小説
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しばしお待ちを
相手に少しのあいだ待ってほしいと丁寧に頼む言葉。
seirénde, ausenár. tóra lisár.
読み:セイレンデ、アウセナール。トーラ リサール。
| seirénde, | au-sen-ár. | tór-a | lis-ár. |
| しばしお待ちを | <お〜になる・御〜>-見る-<〜する人> | 来る-<(軽いものが)> | 書く-<〜する人> |
「しばしお待ちを、目付殿。書記が参りますので。」
目上の人に待ってもらうときの丁寧な言い方。seirénde はもとは séir-「待つ」の願望法3人称単数・軽性(お待ちになりますように)で、相手を3人称で立てる上向きの話し方がそのまま固まった形。定型句なので一語として扱う。
seirénde, ende. vándim fáron.
読み:セイレンデ、エンデ。ヴァンディン ファーロン。
| seirénde, | ende. | vánd-im | fáron. |
| しばしお待ちを | どうぞ | 量る-<私が> | 荷<対格> |
「ちょっと待ってくれ、頼む。いま荷を量るから。」
縁の市で使う言い方。取引言葉では敬語の語形がほとんど落ちるが、seirénde は ende と同じく願望法の決まり文句として残り、軽い「ちょっと待って」の意味で使われる。ende を重ねて、さらに頼みの調子を加えている。
相手に待ってもらうときの丁寧な定型句。都では上向き・並びの話し方で使う。縁の市でも、秤や帳簿を確かめるあいだに相手を待たせる決まり文句として広く使われ、運び人の口では seirénd と縮まる。
séir-「待つ」の願望法・3人称単数・軽性の形が固まったもの。祝福・挨拶の決まり文句なので、目の前の相手に向けた言葉でも2人称の -es ではなく3人称の -e をとる(「その方が〜しますように」)。相手を2人称で直接指さないことで敬意を込める、相手を3人称で言う言い方。
séir-「待つ」+-énd-+-e。
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