selvíña

品詞
固有名詞(人名・幼名)
意味
セルヴィーニャ
発音
[selˈviɲa]
読み
セルヴィーニャ
分野
人・親族

意味

  1. セルヴィーニャ

    女子の幼名。家族や親しい者が、成人前の娘を呼ぶときに使う。

    mé vír selvíñan nébroi!

    読み:メー ヴィール セルヴィーニャン ネーブロイ!

    mévírselvíñ-annébr-oi!
    <禁止・願いの打ち消し>言う<命令法><あなたが>セルヴィーニャ-<対格>霧-<与格>

    「霧の中で、セルヴィーニャの名を呼ぶな!」

    家庭の禁止表現。mé に動詞の命令法(むき出しの語幹)を続ける。vír に固有名を対格で取ると「その名を呼ぶ」意になる。nébroi は前置詞なしの与格で「霧の中で」。selvíña は指小 a 語幹として対格 -an を取り selvíñan になる。霧では名を大声で呼ばない禁忌を前提にした、親しい家族間の下向きの言い方。

    hóinsa dóulin selvíña.

    読み:ホインサ ドーリン セルヴィーニャ。

    hóins-adóulinselvíña
    帰る<〜し終えた>-<(軽いものが)>もうセルヴィーニャ<主格>

    「セルヴィーニャはもう帰った。」

    家庭の日常場面で、家族が娘の帰りを告げる文。幼名は家族や親しい者だけが使う。人を指す名詞なので、動詞は軽性の3人称単数 -a を受ける。肯定句で「もう」を表す dóulin は完了語根と組む決まりなので、未完了語根 hóin- ではなく完了語根 hóins- を使う。相の副詞 dóulin は動詞の直後に置かれ、「時の流れがもう通り過ぎた」意を表す。時制は語形で示さず、文脈から過去として受け取る。

解説

女子の幼名。名の語根 selv-(selvá「息」)に、指小の接尾辞 -íña「小さな」をつけた形で、字義は「小さな息」「息っこ」。名はその人の息の形とされ、上へ昇る軽いものにあやかってつけるので、息そのものを語根にしたこの名は、ごくありふれた、縁起のよい名とされる。幼名なので、使うのは家族と、ごく親しい者にかぎられる。成人の儀を終えて成名がつけられると、改まった場では使わなくなる。家の外の目上の人がこの名で呼ぶと、親しみにも見下しにも受け取られる。同じ語根の男子の名 sélvan とは、強勢の位置と語尾で区別する。人を指すので、動詞・分詞・代名詞はかならず軽性で受ける(áura selvíña「セルヴィーニャが昇る」、ésa selvíña…)。霧の中では、ほかの名と同じく大声で呼ばない。

文法

軽性・a語幹(①型)。強勢は指小辞 -íña にあり、語根の強勢を奪う。単数:主 selvíña/対 selvíñan/属 selvíñes/与 selvíñei。双数・複数の形は文法上ありうるが、個人名なのでふつうは使わない。呼格は日常では使わず、名をそのまま呼びかけに置く。くだけた話し方では語末の母音が落ちて selvíñ とも聞こえる。綴りは〈selviña〉。

語源

selvá「息」の語根 selv- + 指小の接尾辞 -íña(軽性)。幼名を「名の語根+-íña」で作る習わし(silíña など)に従った形。

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