fréim

品詞
名詞
意味
〜度・回
発音
[ˈfreim]
読み
フレイン
分野
数詞・数量

意味

  1. 〜度・回

    同じことをくり返す回数。

    gélan faronárai du orén dáu fréimau sórel.

    読み:ゲーラン ファロナーライ ドゥ オレーン ダウ フレーマウ ソーレル。

    gél-anfaronár-aiduoréndáufréim-ausórel.
    行く-<彼らが>運び人-<〜たちが>下手縁<対格>二度回-<双数>今日

    「運び人たちは今日、縁へ二度下りる。」

    崖道の仕事ぶりを述べる日常の文。回数は、数詞と fréim の対格で、動詞を修飾する副詞のように言う(道のりの対格と同じ使い方)。dáu の後ろなので双数の fréimau になる。fréim は軽性の子音語幹として変化する。

    lúin kélan kelárai gandér, loimésa ráuvan loimán téir fréimais.

    読み:ルーイン ケーラン ケラーライ ガンデール、ロイメーサ ラウヴァン ロイマーン テール フレーマイス。

    lúinkél-ankel-ár-aigandér,loim-és-aráuvanloim-ántéirfréim-ais.
    とき伐る-<彼らが>伐る-<〜する人>-<〜たちが>硬木<対格>唱える-<〜すべし>-<(軽いものが)>森の巫<主格>詞-<対格>三度回-<〜たちを>

    「樵たちが硬木を伐るときは、森の巫が詞を三度唱えるべし。」

    降ろし場の碑に刻まれるような、儀礼の作法を定める当為法の文。「〜とき」の節は lúin で始め、主節の前に置く。主節では主語を言っているので、それに一致して3人称単数・軽性になる。強勢は当為法の -és- に移り、語根の ´ は消える。三度は téir fréimais(複数対格)。

    flúunim manó téir fréimai.

    読み:フルーニン マノー テール フレーマイ。

    flúun-immanótéirfréim-ai.
    清める-<私が>椀<対格>三度-<〜たちが>

    「一日三回、椀を清める(=三食の食事をいただく)。」

    比喩用法。manóが椀そのものではなく、椀に盛られた食事(食の行為)を指す。flúun-「洗う・清める」が食後の感謝の意を含む。食の文脈での定型に近い表現で、椀を清める=食事をいただく、という比喩が定着している。数詞 téir(三)の後ろの名詞は複数主格 fréimai(軽性子音語幹②型の複数主格 -ai)になる。

  2. 〜倍

    数詞の後ろで、ある数を何倍にするかを表す。念押しの言い換えに使う。

    ké víres dáumbar? vírim, ombár dáu fréimau.

    読み:ケー ヴィーレス ダウンバル?ヴィーリン、オンバール ダウ フレーマウ。

    kévír-esdáumbar?vír-im,ombárdáufréim-au.
    <〜か>言う-<あなたが>二十言う-<私が>十二倍-<双数>

    「「二十と言ったか?」「言った。十の二倍だ。」」

    二人の発話。市で数を確かめ合うやりとり。はい・いいえにあたる語がないので、問いの動詞を自分の人称に変えて繰り返して答える(vírim)。そのあとに念押しの言い換えを添える。掛ける数が dáu なので、fréim は双数の fréimau になる。

    slúun rólanar sóndelar, ombár ombár fréimai, ombár fréimai.

    読み:スルーン ローラナル ソンデラル、オンバール オンバール フレーマイ、オンバール フレーマイ。

    slúunrólan-arsóndel-ar,ombárombárfréim-ai,ombárfréim-ai.
    千巻-<〜らの>書物-<〜らの>十十倍-<〜たちが>十倍-<〜たちが>

    「書物千巻。十の十倍、そのまた十倍。」

    荷札や帳簿の、数の念押し(freimvirá)の定型。動詞のない名詞句を並べる。千 slúun は量の名詞 rólan を複数属格でとり、rólan がさらに書物を複数属格でとるので、属格が二つ続く。念押しは「掛けられる数+掛ける数+fréim」の順で言い、fréim の数は掛ける数に合わせる(ombár の後ろなので複数)。干潟の千(sélu)との取り違えを防ぐための言い換えで、度量衡の碑の「千とは、十を十度、それを十度」と同じ考えに立つ。

解説

くり返しの回数を表す名詞。数詞と組んで「〜度」と言う(dáu fréimau「二度」、ombár fréimai「十度」)。縁の市の念押しの決まり文句「十を十度、それを十度」は ombár ombár fréimai, ó ombár fréimai と言い、千(1000)が干潟の千と取り違えられないように、証文や荷札の数の言い換えに使う。

文法

名詞。軽性・子音語幹。双数 fréimau、複数 fréimai。

語源

古高原語 *fréima から(古い語末母音の脱落:強勢のある音節の後ろで m に続く強勢のない語末母音 a が落ちた)

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