で、主格・対格同形により対格語尾は形態素として分けない。形容詞káilも重性単数では語尾をもたない。語順はVSOで、目的語句は名詞+形容詞の順になる。

sneléra endríña un kórvoi

読み:スネレーラ エンドリーニャ ウン コルヴォイ

snelér-aendríñaunkórv-oi
隠れる-<(軽いものが)>子<主格>中に倉-<与格>

「子どもが倉の中に隠れる。」

子どもが人目につかない所へ行く日常の場面。軽性の単数主語 endríña に対して、動詞は3人称単数・軽性の語尾 -a をとる。

púna endríña snúlvo

読み:プーナ エンドリーニャ スヌルヴォ

pún-aendríñasnúlvo
覗く-<(軽いものが)>子<主格>穴<対格>

「子どもが穴を覗いている。」

家の中で、子どもが穴の中を覗く日常の光景。主語 endríña は人を指す軽性語なので、動詞は軽性3人称単数 -a をとる。対象の snúlvo は重性 o 語幹として、単数対格が主格と同形になる。

tróma endríña fáron.

読み:トローマ エンドリーニャ ファーロン。

tróm-aendríñafáron.
踏む(踏みしめる)-<(軽いものが)>子<主格>荷<対格>

「子どもが荷を踏んでいる。」

荷置場での日常の一文。子どもが荷を踏んでいる事実を、完了相ではなく未完了で述べている。主語 endríña は軽性なので、動詞は軽性の三人称単数 -a。目的語 fáron は重性子音語幹で、単数対格は主格と同形だが、VSOの語順から目的語として読む。

ésa endríña némes bresáur.

読み:エーサ エンドリーニャ ネーメス ブレサウル。

és-aendríñaném-esbresáur
いる-<(軽いものが)>子<主格><私>-<属格>胸が張る

「私の子は得意だ。」

日常の家庭や知人どうしの会話。主語 endríña「子ども」は軽性なので、述語の bresáur は軽性単数の無標形になる。

ké kréula endríña sé?

読み:ケー クレウラ エンドリーニャ セー?

kékréul-aendríñasé?
<〜か>首を振る-<(軽いものが)>子<主格>この<軽性>

「この子は首を振ったのか。」

日常のはい/いいえの疑問。文頭に ké を置く。主語の軽性名詞句は名詞の後に指示詞を置き、句末は指示詞が目印になる。

noumovíra endríña sé

読み:ノウモヴィーラ エンドリーニャ セー

noumo-vír-aendríñasé
顔-言う-<(軽いものが)>子<主格>この<軽性>

「この子は顔で伝える。」

家庭や親しい者どうしの日常の場面。noumovír- は「顔が言う(無言で伝える)」の自動詞で、文の主語は顔そのものではなく、顔で通じる人物にとる。主語 endríña は軽性なので、動詞は3人称単数・軽性の -a をとる。指示詞 sé は名詞句の末尾に置かれる。

tréna endríña sóilan.

読み:トレーナ エンドリーニャ ソイラン。

trén-aendríñasóil-an.
編む-<(軽いものが)>子<主格>髪-<対格>

「子どもが髪を編む。」

女児の髪の手入れを表す日常の平叙文。主語endríñaは軽性なので、動詞は3人称単数軽性の-aをとる。髪sóilaは-a語尾の軽性語として扱い、単数対格は語根sóil-に-anをつけてsóilanとなる。自他の所有は明示しておらず、文脈で誰の髪かが決まる。

sórel, kúnda endríña þúmvan

読み:ソーレル、クンダ エンドリーニャ スンヴァン

sórel,kúnd-aendríñaþúmv-an
今日,する-<(軽いものが)>子<主格>口笛-<対格>

「今日は、子どもが口笛をする。」

日常の観察の文。行為そのものを目的語として受け、口笛という働きを指す。kúnd- は行為名詞を対格で受ける。主語 endríña が軽性単数なので、動詞語尾は -o ではなく -a になる。þúmvan は þúmva の対格で、語根 þúmv- に -an が付いた形。

houmsíla endríña eelþó hóumos

読み:ホウンシーラ エンドリーニャ エールソー ホーモス

houmsíl-aendríñaeelþóhóum-os
炉の灰を払う-<(軽いものが)>子<主格>灰<対格>炉-<属格>

「子どもが炉の灰を払う。」

字義の「炉の灰を払う」の用例。eelþó は重性 o 語幹と考えられ、単数の対格は無標で主格と同形。hóumos は hóum の属格で「炉の」。日常の炉の手入れを示す文。

文法

名詞(軽性・a語幹、-íña に強勢)。複 endríñai、双 endríñau

語源

éndra「人」+指小辞 -íña「小さな」。「小さな人」の意。

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