drél-

品詞
動詞
意味
焚く
発音
[ˈdrel]
読み
ドゥレル
分野
生活・道具・衣食住

意味

  1. 焚く

    炉の火をかき立て、維持する。木や炭を押し入れ、火種を保つ物理的な動作を指す。自然の野火や灯の消えゆく様子には使わず、人の手による火の維持に限定される。

    drelésa aurbúl un aurándoi, ré aurénde selvá an ilánais.

    読み:ドレレーサ アウルブール ウン アウランドイ、レー アウレンデ セルヴァー アン イラーナイス。

    drel-és-aaurbúlunauránd-oi,réaur-énd-eselváanilán-ais
    焚く-<〜すべし>-<(軽いものが)>薪<対格>内に社-<与格><〜と(節)>昇る-<〜しますように>-<(軽いものが)>息<主格>上手灯-<〜たちを>

    「社は薪を焚くべし。息が星々のもとへ昇りますように。」

    社の碑文や祀りの手引書に刻まれる当為法の文。主語を言わないので「人は」の意味になり、軽性の形をとる(当為法・3SG.LT)。ré+願望法で目的(祈り)を示す。aurándo「社」は重性o語幹で与格 -oi。度量衡の碑の mé duliþésa… と同じく、法定的・規範的な文書に当為法が用いられる例。

    drélim aurbúl si aurénde selvá an ilánais.

    読み:ドレーリン アウルブール シ アウレンデ セルヴァー アン イラーナイス。

    drél-imaurbúlsiaur-énd-eselváanilán-ais
    焚く-<私が>薪<対格>と昇る-<〜しますように>-<(軽いものが)>息<主格>上手灯-<〜たちを>

    「薪を焚く。息が星々のもとへ昇りますように。」

    祀りの場で、炉に薪を焚いて祖先に祈りを届ける場面。drél-「焚く」は他動詞で、1人称単数は drélim(drél-im)。aurbúl(重性・子音語幹)が目的語。si は読点を伴わず、二つの文を同じ高さに並べる(統語論9.2節)。二つめの文は願望法で祈りの形にする。an ilánais は「星々のもとへ」で、挨拶の定型 aurénde selvá! ― an ilánais. と同じ前置詞句。星は数を言わず総称の複数 ilánai を用いる。

解説

炉の火ばさを運び、かき立てて火を絶やさぬよう維持する動作。自然に燃え上がる現象を指す élþ-(燃える)に対し、人の手と心が加わって火種を保つ世話のニュアンスが強い。日常会話で最も標準的に使われる基本語であり、点火から消火までの間の「火の世話」全体を指す。

文法

他動詞。完了相では母音交替で dréel- となる。

語源

新語根。火ばさを運ぶ音や、火種に息を吹き掛ける仕草に由来するとされる。

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