小説
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碑
字を刻んで立てた石。
þóro kéumo te léimsa brándal.
読み:ソーロ ケウモ テ レーンサ ブランダル。
| þór-o | kéumo | te | léims-a | brándal. |
| 立つ-<(重いものが)> | 碑<主格> | <関係節> | 据える<〜し終えた>-<(軽いものが)> | 司<主格> |
「司が据えた碑が立っている。」
石の碑 kéumo は重性o語幹なので、動詞は3人称単数・重性の -o をとる。関係節は無強勢の te の後ろに動詞を続けて作り、抜けた目的語の位置は空けたままにする。関係節の主語 brándal は人なので、動詞は軽性の -a になる。
éso kéumo só fóndel.
読み:エーソ ケウモ ソー フォンデル。
| és-o | kéumo | só | fóndel. |
| いる-<(重いものが)> | 碑<主格> | この<重性> | 古い |
「この碑は古い、由緒のあるものだ。」
碑は石なので重性で、繋辞も -o になる。fóndel は「長く続いて由緒がある」という、ほめる含みのある「古い」である。ただ古びて傷んでいることを言うときは trúum を使う。
þóro kéumo kéum an árnelei.
読み:ソーロ ケウモ ケウン アン アルネレイ。
| þór-o | kéumo | kéum | an | árnel-ei. |
| 立つ-<(重いものが)> | 碑<主格> | 灰色の | 上手 | 木-<与格> |
「木の上手(北側)に灰色の碑が立っている。」
碑は灰色の硬い石で作られる。an+与格で「〜の上手の側で」、つまり北側を表す。kéumo「碑」と kéum「灰色の」は音が似ているが別の語で、碑は重性o語幹。
ké vóiles kéumo só?
読み:ケー ヴォイレス ケウモ ソー?
| ké | vóil-es | kéumo | só? |
| <〜か> | 読む-<あなたが> | 碑<対格> | この<重性> |
「この碑を読めるか。」
古い字形の碑を前にした、くだけた問い。「〜できる」にあたる語形はなく、直説法のまま「読むか」で能力も尋ねる。kéumo は重性の o語幹なので、対格も主格と同じ形で、指示詞は só を使う。
éso kéumo dúnos fóndel.
読み:エーソ ケウモ ドゥーノス フォンデル。
| és-o | kéumo | dún-os | fóndel. |
| いる-<(重いものが)> | 碑<主格> | 丘-<属格> | 古い |
「丘の碑は由緒あるものだ。」
王の丘の統一の碑のような、古い碑について述べた文。「AはBだ」の文も、繋辞 és- で始める。主語の kéumo が重性なので、繋辞は éso、述語の形容詞 fóndel は重性・単数・主格の形(語尾なし)になる。dúnos は「丘の」という属格。
境の石
決まりや境を示すために据えた、字のある石。
mé gelésa naþrenár an kéumo.
読み:メー ゲレーサ ナスレナール アン ケウモ。
| mé | gel-és-a | naþrenár | an | kéumo. |
| <禁止・願いの打ち消し> | 行く-<〜すべし>-<(軽いものが)> | 段の外の者<主格> | 上手 | 境の石<対格> |
「段の外の者は、境の石より上手へ行かぬこと。」
社の境などに据えた石の決まりを、当為法で記した文。当為法の -és- は強勢をもつので、語根の強勢が移って gelésa になる。an+対格で「上手へ」を表す。重性の kéumo は、対格も主格と同じ形。
luuménde ausenár kéumo.
読み:ルーメンデ アウセナール ケウモ。
| luum-énd-e | au-sen-ár | kéumo. |
| ご覧になる-<〜しますように>-<(軽いものが)> | <お〜になる・御〜>-見る-<〜する人> | 境の石<対格> |
「目付殿に、境の石をご覧いただきたく存じます。」
崖道の下の口に立つ度量衡の碑のような、決まりを刻んで据えた石を示して、市の揉め事の裁きを願う上向きの依頼。目付はこの石の前で揉め事を裁く。命令法の代わりに願望法の3人称を使う。重性名詞 kéumo は、主格と対格が同じ形になる。
字を刻んだ石。王の丘の統一の碑、度量衡の碑、降ろし場の碑、納骨所の系譜の碑などがある。石に刻んだ言葉は昇りも消えもせず、その場所に据えておくものとされ、境や決まりを示すのに使う。
④型:kéumo/kéumos/kéumoi、複 kéumul
kéum「灰色の」から。碑に灰色の硬い石を使うことによる。
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