小説
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多い
数や量が多いこと。
dúlan dulfáronul bróusul du orén sórel.
読み:ドゥーラン ドゥルファーロヌル ブロースル ドゥ オレーン ソーレル。
| dúl-an | dulfáron-ul | bróus-ul | du | orén | sórel. |
| 下る-<彼らが> | 下ろし荷-<〜たちが> | 多い-<〜たちが> | 下手 | 縁<対格> | 今日 |
「今日は多くの下ろし荷が縁へ下りていく。」
乾風期の前半、降ろし場や崖道で聞かれる日常の文。形容詞 bróus は名詞の後ろに置き、名詞の性・数・格に一致する。dulfáron は重性なので、形容詞も重性の複数主格 -ul をとる。動詞は複数の主語に一致して3人称複数 -an になる。
dróuma ólmar ré éso nébro bróus sórel.
読み:ドローマ オルマル レー エーソ ネーブロ ブロース ソーレル。
| dróum-a | ólmar | ré | és-o | nébro | bróus | sórel. |
| 嘆く-<(軽いものが)> | 年長者<主格> | <〜と(節)> | いる-<(重いものが)> | 霧<主格> | 多い | 今日 |
「今日は霧が多い、と年長者は嘆く。」
ré で始まる「〜と」の節を、主節の後ろに置いた文。霧 nébro は重性なので、繋辞は -o をとる。形容詞 bróus は重性・単数・主格なので、語尾がつかない。ここでは量が多いことを表す。
þóran planélai bróusai or flaindélail.
読み:ソーラン プラネーライ ブローサイ オル フラインデーライル。
| þór-an | planél-ai | bróus-ai | or | flaindél-ail. |
| 立つ-<彼らが> | 白樹皮の木-<〜たちが> | 多い-<〜たちが> | 日の出側 | 版の木-<〜らに> |
「版の木々の日の出側に、白樹皮の木がたくさん立っている。」
森の道案内や土地の説明に使う言い方。方角は絶対方位で言い、or+与格で「〜の日の出側に」を表す。生えている木は軽性なので、planél の複数主格は -ai になり、形容詞 bróus も軽性の複数主格 -ai で一致する。版の木も軽性なので、複数与格は -ail になる。
lúin élþa hóurna, loimésa ráuvan loimáis bróusais.
読み:ルーイン エルサ ホールナ、ロイメーサ ラウヴァン ロイマイス ブローサイス。
| lúin | élþ-a | hóurna, | loim-és-a | ráuvan | loim-áis | bróus-ais. |
| とき | 燃える-<(軽いものが)> | 弔い<主格> | 唱える-<〜すべし>-<(軽いものが)> | 森の巫<主格> | 詞-<〜たちを> | 多い-<軽性・〜ら(古い母音交替)・対格> |
「「弔いの火が焚かれるときは、森の巫は多くの詞を唱えるべし。」」
葬送の作法を定めた書の文。魂を上へ送るために詞を唱える。霧期の火葬では、煙が霧に閉じこめられるので、とくに念入りに唱える。lúin の節は主節の前に置く。詞は軽性なので、形容詞は -ais で一致する。
anórel, níla faronár té muró bróus, esós ésa él murár sórel.
読み:アノーレル、ニーラ ファロナール テー ムロー ブロース、エソース エーサ エール ムラール ソーレル。
| anórel, | níl-a | faron-ár | té | muró | bróus, | esós | és-a | él | mur-ár | sórel. |
| 昨日 | 飲む-<(軽いものが)> | 荷-<〜する人> | あの<軽性> | 濁り酒<対格> | 多い | だから | いる-<(軽いものが)> | <3人称単数・軽性> | 濁った-<〜する人> | 今日 |
「昨日、あの運び人は濁り酒をしこたま飲んだ。だから今日のあいつは、まるで酔いどれだ。」
崖道の宿などで交わす、くだけた噂話。muró「濁り酒」と murár の音が近いことを使った当てこすりで、ここでは「酔ってぼんやりしている者」の意味になる。時の語 anórel は場面の枠に置いて読点で区切る。esós「だから」は二つめの文の頭に置く。主語の代名詞 él をわざわざ言っているので、「あいつときたら」という強調の響きがある。
数や量が多いことを表す形容詞。名詞の後ろに置き、その名詞の性・数・格に一致させる(fáron bróus「たくさんの荷」、elþái bróusai「多くの火」)。述語にもなる。目上の人が大勢いることを bróus で言うのは「数を数える」に近い響きがあるので避け、ひとまとまりの複数(ausenárai「目付の方々」)だけで言う。
形容詞。名詞に後置して一致(軽性 -an/-es/-ai…、重性 -os/-ul…)。
古高原語 *bróus から
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