小説
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恥
人や家を重くし、下へ引く恥辱。
gróm hémbro, fláin selvá.
読み:グローン ヘンブロ、フライン セルヴァー。
| gróm | hémbro, | fláin | selvá. |
| 重い | 恥<主格> | 軽い | 息<主格> |
「重きは恥、軽きは息。」
諺。繋辞を落とし、述語の形容詞を先に置くのは格言の形。恥は人を重くして下へ引くものとされ、重性名詞になる。
ké na éso hémbro tásei?
読み:ケー ナ エーソ ヘンブロ ターセイ?
| ké | na | és-o | hémbro | tás-ei? |
| <〜か> | <〜ない> | いる-<(重いものが)> | 恥<主格> | <あなた>-<与格> |
「お前には恥というものがないのか。」
たしなめる下向きの問い。ké は文のいちばん前、na は動詞の直前に置く。所有は「ある+持ち主の与格」で言い、動詞は持たれている物 hémbro(重性)に一致して éso になる。
恥じる心
恥を知る気持ち。「恥のない者」は厚顔な人を言う。
ké véilses hémbro?
読み:ケー ヴェールセス ヘンブロ?
| ké | véils-es | hémbro? |
| <〜か> | 忘れる<〜し終えた>-<あなたが> | 恥じる心<対格> |
「恥を知る心を忘れてしまったのか。」
厚かましいふるまいを責める言い方。véil- は二重母音の語根なので、完了相は -s- を足して véils- になる。hémbro は重性なので、対格も主格と同じ形。
rainiþésan rainiþárai hémbro éndrail.
読み:ライニセーサン ライニサーライ ヘンブロ エンドライル。
| rain-iþ-és-an | rainiþár-ai | hémbro | éndr-ail. |
| 知る-<〜させる>-<〜すべし>-<彼らが> | 師-<〜たちが> | 恥じる心<対格> | 人-<〜らに> |
「師たちは、人々に恥を知る心を教えるべし。」
学び舎の心得を記した書の文。当為法の3人称複数。強勢は -és- に移る。教わる相手は与格の複数 -ail で示す。重性の hémbro は対格でも主格と同じ形。
恥・恥辱。重性の名詞で、恥は人を重くし、下へ引くものとされる。粗野なふるまい、崩れた言葉、系譜の欠けなどが恥になる。崖を下りた縁の民の出来事は「流れの恥」と呼ばれ、正面からは語られない。「恥を負う」は faronér- hémbro(恥を担ぐ)と言う。
重性・o語幹(hémbro/hémbros/hémbroi…)。複数 hémbrul。
古高原語 *hémbro から
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