小説
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念押し
数を言葉で言い換えて重ねて書いたもの。
lís freimvirá, ende.
読み:リース フレインヴィラー、エンデ。
| lís | freimvirá, | ende. |
| 書く<命令法><あなたが> | 念押し | どうぞ |
「念押しも書いてくれ、頼む。」
縁の市の取引言葉。動詞は語幹をそのまま使い、名詞の格語尾も落ちる(宮廷語なら freimvirán)。証文に数を書かせるとき、言い換えの念押しを添えるよう頼む決まり文句。
ésau rimblisá si freimvirá sáindarei.
読み:エーサウ リンブリサー シ フレインヴィラー サインダレイ。
| és-au | rimblisá | si | freimvirá | sáindar-ei. |
| いる-<双数> | 数字<主格> | と | 数字の念押し<主格> | 証文-<与格> |
「証文には数字と念押しが書いてある。」
単数の名詞二つを si で並べているので、動詞は双数になる。帳簿・証文では、数字と念押しの言い換えが二通りに並んで書かれる。
言い直し
話し言葉で、取り違えを防ぐために言い換えて繰り返すこと。
vír freimvirá, ende.
読み:ヴィール フレインヴィラー、エンデ。
| vír | freimvirá, | ende. |
| 言う<命令法><あなたが> | 言い直し | どうぞ |
「言い直してくれ、頼む。」
縁の市の取引言葉。格語尾が落ちるので、目的語も主格と同じ形のまま置く。動詞はむき出しの語幹 vír で、ende を添える。聞き取れなかった数を言い換えて繰り返すよう頼む言い方。
ésa freimvirá ausenáres gléin.
読み:エーサ フレインヴィラー アウセナーレス グレーン。
| és-a | freimvirá | au-sen-ár-es | gléin. |
| いる-<(軽いものが)> | 言い直し<主格> | <お〜になる・御〜>-見る-<〜する人>-<属格> | 清い |
「目付殿の言い直しは、はっきりと聞き取れる。」
繋辞 és- を先頭に置く「AはBだ」の文。目上の人の言葉なので、持ち主の役職名に au- をつけて属格にする。述語の gléin は軽性の主語に一致し、語尾がつかない。
帳簿や証文で、数字のあとに添える言葉の言い換え。「十を十度、それを十度」のように書き、書き換えや取り違えを防ぐ。縁の市では、高原の千と干潟の千の取り違えを防ぐために欠かせない。帳簿では数の欄の隣に念押しの欄がある。
①型
fréim「〜度・回」+virá「言葉」。「重ねて言う言葉」。
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