páin

品詞
代名詞
意味
誰か
発音
[ˈpain]
読み
パイン
分野
代名詞・指示詞・疑問詞

意味

  1. 誰か

    特定しない人を指す。

    ké tóra páin?

    読み:ケー トーラ パイン?

    kétór-apáin?
    <〜か>来る-<(軽いものが)>誰か<主格>

    「誰か来たか。」

    家や番所で人の気配に気づいたときの、くだけた問い。páin は人を指すので軽性で、動詞は3人称単数・軽性の -a で受ける。時制がないので「来るか」「来たか」のどちらにもなり、場面で決まる。目上の人には ké を使わない。

    lísa páin þelán míres sáindarei.

    読み:リーサ パイン セラーン ミーレス サインダレイ。

    lís-apáinþel-ánmír-essáindar-ei.
    書く-<(軽いものが)>誰か<主格>名前-<対格>自分-<属格>証文-<与格>

    「誰かが証文に自分の名を書いていった。」

    市の帳場で、書いた人のわからない書き込みを見つけたときの言い方。時制がないので、文脈によって「書いた」とも「書いている」とも訳せる。再帰代名詞 mír の属格 míres は主語の páin を指す。紙の証文 sáindar は軽性の子音語幹なので、与格は -ei になる。

    éso nébro. lúin hála páin þelán táses, mé glén!

    読み:エーソ ネーブロ。ルーイン ハーラ パイン セラーン ターセス、メー グレーン!

    és-onébro.lúinhál-apáinþel-ántás-es,méglén!
    いる-<(重いものが)>霧<主格>とき呼ぶ-<(軽いものが)>誰か<主格>名前-<対格><あなた>-<属格><禁止・願いの打ち消し>答える<命令法><あなたが>

    「霧が出ている。誰かがお前の名を呼んでも、答えてはいけない。」

    霧の禁忌について、親が子に言い聞かせる言葉。「霧がある」は繋辞 és- で言い、霧 nébro が重性なので語尾は -o。禁止は「mé+命令法」。

  2. 誰も(〜ない)

    否定の na と組んで、全否定を表す。

    na ésa páin séndoi.

    読み:ナ エーサ パイン センドイ。

    naés-apáinsénd-oi.
    <〜ない>いる-<(軽いものが)>誰も<主格>ここ-<与格>

    「「ここには誰もいない。」」

    呼びかけに返事がないときなどの、日常の言い方。存在の és- が先頭に来て、主語 páin は軽性なので ésa になる。人が一人もいないことを言うのに数詞は使わず、na と páin だけで言う。

    na tóra páin sórel.

    読み:ナ トーラ パイン ソーレル。

    natór-apáinsórel.
    <〜ない>来る-<(軽いものが)>誰も<主格>今日

    「今日は誰も来なかった。」

    市の帳場が静かだった日のことを言う文。動詞の直前に na を置き、páin と組み合わせると「誰も〜ない」という全否定になる。sórel「今日」のような時の語は文の後ろに置く。

解説

不特定の人を指す不定代名詞。否定の na と組むと「誰も〜ない」になる(na tóra páin「誰も来ない」)。霧の中で名前を呼べないとき、遠回しに「誰か」と呼びかけるのにも使われる。

文法

軽性。主 páin、対 páinan、属 páines、与 páinei。

語源

疑問代名詞 pá「誰」+数詞 ín「一」。「誰か一人」の意。

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