krán

品詞
形容詞
意味
硬い
発音
[ˈkran]
読み
クラーン
分野
性質・状態

意味

  1. 硬い

    石・硬木・氷などが硬いこと。

    éso lóna só krán.

    読み:エーソ ローナ ソー クラーン。

    és-olónasókrán.
    いる-<(重いものが)>柱材<主格>この<重性>硬い

    「この柱材は硬い。」

    材木を検めるときの言い方。名詞は軽性の語形 lóna のままだが、繋辞は重性の -o、指示詞は重性の só になり、形容詞も重性の形をとる。立ち木について言う þóra lóna áuren(軽性)と比べるとよい。

    méira houmár tambór faronárei, ré eséndo gromó éles krán.

    読み:メーラ ホウマール タンボール ファロナーレイ、レー エセンド グロモー エーレス クラーン。

    méir-ahoumártambórfaronár-ei,rées-énd-ogromóél-eskrán.
    与える-<(軽いものが)>家の主<主格>雑穀<対格>運び人-<与格><〜と(節)>いる-<〜しますように>-<(重いものが)>体<主格><3人称単数・軽性>-<属格>硬い

    「家の主は、体が丈夫であるようにと、運び人に雑穀を与える。」

    「ré+願望法」で目的を表す文。ここでの願望法は丁寧さではなく、「そうなってほしいこと」を表す。主語の gromó は重性なので、願望法の語尾は -o になる。

    éso glünó véinoros krán.

    読み:エーソ グリュノー ヴェーノロス クラーン。

    és-oglünóvéinor-oskrán.
    いる-<(重いものが)>氷<主格>湖-<属格>硬い

    「湖の氷は硬い。」

    「AはBだ」の文は、繋辞 és- を先頭に置き、「繋辞–主語–述語」の順に並べる。glünó は氷一般を指す重性o語幹の名詞で、強勢は語尾にある。主語が重性なので、繋辞は -o をとる。厚さで呼び分けるときは、glüníño・tráumo・múrno を使う。

    ké éso glünó krán? éso.

    読み:ケー エーソ グリュノー クラーン?エーソ。

    kéés-oglünókrán?és-o.
    <〜か>いる-<(重いものが)>氷<主格>硬いいる-<(重いものが)>

    「「氷は硬いか?」「硬い。」」

    凍った湖に乗る前に交わす日常の問答。glünó「氷」は重性なので、繋辞は3人称単数・重性の éiso になる。述語の krán は重性・主格に一致するが、この形には語尾がつかない。答えは「はい」の代わりに動詞を繰り返す。

    éso gandér krán an flaindélei, na tílim gandér.

    読み:エーソ ガンデール クラーン アン フラインデーレイ、ナ ティーリン ガンデール。

    és-ogandérkránanflaindél-ei,natíl-imgandér.
    いる-<(重いものが)>硬木<主格>硬い上手版の木-<与格><〜ない>彫る-<私が>硬木<対格>

    「硬木は版の木より硬い。硬木は彫らない。」

    彫り師の言葉。性質の程度がまさることは「an+与格」(〜の上手に)で言う。主語の gandér は重性なので、繋辞は és-o になり、形容詞 krán も重性・主格の形(語尾なし)になる。後半の gandér は目的語で、重性なので主格と同じ形。硬木を彫らないのは、硬すぎるからでもあり、禁忌だからでもある。

    éso kumbór krán.

    読み:エーソ クンボール クラーン。

    és-okumbórkrán.
    いる-<(重いものが)>青銅<主格>硬い

    「青銅は硬い。」

    繋辞の文で、és- を文頭に置く。kumbór は金属なので重性で、繋辞は -o、述語の形容詞 krán は重性・単数・主格の形(語尾なし)になる。素材としての青銅を総称して言っている。

    éso glünó só krán.

    読み:エーソ グリュノー ソー クラーン。

    és-oglünósókrán.
    である-<(重いものが)>氷<主格>この<重性>硬い

    「この氷は硬い。」

    繋辞の文で、「éis-+主語+述語」の順に並ぶ。主語の glünó が重性なので、繋辞は -o、指示詞は só になる。凍りの頃に、氷に乗れるかどうかを確かめるときの言い方。

    éso kranó maranlóuros krán.

    読み:エーソ クラノー マランローロス クラーン。

    és-okranómaranlóur-oskrán.
    いる-<(重いものが)>爪<主格>親指-<属格>硬い

    「親指の爪は硬い。」

    身体描写・書物的な文。名詞句は「名詞+属格」の順で、kranó maranlóuros「親指の爪」とする。maranlóurは重性の単数属格maranlóurosとなる。

    éso kranó krán.

    読み:エーソ クラノー クラーン。

    és-okranókrán
    いる-<(重いものが)>爪<主格>硬い

    「爪が硬い。」

    身体の状態を述べる日常の叙述。存在・繋辞ésoが文頭。主語kranóが重性o語幹なので、動詞は3人称単数・重性-o。形容詞kránは重性単数主格で無標。

    grúmbim sóumbo krán

    読み:グルンビン ソーンボ クラーン

    grúmb-imsóumbokrán
    噛む-<私が>きのこ<対格>硬い

    「私は硬いきのこを噛む。」

    日常の食卓の平叙文。きのこを重性の食物として扱うため、対格語尾はつかない。krán は重性単数の名詞に一致する形容詞で、単数主格・対格では語尾をとらない。

    sán ombaklónul kránul némei.

    読み:サーン オンバクローヌル クラーヌル ネーメイ。

    sánombaklón-ulkrán-ulném-ei
    いる<彼らが>指の節-<〜たちが>硬い-<〜たちが><私>-<与格>

    「私には硬い指の節がある。」

    身体部分の所有を表す日常文。存在動詞 sán は持たれている複数名詞に一致し、持ち主は与格 némei で示す。形容詞 krán も重性複数名詞と一致して -ul をとる。

    éso vandó krán.

    読み:エーソ ヴァンドー クラーン。

    és-ovandókrán.
    いる-<(重いものが)>青銅の重り<主格>硬い

    「青銅の重りは硬い。」

    事物の性質を述べる記述文。主語 vandó が重性o語幹の単数なので、繋辞 éso は -o にとり、述語形容詞 krán は主語に一致して単数の形(語尾なし)で置く。物体としての青銅の重りについて述べる文である。

  2. 頑固な

    人が意見を曲げず、融通がきかないこと。

    ésa ambrél némes krán, na fínda viráis némes.

    読み:エーサ アンブレール ネーメス クラーン、ナ フィンダ ヴィライス ネーメス。

    és-aambrélném-eskrán,nafínd-avir-áisném-es.
    いる-<(軽いものが)>兄姉<主格><私>-<属格>頑固な<〜ない>聞く-<(軽いものが)>言葉-<〜たちを><私>-<属格>

    「兄は頑固で、私の言うことを聞かない。」

    家族についての愚痴。人について言うときは軽性の一致になり、繋辞は éisa をとる。ambrél は年上のきょうだいを指し、性別は区別しない。属格 némes は名詞の後ろに置く。

    dróuma houmár ré ésa dulóur éles krán.

    読み:ドローマ ホウマール レー エーサ ドゥロール エーレス クラーン。

    dróum-ahoumárréés-adulóurél-eskrán.
    嘆く-<(軽いものが)>家の主<主格><〜と(節)>いる-<(軽いものが)>子<主格><3人称単数・軽性>-<属格>頑固な

    「家の主は、息子が頑固だと嘆いている。」

    ré は「〜と」の節を導く。節の中も動詞で始まる。人を重性で受けると侮辱になるので、頑固さを責める文であっても、主語の子は軽性の éisa で受ける。

解説

物が硬いことを言う語。石、硬木、凍った地面、氷に使う。石や木は、硬さと割れ方で細かく呼び分けられるが、krán はその総称にあたる一般語。人について言うと「頑固な」の意味になる。

文法

形容詞。名詞の後ろに置き、性・数・格に一致する。

語源

古高原語 *krán- から。基本の形容詞で、派生・複合の構造は確認できない。

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