kéum

品詞
形容詞
意味
灰色の
発音
[ˈkeum]
読み
ケウム
分野
性質・状態

意味

  1. 灰色の

    灰色の石・灰・霧のような色。

    tóro nébro kéum es orénos.

    読み:トーロ ネーブロ ケウン エス オレーノス。

    tór-onébrokéumesorén-os.
    来る-<(重いものが)>霧<主格>灰色のから縁-<属格>

    「縁から灰色の霧が上がってくる。」

    霧 nébro は下に属するものなので重性で、動詞は -o、形容詞は語尾なしになる。霧期の始まりを告げる言い方で、縁の市が閉じる合図にもなる。

    þóro kéumo kéum an árnelei.

    読み:ソーロ ケウモ ケウン アン アルネレイ。

    þór-okéumokéumanárnel-ei.
    立つ-<(重いものが)>碑<主格>灰色の上手木-<与格>

    「木の上手(北側)に灰色の碑が立っている。」

    碑は灰色の硬い石で作られる。an+与格で「〜の上手の側で」、つまり北側を表す。kéumo「碑」と kéum「灰色の」は音が似ているが別の語で、碑は重性o語幹。

  2. 生成りの

    布や毛が染められていないこと。下の段の衣を言う。

    ésa tendá kelárar kéum, na ésa rús.

    読み:エーサ テンダー ケラーラル ケウン、ナ エーサ ルース。

    és-atend-ákel-ár-arkéum,naés-arús.
    いる-<(軽いものが)>織る-<〜するもの(重)>伐る-<〜する人>-<〜らの>生成りの<〜ない>いる-<(軽いものが)>茶色の

    「樵たちの布は生成りで、茶色ではない。」

    染めていない布や毛の色をいう kéum の用法。八段下りの森の民は染めない布を着る。後半は主語を言わず、動詞の語尾で前半と同じ布が主語だとわかる。na は動詞の直前に置く。

    esésa tendá faronárar kéum.

    読み:エセーサ テンダー ファロナーラル ケウン。

    es-és-atend-áfaron-ár-arkéum.
    いる-<〜すべし>-<(軽いものが)>織る-<〜するもの(重)>荷-<〜する人>-<〜らの>生成りの

    「運び人の布は生成りたるべし。」

    法典や決まりの書きぶりで、当為法を使う。強勢は -és- に移る。下の段の人は染めていない生成りか灰色の衣を着る、という衣の作法を述べた文。

解説

灰色と、染めていない生成りの色をまとめて表す語。灰色の硬い石、霧、灰、毛山羊の生の毛の色。下の段の人が着る染めない衣の色なので、衣について言うと「身分の低い」という含みが強い。

そのほかの用例

vóila senár férmalais kéumos.

読み:ヴォイラ セナール フェルマライス ケウモス。

vóil-asen-árférmal-aiskéum-os.
読む-<(軽いものが)>見る-<〜する人・主格>法の条-<〜たちを>碑-<属格>

「目付は碑に刻まれた条々を読み上げる。」

縁の市で揉め事を裁く前に、目付が度量衡の碑の条々を読み上げる場面の文。複数形の férmalais は、一つひとつの決まりを並べた「条々」を指す。属格 kéumos は名詞の後ろに置く。

ké ésa loimá kéumos só ráuvanes?

読み:ケー エーサ ロイマー ケウモス ソー ラウヴァネス?

kéés-aloimákéum-ossóráuvan-es?
<〜か>いる-<(軽いものが)>碑の詞<主格>碑-<属格>この<重性>森の巫-<属格>

「この碑の詞は、森の巫のものか?」

古い碑の前で交わす問い。降ろし場の碑のように、森の巫の詞をそのまま刻んだ碑がある。名詞句の終わりの指示詞 só は重性の形なので、軽性の loimá ではなく、重性の kéumo(碑)にかかる。そのため「この碑の」と読む。答えは動詞を繰り返して ésa、または na ésa と言う。

ésa loimá kéumos só trálen sóndelei.

読み:エーサ ロイマー ケウモス ソー トラーレン ソンデレイ。

és-aloimákéum-ossótrál-ensóndel-ei.
いる-<(軽いものが)>碑の詞<主格>碑-<属格>この<重性>写す-<〜した・〜された>書物-<与格>

「この碑の詞は、書物に書き写されている。」

受け身の専用の形はないので、「és-+主語+分詞」で結果の状態を言う。石に刻んだ言葉はその場に据えておくものとされ、書き写して書物に残すのは書の司の役目である。指示詞 só が主語の名詞句の終わりを示し、分詞 trálen はそのあとの述語になる。与格 sóndelei は写す先を表す。

éso nóumo kéumos trém

読み:エーソ ノーモ ケウモス トレーン

és-onóumokéum-ostrém
いる-<(重いものが)>顔<主格>碑-<属格>平ら

「碑の面は平らだ。」

書物・碑文の説明として、物事の表面を「面」で表す言い方。nóumo を碑・板・壁などの「面」に使う。名詞句は「名詞+属格」の順。動詞は主語 nóumo に一致し、重性単数主格の trém は語尾をもたない。

文法

形容詞。名詞の後ろに置き、性・数・格に一致する。

語源

古高原語 *kéum- から。基本の色彩語で、派生・複合の構造は確認できない。

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