véinor

品詞
名詞
意味
湖
発音
[ˈveinor]
読み
ベーノル
分野
自然・天体・天候・地形

意味

  1. 湖

    高原の湖。湖盆に並ぶ湖の一つひとつを指す。

    lúin glǘno véinor, tóran faronárai snírai séndo.

    読み:ルーイン グリューノ ヴェーノル、トーラン ファロナーライ スニーライ センド。

    lúinglǘn-ovéinor,tór-anfaronár-aisnír-aiséndo.
    とき凍る-<(重いものが)>湖<主格>来る-<彼らが>運び人-<〜たちが>少ない-<〜たちが>ここ

    「湖が凍るころには、ここへ来る運び人は少なくなる。」

    lúin の節は主節の前に置く。湖 véinor は地の上の水なので重性で、動詞は -o をとる。主節の主語 faronárai は軽性・複数・主格で、snírai はそれに一致する。運び人のような働き手は数えてよいので、snír で多い少ないを言ってもかまわない。凍りの頃の崖道を言う文。

    glǘno véinor sórel.

    読み:グリューノ ヴェーノル ソーレル。

    glǘn-ovéinorsórel.
    凍る-<(重いものが)>湖<主格>今日

    「今日、湖が凍った。」

    凍りの頃の日常会話。年代記の「湖が凍った日」の記事も、同じ型の短い直説法の文で書く。高原語には時制がないので、直説法の glǘno は「凍る」とも「凍った」とも訳せる。過去のことだとわかるのは、時を表す語 sórel のおかげである。湖 véinor は重性なので、動詞は3人称単数・重性の -o をとる。

    glünélo ílmo véinoros.

    読み:グリュネーロ イルモ ヴェーノロス。

    glün-él-oílmovéinor-os.
    凍る-<〜だろう>-<(重いものが)>水<主格>湖-<属格>

    「湖の水は凍るだろう。」

    天気の見通しを言う言い方。時制がないので、これから起こることは推量法で言う。強勢は推量法の -él- に移る。名詞句は「名詞–属格」の順に並ぶ。

    éso glünó véinoros krán.

    読み:エーソ グリュノー ヴェーノロス クラーン。

    és-oglünóvéinor-oskrán.
    いる-<(重いものが)>氷<主格>湖-<属格>硬い

    「湖の氷は硬い。」

    「AはBだ」の文は、繋辞 és- を先頭に置き、「繋辞–主語–述語」の順に並べる。glünó は氷一般を指す重性o語幹の名詞で、強勢は語尾にある。主語が重性なので、繋辞は -o をとる。厚さで呼び分けるときは、glüníño・tráumo・múrno を使う。

    táulimor glünó es véinoros.

    読み:タウリモル グリュノー エス ヴェーノロス。

    tául-imorglünóesvéinor-os.
    取る-<我々が>氷<対格>から湖-<属格>

    「我々は湖から氷を切り出す。」

    凍りの頃に、湖の氷を切り出して蓄えることを言う。es + 属格で、方向を問わない「〜から」を表す。glünó は重性なので、対格は主格と同じ形になる。

    ké éso glünó véinoros tráumo?

    読み:ケー エーソ グリュノー ヴェーノロス トラウモ?

    kéés-oglünóvéinor-ostráumo?
    <〜か>いる-<(重いものが)>氷<主格>湖-<属格>渡り氷

    「湖の氷は、もう荷車が渡れるほどか。」

    凍りの頃に、湖畔の村でよく交わされる問い。はい・いいえで答える問いは、文頭の ké で作る。tráumo は述語の名詞。答えは動詞を繰り返し、「はい」は éso、「いいえ」は na éso と言う。

    ráuman faronárai tráumoi véinoros.

    読み:ラウマン ファロナーライ トラウモイ ヴェーノロス。

    ráum-anfaronár-aitráum-oivéinor-os.
    歩く-<彼らが>運び人-<〜たちが>渡り氷-<与格>湖-<属格>

    「「運び人たちが、湖の厚い氷の上を歩いて渡る。」」

    湖が厚く凍ると、氷の上が道にも市にもなる。tráumo は道のりの対格。重性o語幹なので、主格と対格が同じ形になる。

    éso glünó véinoros múrno, mé ráumir!

    読み:エーソ グリュノー ヴェーノロス ムルノ、メー ラウミル!

    és-oglünóvéinor-osmúrno,méráum-ir!
    いる-<(重いものが)>氷<主格>湖-<属格>腐り氷<禁止・願いの打ち消し>歩く-<皆で〜せよ>

    「湖の氷は腐っている、皆、乗るな!」

    霧期に湖畔の村で交わされる警告。前半は繋辞の文で、múrno は述語の名詞。後半は複数の相手への禁止で、mé + 命令法・複数 -ir を使う。主節を接続詞なしで二つ並べるので、間に区切りを入れる。

    lúin tóro nébro, éso glünó véinoros múrno.

    読み:ルーイン トーロ ネーブロ、エーソ グリュノー ヴェーノロス ムルノ。

    lúintór-onébro,és-oglünóvéinor-osmúrno.
    とき来る-<(重いものが)>霧<主格>いる-<(重いものが)>氷<主格>湖-<属格>腐り氷

    「霧が来ると、湖の氷は腐り氷になる。」

    季節の移り変わりを言う、教えさとすような文。「〜とき」の節は lúin で始め、主節の前に置く。霧 nébro は重性なので、動詞 tór- は -o をとる。名詞句は「名詞–属格」の順に並ぶ(glünó véinoros「湖の氷」)。

    éso séimo véinoros þáil.

    読み:エーソ セーモ ヴェーノロス サイル。

    és-oséimovéinor-osþáil.
    いる-<(重いものが)>静み水<主格>湖-<属格>澄んだ

    「湖の静み水は澄んでいる。」

    湖や淵の静かな水を言う描写の文。séimo は、走り水 rúndo や湧き水 þéul と区別して使う。重性なので、繋辞は -o をとり、形容詞 þáil は語尾なしの形で一致している。

    dúlo rúndo du véinor.

    読み:ドゥーロ ルンド ドゥ ヴェーノル。

    dúl-orúndoduvéinor.
    下る-<(重いものが)>走り水<主格>下手湖<対格>

    「走り水が湖へ流れ下る。」

    北の高みから下りてきた沢が、湖盆の湖に注ぐようすを言う。走り水 rúndo も湖 véinor も重性なので、動詞は3人称単数・重性の -o をとる。du+対格で「下手へ」を表す。véinor は重性の子音語幹なので、対格にも語尾がつかない。

    fléira aldár áuren es véinoros.

    読み:フレーラ アルダール アウレン エス ヴェーノロス。

    fléir-aaldáráur-enesvéinor-os.
    お出ましになる-<(軽いものが)>座<主格>昇る-<〜した・〜された>から湖-<属格>

    「高き座が湖からお出ましになる。」

    王の動きを言う、改まった言い方。fléir- は「行く」の尊敬の補充形。座 aldár は人を指すので軽性で、動詞は -a をとる。es+属格で、方向を問わない「〜から」を表す。重性の véinor は、属格が -os になる。

    nílim ílmo véinoros.

    読み:ニーリン イルモ ヴェーノロス。

    níl-imílmovéinor-os.
    飲む-<私が>水<対格>湖-<属格>

    「私は湖の水を飲む。」

    日常の言い方。主語は動詞の語尾 -im でわかるので言わない。地の上の水がどこの水かは、属格で言う。空から降る水は、地の水 ílmo とは別の語 réina「雨」で言う。

    lúin brúuma sírna, glǘno véinor.

    読み:ルーイン ブルーマ シルナ、グリューノ ヴェーノル。

    lúinbrúum-asírna,glǘn-ovéinor.
    とき落ちる-<(軽いものが)>霜<主格>凍る-<(重いものが)>湖<主格>

    「霜が降りるようになると、湖が凍る。」

    湖畔の村で季節の移り変わりを言う決まった言い方。従属節の主語 sírna は軽性なので動詞は -a をとり、主節の主語 véinor(地の上の水)は重性なので動詞は -o をとる。性の対比が、一つの文の中に出ている。

    lúin glǘno véinor, tóran dráunai du véinor.

    読み:ルーイン グリューノ ヴェーノル、トーラン ドラウナイ ドゥ ヴェーノル。

    lúinglǘn-ovéinor,tór-andráun-aiduvéinor.
    とき凍る-<(重いものが)>湖<主格>来る-<彼らが>狼-<〜たちが>下手湖<対格>

    「湖が凍ると、狼たちが湖へ下りてくる。」

    湖畔の村で凍りの頃について言う文。lúin の節は主節の前に置く。dráun は軽性の子音語幹で、複数主格は dráunai。du+対格で「下手へ」。véinor は重性なので、主格と対格が同じ形になる。

    mé gélir du véinor, ésa gúrnal téndoi.

    読み:メー ゲーリル ドゥ ヴェーノル、エーサ グルナル テンドイ。

    mégél-irduvéinor,és-agúrnalténd-oi.
    <禁止・願いの打ち消し>行く-<皆で〜せよ>下手湖<対格>いる-<(軽いものが)>熊<主格>あそこ-<与格>

    「「湖へ下りていくな。あそこには熊がいる。」」

    森の村の年長者が若者たちに言う注意。禁止は「mé+命令法」で言い、相手が複数なので命令法の -ir を使う。後ろの節は存在文で、主語の gúrnal が軽性・単数なので ésa になる。

    táulim frélo es véinoros sórel.

    読み:タウリン フレーロ エス ヴェーノロス ソーレル。

    tául-imfréloesvéinor-ossórel
    取る-<私が>湖の魚<対格>から湖-<属格>今日

    「今日、湖で魚を獲った。」

    湖畔の村の日常の言い方。時制はないので、「獲った」か「獲る」かは文脈で決まる。es+属格で「湖から」。時を表す sórel は文末に置く。高原で frélo と言えば、多くは冷たい湖にすむ鱒に似た魚を指す。

    gélan kelárai or véinor dórel.

    読み:ゲーラン ケラーライ オル ヴェーノル ドーレル。

    gél-ankel-ár-aiorvéinordórel.
    行く-<彼らが>伐る-<〜する人>-<〜たちが>日の出側湖<対格>明日

    「明日、樵たちは日の出側の湖へ行く。」

    時制の語形はないので、未来のことでも直説法で言い切れる。確かでなければ推量法 geléla などを使う。東西の移動は or(日の出側)・vel(日の入り側)+対格で表す。véinor は重性で、対格でも形が変わらない。

    lúin glǘno véinor, þílo ílmo véinoros.

    読み:ルーイン グリューノ ヴェーノル、シーロ イルモ ヴェーノロス。

    lúinglǘn-ovéinor,þíl-oílmovéinor-os.
    とき凍る-<(重いものが)>湖<主格>澄む-<(重いものが)>水<主格>湖-<属格>

    「湖が凍るころ、湖の水は底まで澄む。」

    湖畔で言われる古い言い方。lúin の節は主節の前に置く。「澄む」の意味では自動詞として使い、目的語をとらない。

    éso ílmo véinoros véril.

    読み:エーソ イルモ ヴェーノロス ヴェーリル。

    és-oílmovéinor-osvéril.
    いる-<(重いものが)>水<主格>湖-<属格>青緑の

    「湖の水は青緑だ。」

    「AはBだ」の繋辞文。名詞句の中の形容詞は属格より前に来るので、属格 véinoros の後ろにある véril は修飾語ではなく述語と読む。湖の水は地上の水なので重性。

    ésa traimlisá véinoros trúum.

    読み:エーサ トラインリサー ヴェーノロス トルーン。

    és-atraimlisávéinor-ostrúum.
    いる-<(軽いものが)>年ごとの記録<主格>湖-<属格>古びた

    「湖畔の年ごとの記録は古びている。」

    統一より前に湖畔の都市が残した年ごとの記録を指す用法。こうした記録の断片をつなぎ合わせたものが「前の書」になる。名詞句は「名詞–属格」の順に並び、述語の形容詞 trúum は軽性・主格の形をとる。

解説

高原の湖。湖盆には大小の湖が東西に鎖のように並び、三つのつながりに分かれている。地の上の静かな水をたたえたものなので重性に属する。都の湖である大湖、日の出側の「朝の湖」、日の入り側の「夕の湖」なども、この語に修飾語を添えて呼ぶ。凍りの頃には凍り、氷の上で漁や遊びが行われる。

文法

重性・子音語幹(③型)。主・対 véinor、属 véinoros、与 véinoroi、複 véinorul。

語源

古高原語 *véinora から。主格の *-a は古い脱落で消えた。綴りは〈veinora〉。

この語に触れている語

高原語辞典

高原語辞典

左の一覧から語を選ぶか、上の検索欄に日本語またはローマ字を入れてください。

高原語入門

左の目次から課を選んでください。

高原語の文法書

左の一覧から選んでください。

資料集

高原語で書かれた読み物です。左の一覧から選んでください。

小説

左の目次から話を選んでください。

語彙の候補

小説・世界設定・翻訳から見つけた「辞書にない語」の候補です(uv run conlang dict-grow 名前 で作られます)。登録する語を選んでください。同義語として複数選べます。

作ってほしい語を依頼する