grél

品詞
名詞
意味
のど
発音
[ˈgrel]
読み
グレル
分野
身体

意味

  1. のど

    首の内部の通り道。物を飲み込む管、声・息を出す部位を指す。のどの渇き、詰まり、痛みなど、身体感覚を表すときにもこの語を使う。

    ké vélo grél?

    読み:ケー ヴェーロ グレール?

    kévél-ogrél?
    <〜か>渇く-<(重いものが)>のど<主格>

    「喉が渇いているか。」

    くだけた日常の問い。のどは肉体の部分なので重性で、動詞は3人称単数・重性の語尾をとる。

    aurénde selvá es grélos.

    読み:アウレンデ セルヴァー エス グレーロス。

    aur-énd-eselváesgrél-os.
    昇る-<〜しますように>-<(軽いものが)>息<主格>からのど-<属格>

    「息がのどから昇りますように。」

    声・息・言葉が上へ昇るという信仰に基づく祝祷文。aur- の願望法軽性3人称単数は軽性の主語 selvá に一致する。前置詞 es に重性名詞 grél の属格 grélos をとり、出所「のどから」を表す。

    ké éso grél táses klér?

    読み:ケー エーソ グレール ターセス クレール?

    kéés-ogréltás-esklér?
    <〜か>いる-<(重いものが)>のど<主格><あなた>-<属格>冷たい

    「あなたののどは冷たいですか。」

    日常会話で身体の状態を尋ねる文。grél は身体部位としては重性の名詞とみなす。所有は名詞に属格 tás-es を後置する。述語形容詞 klér は重性単数の主格で無標識。

    krúno kravó múndo si grél

    読み:クルーノ クラヴォー ムンド シ グレール

    krún-okravómúndosigrél
    支える-<(重いものが)>顎<主格>口<対格>と喉<対格>

    「顎は口と喉を支える。」

    書物の解剖的記述の場面。kravó は主語でも重性なので動詞は3人称単数・重性の -o に一致する。múndo と grél も重性で、単数の直接目的語は無標。目的語を si で並べても、動詞の数は主語のみに一致する。

解説

首の内部にある、物を飲み込む管と、声を出す部位を指す基本の身体語。drál(首:外部の柱)と明確に区別され、grélは首の「中」の通り道を指す。高原の世界観では、この管は「軽いもの」(息・声)が上へ昇る場所であり、同時に「重いもの」(食べ物・飲み物)が下へ下りる場所でもある。のどが渇く(vél-)、粥が通りにくい、声が出る、といった日常的な身体の感覚を表す際に使われる。宮廷語でも崖道の言葉でも形は変わらず、基本的な身体語として全層で共通する。

文法

重性・子音語幹(③型)。主格=対格。属格 -os、与格 -oi、双数 -ou/-oun、複数 -ul/-ur/-uls。

語源

古高原語 *grélos から。基本の身体語で、古高原語の段階から現在の形とほぼ同じだった。

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