fóndel

品詞
形容詞
意味
古い(由緒ある)
発音
[ˈfondel]
読み
フォンデル
分野
性質・状態

意味

  1. 古い

    長く続いていて、由緒があること。

    ké sénes gandér tó? éso ó fóndel.

    読み:ケー セーネス ガンデール トー?エーソ オー フォンデル。

    késén-esgandértó?és-oófóndel.
    <〜か>見る-<あなたが>硬木<対格>あの<重性>いる-<(重いものが)><3人称単数・重性>古い

    「あの硬木が見えるか?あれは由緒ある古木だ。」

    樵が森で若い者に話しかける言い方。生えている木はふつう軽性だが、硬木だけは生えていても重性で受けるので、指示詞は重性の tó、代名詞も重性の ó、繋辞も重性の éso になる。fóndel は、由緒があって尊い「古い」。

    mé kél árnelan sé, ésa bóula fóndel.

    読み:メー ケール アルネラン セー、エーサ ボーラ フォンデル。

    mékélárnel-ansé,és-abóulafóndel.
    <禁止・願いの打ち消し>伐る<命令法><あなたが>木-<対格>この<軽性>,いる-<(軽いものが)>どんぐりの木<主格>古い

    「この木を伐るな。このどんぐりの木は由緒ある古木だ。」

    森の村で、年長者が若い樵をたしなめるときの言い方。禁止は mé+命令法(むき出しの語幹 kél)で言うので、下向きの話し方になる。後半では、生えているどんぐりの木が軽性なので、繋辞は ésa になる。fóndel は「古くて由緒ある」というほめる響きの語。

    lúin vóila endríña lisáis fóndelais, glóuma.

    読み:ルーイン ヴォイラ エンドリーニャ リサイス フォンデライス、グローマ。

    lúinvóil-aendríñalis-áisfóndel-ais,glóum-a.
    とき読む-<(軽いものが)>子ども<主格>字-<〜たちを>古い-<〜たちを>惑う-<(軽いものが)>

    「子どもは古い字を読むと戸惑う。」

    主節の主語は、lúin の節の主語と同じなので言わない。軽性の動詞の語尾 -a で受けている。

    éso kéumo só fóndel.

    読み:エーソ ケウモ ソー フォンデル。

    és-okéumosófóndel.
    いる-<(重いものが)>碑<主格>この<重性>古い

    「この碑は古い、由緒のあるものだ。」

    碑は石なので重性で、繋辞も -o になる。fóndel は「長く続いて由緒がある」という、ほめる含みのある「古い」である。ただ古びて傷んでいることを言うときは trúum を使う。

    léunim virán fóndelan.

    読み:レウニン ヴィラーン フォンデラン。

    léun-imvir-ánfóndel-an.
    申す-<私が>言葉-<対格>古い-<軽性・対格>

    「古い詩句を一つ申し上げます。」

    改まった場で、古い詩句を引く前に置く前置き。léun- は「言う」の謙譲の補充形。virá は軽性なので、形容詞は対格の -an で一致する。

    lóiman ráuvanai loimán sérin, ésa tróval fóndel.

    読み:ロイマン ラウヴァナイ ロイマーン セーリン、エーサ トローヴァル フォンデル。

    lóim-anráuvan-ailoim-ánsérin,és-atróvalfóndel.
    唱える-<彼らが>森の巫-<〜たちが>詞-<対格>このようにいる-<(軽いものが)>しきたり<主格>古い

    「森の巫たちはこのように詞を唱える。それが由緒あるしきたりなのだ。」

    儀式の手順を説明する文。接続詞なしで節を二つ並べ、読点で区切っている。fóndel は「由緒ある古さ」を表す形容詞で、主語の tróval(軽性・主格)に一致し、語尾はつかない。

    selvána rainiþár ré ésa traimlisá sé fóndel.

    読み:セルヴァーナ ライニサール レー エーサ トラインリサー セー フォンデル。

    selván-arainiþ-árréés-atraimlisáséfóndel.
    おっしゃる-<(軽いものが)>教える-<〜する人><〜と(節)>いる-<(軽いものが)>年ごとの記録<主格>この<軽性>古い

    「この年ごとの記録は由緒あるものだと、師はおっしゃる。」

    学び舎での言い方。fóndel は「由緒ある古さ」を表す形容詞で、trúum「古びた」とは含みが違う。師を高めて「言う」の尊敬の補充形 selván- を使っている。

    éso kéumo dúnos fóndel.

    読み:エーソ ケウモ ドゥーノス フォンデル。

    és-okéumodún-osfóndel.
    いる-<(重いものが)>碑<主格>丘-<属格>古い

    「丘の碑は由緒あるものだ。」

    王の丘の統一の碑のような、古い碑について述べた文。「AはBだ」の文も、繋辞 és- で始める。主語の kéumo が重性なので、繋辞は éso、述語の形容詞 fóndel は重性・単数・主格の形(語尾なし)になる。dúnos は「丘の」という属格。

    ké ésa anrása té fóndel?

    読み:ケー エーサ アンラーサ テー フォンデル?

    kéés-aanrásatéfóndel?
    <〜か>いる-<(軽いものが)>上着<主格>あの古い

    「その上着は由緒ある古いものか。」

    書物・家系・古着市のように、衣服の由来を確かめる場面。疑問の小辞 ké を文頭に置き、述語形容詞 fóndel には軽性単数主格の語尾がつかない。

    éso krailmón fóndel.

    読み:エーソ クライルモーン フォンデル。

    és-okrailmónfóndel
    いる-<(重いものが)>手石積み<主格>古い

    「手石積みは由緒ある。」

    krailmón を組構え・組方そのものとして述べる用法。形容詞 fóndel は、単に物が古いというより、作法としての由緒を指してかかる。

    ésa kléima fóndel

    読み:エーサ クレーマ フォンデル

    és-akléim-afóndel
    いる-<(軽いものが)>呼称-<主格>古い

    「呼称体系は由緒ある。」

    儀礼・系譜。kléima は軽性a語幹の単数主格で、語幹 kléim- に -a を付す。fóndel は単に古いだけでなく、古いだけに由緒があるという含みをもつ。述語形容詞は主語 kléima(軽性単数主格)に一致して無標。

    éso análor fóndel

    読み:エーソ アナーロル フォンデル

    és-oanálorfóndel
    いる-<(重いものが)>上手の国<主格>古い

    「上手の国は由緒ある。」

    王国そのものを主語にする言い方。重性の国名なので動詞は 3人称単数・重性の -o で受ける。fóndel は「古い(由緒ある)」の意。

    éso bérun só fóndel.

    読み:エーソ ベールン ソー フォンデル。

    és-obérunsófóndel
    いる-<(重いものが)>谷の道<主格>この<重性>古い

    「この谷の道は古い。」

    氏族の谷の道を指す用法。述語形容詞 fóndel は「由緒ある古い」の意。指示詞 só が名詞句を閉じた後ろに述語形容詞が来る。

  2. 源に近い

    系譜の上で、始祖から下った瀬の数が少ないこと。古い詩の言い方。

    lóima lourvirár þeláis aursárar fóndelar.

    読み:ロイマ ロウルヴィラール セライス アウルサーラル フォンデラル。

    lóim-alourvirárþel-áisaursár-arfóndel-ar.
    唱える-<(軽いものが)>系譜読み<主格>名前-<〜たちを>祖先-<〜らの>源に近い-<軽性・〜ら(古い母音交替)・属格>

    「系譜読みは、源に近い祖先たちの名を唱える。」

    祖先祀りで系譜を唱える場面の文。系譜について fóndel と言うと、始祖から下った瀬の数が少ないことを表す。古い詩の言い方で、改まった響きがある。形容詞は aursár の複数属格に合わせて -ar になる。

    fóndel aursár, gléin selvá éles.

    読み:フォンデル アウルサール、グレーン セルヴァー エーレス。

    fóndelaursár,gléinselváél-es.
    源に近い祖先<主格>清い息<主格><3人称単数・軽性>-<属格>

    「源に近きは祖、清きはその息。」

    諺や詩の形。繋辞を落とし、述語の形容詞を先に置く。ふつうの名詞句は「名詞–形容詞」の順なので、形容詞が先頭に来ると、格言や詩句だとわかる。

解説

長い時を経て、それだけ尊いという意味の「古い」。系譜、氏族、碑文、詩、老木など、古いことが誉れになるものに使う。使い古して傷んだという意味の古さには trúum を使い、はっきり使い分ける。

そのほかの用例

auráina aurainiþár sáindarais fóndelais.

読み:アウライナ アウライニサール サインダライス フォンデライス。

au-ráin-aau-rainiþársáindar-aisfóndel-ais.
<お〜になる・御〜>-心得ている-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-師証文-<〜たちを>由緒ある-<〜たちを>

「師は由緒ある証文をよくご存じでいらっしゃる。」

改まった場で使う、ほめ言葉としての用法。動詞にも名詞にも尊敬の au- がつく。形容詞 fóndel は名詞の性・数・格(軽性・複数・対格)に一致する。

文法

形容詞。名詞の後ろに置き、性・数・格に一致する。

語源

fóndar「源」に、古い形容詞を作る語尾 *-el がついたもの。もとは「源に近い」の意味。

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