pelsó

品詞
名詞
意味
樹脂
発音
[pelˈso]
読み
ペルソー
分野
生活・道具・衣食住

意味

  1. 樹脂

    脂の木からとる樹脂。

    ésa pélsa sé gléin, táula kelár pelsó éles.

    読み:エーサ ペルサ セー グレーン、タウラ ケラール ペルソー エーレス。

    és-apélsaségléin,tául-akel-árpelsóél-es.
    いる-<(軽いものが)>脂の木<主格>この<軽性>清い取る-<(軽いものが)>伐る-<〜する人・主格>樹脂<対格><3人称単数・軽性>-<属格>

    「この脂の木は清い。樵はその樹脂を採る。」

    立ち木から樹脂を採る話。立ち木なので、pélsa を受ける繋辞も代名詞も軽性の形になる(ésa、éles)。樹脂 pelsó は重性o語幹の名詞で、主格と対格が同じ形になる。主節を二つ並べるので、あいだに区切りの印を打つ。

    táula kelár pelsó es pélses.

    読み:タウラ ケラール ペルソー エス ペルセス。

    tául-akel-árpelsóespéls-es
    取る-<(軽いものが)>伐る-<〜する人・主格>樹脂<対格>から脂の木-<属格>

    「樵が脂の木から樹脂をとる。」

    pelsó は pélsa「脂の木」に、重いものを表す -ó がついてできた重性o語幹の名詞で、主格と対格が同じ形になる。樹脂をとるのは生えている木からなので、pélsa は軽性の属格 -es のままになる。

    dúlo pelsó du orén.

    読み:ドゥーロ ペルソー ドゥ オレーン。

    dúl-opelsóduorén
    下る-<(重いものが)>樹脂<主格>下手縁<対格>

    「樹脂が縁へと下りていく。」

    乾風期に、下ろし荷として樹脂が崖の下へ運ばれることを言う文。樹脂は重性なので、動詞は -o をとる。du+対格で「下手へ」。orén も重性なので、対格は主格と同じ形になる。

    duméiran kelárai meiró pelsós aldárei áurenei.

    読み:ドゥメーラン ケラーライ メイロー ペルソース アルダーレイ アウレネイ。

    du-méir-ankel-ár-aimeirópels-ósaldár-eiáur-en-ei.
    <〜させていただく>-与える-<彼らが>伐る-<〜する人>-<〜たちが>貢ぎ物<対格>樹脂-<属格>座-<与格>昇る-<〜した・〜された>-<軽性・与格>

    「樵たちは、高き座に樹脂の貢ぎ物を献上する。」

    森の氏族が王に産物を納めることを述べる文。差し出す側を低める謙譲の du- を動詞につけ、受け手の「高き座」は与格で表す。分詞 áurenei は aldárei(軽性・単数・与格)に一致する。同じ meiró でも、受け手が王なら「貢ぎ物」、倉なら「税」と訳し分ける。

    liníþa andaulóura pelsó.

    読み:リニーサ アンダウローラ ペルソー。

    liníþ-aandaulóurapelsó
    塗る-<(軽いものが)>祖母<主格>樹脂<対格>

    「祖母は(継ぎ目などに)樹脂を塗っている。」

    日常の作業の文。主語は人なので動詞は軽性・3人称単数の語尾 -a を受ける。目的語には塗るものを取り、被塗布面や対象は文脈で省略する。

  2. ピッチ

    樹脂を煮つめた目止め用の黒いもの。

    éso pelsó kúulen dréum.

    読み:エーソ ペルソー クーレン ドレウン。

    és-opelsókúul-endréum
    いる-<(重いものが)>ピッチ<主格>煮る-<〜した・〜された>黒い

    「煮つめた樹脂、つまりピッチは黒い。」

    pelsó は、樹脂を煮つめて作る目止め用のピッチも指す。区別したいときは、分詞 kúulen「煮られた」を後ろに添える。他動詞の分詞は受け身の意味になる。

    sén pelsó, ende.

    読み:セーン ペルソー、エンデ。

    sénpelsó,ende
    見る<命令法><あなたが>ピッチどうぞ

    「ピッチを見てくれ、頼む。」

    縁の市の取引言葉。動詞は語幹そのままで言い、決まり文句の ende を添える。取引言葉では格語尾が落ちるが、pelsó はもともと主格と対格が同じ形なので、見た目は変わらない。市では、樽の目止めに使うピッチの質を確かめてから買う。

解説

脂の木からとる樹脂と、それを煮つめたピッチ。松明、樽や船の目止め、運び人の草鞋の底のすべり止め、香料に使い、交易品にもなる。重く粘るものとして重性。

そのほかの用例

lísa lisár virán pélsei kélenoi.

読み:リーサ リサール ヴィラーン ペルセイ ケーレノイ。

lís-alis-árvir-ánpéls-eikél-en-oi
書く-<(軽いものが)>書く-<〜する人>言葉-<対格>脂の木-<与格>伐る-<〜した・〜された>-<重性・与格>

「書記は伐った脂の木(の札)に字を書く。」

pélsa「脂の木」は、名詞としては軽性の語形(与格 -ei)のまま。けれども伐られた材なので、分詞は重性の与格 -oi で一致する。荷札が重性になるのは、この規則による。

ésa lóna áuren an pélsei.

読み:エーサ ローナ アウレン アン ペルセイ。

és-alónaáur-enanpéls-ei.
いる-<(軽いものが)>柱の木<主格>昇る-<〜した・〜された>上手脂の木-<与格>

「柱の木は脂の木より高い。」

性質の程度がまさるときは「an+与格」(〜の上手に)、劣るときは「du+与格」で比べる。「いちばん高い」は an lónail「柱の木々の上手に」と言う。立っている木なので軽性。下向きの性質(「より重い」)も規則どおり an で言うが、皮肉に響く(本文8節)。

sénim sóumbo pélsei.

読み:セーニン ソーンボ ペルセイ。

sén-imsóumbopéls-ei.
見る-<私が>きのこ<対格>脂の木-<与格>

「脂の木のところにきのこが見える。」

sóumbo は重性o語幹なので、対格も主格と同じ形になる。場所は前置詞を使わず与格で言う。pélsa「脂の木」は生えている木なので軽性で、与格は -ei。雨期の森できのこを見つけたときの言い方。

tául pélsan trúum!

読み:タウル ペルサン トルーン!

táulpéls-antrúum!
取る<命令法><あなたが>脂の木-<対格>古びた

「その古びた脂の木の板を取ってくれ!」

荷札にする板について言う文。pélsa は名詞の形としては軽性なので、対格 -an をとる。しかし伐られた材なので、形容詞は重性の一致になる。重性の対格には語尾がないので、trúum は語尾なしの形のまま。名詞と形容詞の語尾が食い違う典型的な例。

tául pélsan dréum, endríña.

読み:タウル ペルサン ドレウン、エンドリーニャ。

táulpéls-andréum,endríña.
取る<命令法><あなたが>脂の木-<対格>黒い子ども

「その黒い脂の木の板を取ってくれ、子どもよ。」

煤や脂で黒ずんだ板について言う日常の文。年長者が子どもに使う、下向きの命令法。伐られた材なので、形容詞は重性の一致になる。重性の対格には語尾がつかない。

文法

重性・o語幹(-ó に強勢)。属 pelsós、与 pelsói。

語源

pélsa「脂の木」+ -ó「〜するもの(重)」。

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