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枝
木の幹や太い枝から伸びる、片手で持てる細い部分。生えている状態を指す。雪や灰に字を書く、火起こしをする、といった手持ちの道具として日常的に使う。
ésa fénla glóur.
読み:エーサ フェンラ グロール。
| és-a | fénla | glóur. |
| いる-<(軽いものが)> | 枝<主格> | 緑 |
「枝は緑だ。」
存在・繋辞の文。fénla は生えている枝の基本義(sense 1)で、軽性。動詞 ésa と形容詞 glóur は軽性単数に一致する。glóur は「草木の緑」を指す色語で、形容詞的に述語になる。
ésa fénla glóur
読み:エーサ フェンラ グロール
| és-a | fénla | glóur |
| いる-<(軽いものが)> | 枝<主格> | 緑に茂る |
「枝が緑に茂っている。」
日常の観察で使う述語形容詞の文。主語 fénla が軽性単数主格なので、存在詞 és- は 3 人称単数軽性の -a を取り、形容詞 glóur は主格単数では語尾をもたない。
枝(切り取ったもの)
切り取ったか折れた枝。もとは軽性だが、切り取られた後は材(fálno)に近い扱いとして、まわりの分詞・動詞が重性の一致になることがある(伐った木の一致転用の規則に準じる)。
na ésa fénla sléimen fálno.
読み:ナ エーサ フェンラ スレーメン ファルノ。
| na | és-a | fénla | sléim-en | fálno |
| <〜ない> | いる-<(軽いものが)> | 切り枝<主格> | 切る-<〜した・〜された> | 薪<主格> |
「切り枝は薪ではない。」
教訓的な定義文。na ésa A B で「A は B ではない」。存在・繋辞の動詞は述語名詞 fálno ではなく、主語 fénla(軽性・単数)に一致して 3 人称単数・軽性の -a をとる。名詞 fénla と分詞 sléimen は軽性・単数・主格の形、述語名詞 fálno は重性・単数・主格のまま。
kráila endríña fénlan sléimenan.
読み:クライラ エンドリーニャ フェンラン スレーメナン。
| kráil-a | endríña | fénl-an | sléim-en-an |
| 手に取る-<(軽いものが)> | 子ども<主格> | 切り枝-<対格> | 切る-<〜した・〜された>-<対格> |
「子供が切り枝を手に取る。」
日常会話。切り取られた枝(意味2)を、手持ちの材として扱う場面。名詞 fénlan は語根 fénl- に軽性 a 語幹の対格語尾 -an が付いた形で、分詞も名詞に一致して軽性・単数・対格の語尾 -an を受ける。
木(árnel)の本体から伸びる、片手で持てるほどの細い部分。雪(hílva)や灰(eelþó)に字を書く練習道具、火起こしの小道具、炉の火をいじる棒など、縁の暮らしや森の暮らしに日常的に現れる。薪(fálno)のように燃やすための太い材ではなく、木そのもの(árnel)の一部として、生えている状態を指す基本語。指小辞で fénlíña「小枝・細い枝」を作る。日本語話者は f を「フ」、語末の -la を「ラ」と聞き取れるが、f- の息の強さ(日本語の「フ」より軽く澄んでいる)に最初気づかない。
軽性・a語幹(語尾に強勢)。主格 fénla、対格 fénlan、属格 fénes、与格 fénei、双数 fénaу、複数 fénla。
古高原語 *fénla から。
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