glóir-

品詞
動詞
意味
お越しになる
辞書形
glóira
発音
[ˈgloira]
読み
グロイラ
分野
基本動作

意味

  1. お越しになる

    目上の人が来ることを高めて言う。

    gloiréla aulisár es orénos?

    読み:グロイレーラ アウリサール エス オレーノス?

    gloir-él-aau-lis-áresorén-os
    お越しになる-<〜だろう>-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-書く-<〜する人>から縁-<属格>

    「書記の方は縁からお越しになったのでしょうか。」

    目上の人には問いの小辞 ké を使わず、推量法で推し量る形にする。glóir- は「来る」の尊敬の補充形。強勢が -él- に移るので、語根の ´ は消える。

    glóira aurél es orénos.

    読み:グロイラ アウレール エス オレーノス。

    glóir-aaurélesorén-os.
    お越しになる-<(軽いものが)>あの方<主格>から縁-<属格>

    「あの方は縁からお越しになる。」

    目上の人が来ることを、第三者に伝える文。glóir- は tór-「来る」の尊敬の補充形で、au- をつけた形は使わない。主語の aurél「あの方」は人なので、軽性の -a をとる。

    lúin glóira ausenár, luuménde sáindaran sé.

    読み:ルーイン グロイラ アウセナール、ルーメンデ サインダラン セー。

    lúinglóir-aau-sen-ár,luum-énd-esáindar-ansé.
    ときお越しになる-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-見る-<〜する人>ご覧になる-<〜しますように>-<(軽いものが)>証文-<対格>この<軽性>

    「目付殿がお越しになりましたら、この証文をご覧いただきたく存じます。」

    縁の市で、都の手代のような者が改まって言う依頼。glóir- は「来る」の尊敬の補充形。「〜とき」の節は lúin で始め、主節の前に置く。後半の主語は前半と同じ目付なので、言わずに省いている。命令の代わりに願望法の3人称を使い、lúum-「見る」の尊敬の補充形を使う。

    na gloiréla aulisár sórel.

    読み:ナ グロイレーラ アウリサール ソーレル。

    nagloir-él-aau-lis-ársórel.
    <〜ない>お越しになる-<〜だろう>-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-書く-<〜する人>今日

    「書記の方は、今日はお越しにならないでしょう。」

    推量法の否定にも na を使う。強勢は推量法の -él- に移るので、語根 glóir- の ´ は消える。glóir- は「来る」の尊敬の補充形で、目上の人の動作を言うときに使う。時を表す sórel は文末に置く。

    plúin gloiréla aulisár?

    読み:プルーイン グロイレーラ アウリサール?

    plúingloir-él-aau-lis-ár?
    いつお越しになる-<〜だろう>-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-書く-<〜する人>

    「書記の方はいつお越しになるのでしょうか。」

    目上の人の予定を尋ねる、上向きの問い。疑問詞は文頭に残し、動詞は推量法にして推し量る形にする。「来る」には尊敬の補充形 glóir- を使う。強勢は推量法の -él- に移る。目上の人には、ké を使った問いや2人称の問いを避ける。

    lúin glóira aldár áuren, snéiman lisárai.

    読み:ルーイン グロイラ アルダール アウレン、スネーマン リサーライ。

    lúinglóir-aaldáráur-en,snéim-anlis-ár-ai.
    ときお越しになる-<(軽いものが)>座<主格>昇る-<〜した・〜された>礼をする-<彼らが>書く-<〜する人>-<〜たちが>

    「高き座がお越しになると、書記たちは礼をする。」

    目上の人に頭を下げて敬意を示す意味。lúin で始まる時の節は主節の前に置く。glóir- は「来る」の尊敬の補充形。宮廷の作法を記した文の言い方。

    snéim! glóira ausenár.

    読み:スネーン!グロイラ アウセナール。

    snéim!glóir-aau-sen-ár.
    身をかがめる<命令法><あなたが>お越しになる-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-見る-<〜する人>

    「かがめ!目付殿がお越しだ。」

    命令法2人称単数は、語幹そのまま(snéim)で言う。目上の人の前では相手より頭を低くする、という作法を仲間に促す言い方。glóir- は「来る」の尊敬の補充形で、直説法なので強勢は語根に残る。1人称単数の snéimim は「失礼します」という決まり文句にもなっている。

    lúin glóira ausenár, duliþéndes gráun.

    読み:ルーイン グロイラ アウセナール、ドゥリセンデス グラウン。

    lúinglóir-aau-sen-ár,dul-iþ-énd-esgráun.
    ときお越しになる-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-見る-<〜する人>下る-<〜させる>-<〜しますように>-<あなたが>頭部<対格>

    「目付殿がお越しになったら、頭を下げなさいね。」

    親が子に作法をやさしく教えるときの言い方。命令法ではなく願望法の2人称を使っているので、口調がやわらかくなる。gráun は重性の子音語幹なので、対格も主格と同じ形になる。強勢は願望法の -énd- に移るので、-íþ- の強勢は消える。命令の相手の頭のことなので、「誰の頭か」は言わない。目上の人の頭は augráun と言う。

    lúin glóira ausenár, þóran faronárai.

    読み:ルーイン グロイラ アウセナール、ソーラン ファロナーライ。

    lúinglóir-aau-sen-ár,þór-anfaron-ár-ai.
    ときお越しになる-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-見る-<〜する人>立つ-<彼らが>荷-<〜する人>-<〜たちが>

    「目付殿がお越しになると、運び人たちは立ち上がる。」

    lúin で始まる「〜とき」の節を主節の前に置いている。glóir- は「来る」の尊敬の補充形。þór- は「立っている」状態と「立ち上がる」動作の両方を表し、時制がないので、どちらの意味かは文脈で決まる。

    glóira aurél bóralos áurenos.

    読み:グロイラ アウレール ボーラロス アウレノス。

    glóir-aaurélbóral-osáur-en-os.
    お越しになる-<(軽いものが)>あの方館-<属格>昇る-<〜した・〜された>-<重性・属格>

    「高き館の方がお越しになる。」

    目上の人の個人名は口にしないので、住んでいる館で遠回しに言う。bóral は重性なので、分詞 áuren も重性の属格 -os で一致する。動詞は人を受けるので軽性の -a をとる。丘の上にある家ほど身分が高いので、áuren「高き」を添えると大家の館の意味になる。

    glóira ausenár es aubóralos.

    読み:グロイラ アウセナール エス アウボーラロス。

    glóir-aau-sen-áresau-bóral-os.
    お越しになる-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-見る-<〜する人>から<お〜になる・御〜>-館-<属格>

    「目付殿が御館からお越しになる。」

    目上の人の住まいなので bóral に au- をつけて「御館」とする(b- の前では接頭辞はそのままの形)。es+属格で「〜から」。glóir- は「来る」の尊敬の補充形。身分の高い人は住まいで言い表すことが多く、「丘の上の館の方」のように館そのものがその人を指す言い方にもなる。

    lúin glóira aurilanár es dúnos, dulísimor plánan.

    読み:ルーイン グロイラ アウリラナール エス ドゥーノス、ドゥリーシモル プラーナン。

    lúinglóir-aaur-ilanáresdún-os,du-lís-imorplán-an.
    ときお越しになる-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-星読み<主格>から丘-<属格><〜させていただく>-書く-<我々が>帳簿-<対格>

    「星読みの方が丘からお越しになるときは、我々が帳簿を書かせていただきます。」

    目下の者が星読みについて話す改まった文。星読みは四段下りの役人なので、au- をつけて高める。au- は母音の前で aur- になるので、au-ilanár は aurilanár になる。glóir- は「来る」の尊敬の補充形。主節は謙譲の接頭辞 du- で自分たちの行いを低めている(du-lís-imor)。「〜とき」の節は lúin で始め、主節の前に置く。

    gloirénde aulisár dórelei.

    読み:グロイレンデ アウリサール ドーレレイ。

    gloir-énd-eau-lis-árdórel-ei.
    お越しになる-<〜しますように>-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-書く-<〜する人>明日-<与格>

    「書記の方には、明日お越しいただきたく存じます。」

    上向きの依頼。目の前の相手にも2人称は使わず、役職名に au- をつけた3人称で言い、命令の代わりに願望法を使う。願望法の3人称単数・軽性の語尾は -e になる。glóir- は「来る」の尊敬の補充形。

    glóira aurél séndo anlúin.

    読み:グロイラ アウレール センド アンルーイン。

    glóir-aaurélséndoanlúin.
    お越しになる-<(軽いものが)>あの方<主格>ここ以前に

    「あの方は、以前にもここへお越しになった。」

    目上の人のことを第三者に話す文。主語の aurél「あの方」に合わせて、動詞は尊敬の補充形 glóir- を使う。副詞の anlúin も séndo「ここ」も、格語尾をつけずに文の後ろに並べる。

    salóur, gloiréla torár.

    読み:サロール、グロイレーラ トラール。

    salóur,gloir-él-atorár.
    とはいえお越しになる-<〜だろう>-<(軽いものが)>客<主格>

    「とはいえ、お客様はおいでになるでしょう。」

    改まった場・上向きの話し方。salóur のあとの文を推量法と敬語の補充形 glóir-「お越しになる」で和らげる用法。「とはいえ」を表す。torár は人を指す軽性なので、3人称単数・軽性の語尾 -a をとる。glóir- は「来る」の尊敬の補充形。

    lúin gloiréla torár, gánimor sáko torárei.

    読み:ルーイン グロイレーラ トラール、ガーニモル サーコ トラーレイ。

    lúingloir-él-atorár,gán-imorsákotorár-ei.
    ときお越しになる-<〜だろう>-<(軽いものが)>客<主格>贈る-<我々が>塩<対格>客-<与格>

    「客がおいでになると、我らは客に塩を贈る。」

    作法や習わしを記すような文。時節の出来事を表す文では、lúin の後ろに動詞を続ける。客の来訪を glóir- で言い、主節では人情として塩を渡す。取引語ではなく、客への礼としての贈与を示す。

解説

tór-「来る」の尊敬の補充形。目上の人がこちらへ来ることを高めて言う。目上の人に来訪を尋ねるときは、問いの小辞を使わず推量法 gloiréla で推し量る。

文法

自動詞(尊敬の補充形)。直説法3単 glóira、推量 gloiréla。語根が二重母音なので、完了語根は glóirs-。ふつうの形は tór-、謙譲の形は dunér-「参上する」。

語源

tór-「来る」の尊敬の補充形

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