euléren

品詞
形容詞(分詞から固まったもの)
意味
違う・異なる
発音
[euˈleren]
読み
エウレーレン
分野
性質・状態

意味

  1. 違う・異なる

    あるものが、ほかのものと同じでないこと。比べる相手は es+属格で示す。

    éso gandér euléren es lónes.

    読み:エーソ ガンデール エウレーレン エス ローネス。

    és-ogandéreuléreneslón-es.
    いる-<(重いものが)>硬木<主格>違うから柱の木-<属格・単数>

    「硬木は柱の木とは違う。」

    物の種類や材質の違いを比べる中立的な用法。比べる相手は es+属格で示す。gandérは重性で、euléren は重性単数の形。lónaは軽性で属格単数は lónes。

  2. 互いに別々の

    複数・双数の主語を受け、比べる相手を言わずに「それぞれ違う、別々だ」の意味になる。

    sán rásai eulérenai sé.

    読み:サーン ラーサイ エウレーレナイ セー。

    sánrás-aieuléren-aisé.
    いる<彼らが>衣-<〜たちが>別々の-<〜たちが>この<軽性>

    「これらの衣は互いに違っている。」

    比べる相手を言わない複数主語なので、「それぞれ別だ」の意味になる。日常の仕立てや市でのやり取りの形。指示詞 sé が名詞句の終わりを示す。

  3. 流れの違う・身内でない

    人について使うと、出自や家系が違う、よそ者だという冷ややかな含みを帯びる。

    sán éndrai eulérenai es némores.

    読み:サーン エンドライ エウレーレナイ エス ネーモレス。

    sánéndr-aieuléren-aiesnémor-es.
    いる<彼らが>人-<〜たちが>流れの違う-<〜たちが>から<我々>-<属格>

    「人々は我々とは違う(身内ではない)。」

    人を指して euléren を使うと、単に性質が違うのではなく、「別の流れ」に属する、つまり身内でないという冷ややかな意味になる。es némoresは「我々から/我々の身内から」。

    aldána aurél euléren es némores.

    読み:アルダーナ アウレール エウレーレン エス ネーモレス。

    aldán-aauréleulérenesnémor-es
    おわす-<(軽いものが)>あの方<主格>流れの違うから<我々>-<属格>

    「あの方は、我々とは筋が違う。」

    高位者や部外者について、礼法を保ちながら身内ではないことを示す、やや冷たい言い方。語形は軽性単数。高位者を主語にする存在・判断の文では、通常の ésa ではなく尊敬の補充形 aldána を使う。

解説

「(ほかと)違う、異なる」を表す形容詞。もとは動詞 eulér-「別の流れに分かれる」の分詞で、áuren「高い」と同じく分詞が形容詞として固まった語である。名詞の後ろに置いて飾るときも、és- の述語になるときも、主語・名詞の性・数・格に一致する(軽性の複数主格なら eulérenai、重性の単数なら euléren、重性の複数なら eulérenul)。何と比べて違うのかは es+属格「〜から」で言う(éso gandér euléren es lónos「硬木は柱の木とは違う」)。比べる相手を言わず、複数や双数の主語を受けると「互いに違う・それぞれ別だ」の意味になる(ésan rásai eulérenai「衣はどれも違っている」)。 高原では、系譜を川の流れに見立て、「同じ流れ」にいることを大事にする。そのため、人について euléren と言うと「流れが違う」、つまり身内ではない、出自の違う者だという冷ややかな響きを帯びやすい。家族や同じ氏族の者について使うのは、縁を切るような強い言い方になる。物や品の違い(木の種類、等級、字の形)について言うぶんには、ただの「違う」で含みはない。 なお、日本語の「違う」のうち「(答えが)間違っている・そうではない」の意味は、この語では言わない。それは否定の小辞 na(「違う」「いいえ」)や、問いの動詞を na で繰り返す答え方で表す。否定形 neuléren(na- が母音の前で n- になった形)は「違わぬ、同じ」の意味で、帳簿や証文で「(前の行と)同じ」を示すのにも使う。日本語話者には「エウレーレン」と聞こえ、語頭の二重母音 eu が「エウ」と二音に割れて聞こえやすい。

文法

形容詞(分詞 -en の一致型)。軽性:単主 euléren/対 eulérenan/属 eulérenes/与 eulérenei/双 eulérenau/複主 eulérenai/複対 eulérenais/複属 eulérenar/複与 eulérenail。重性:単主対 euléren/属 eulérenos/与 eulérenoi/双 eulérenou/複主対 eulérenul/複属 eulérenur/複与 eulérenuls。比べる相手は es+属格。否定は neuléren「同じ」。副詞形 eulérenin「違ったふうに、別々に」。

語源

éul「別の流れの」に、名詞から動詞を作る -ér- がついた eulér-「別の流れに分かれる(川が枝分かれする)」の分詞 eulér-en から。éul はもと川の「分かれた流れ・別の筋」を指した語とされ、川の枝分かれを「違い」の見方の土台にしている。強勢は -ér- にあり、-en は無強勢。

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