glünlúin

品詞
名詞
意味
凍りの頃
発音
[glynˈluin]
読み
グリュンルーイン
分野
時間・空間・方向

意味

  1. 凍りの頃

    乾風期の後半。湖が凍る、もっとも寒い時期。

    mé duliþésa gandér glünlúinei.

    読み:メー ドゥリセーサ ガンデール グリュンルーイネイ。

    médul-iþ-és-agandérglünlúin-ei.
    <禁止・願いの打ち消し>下る-<〜させる>-<〜すべし>-<(軽いものが)>硬木<対格>凍りの頃-<与格>

    「凍りの頃には、硬木を下ろさぬこと。」

    降ろし場の決まりを述べる、碑文や触れ書きの文体。当為法なので mé で否定し、主語を言わずに一般の人を主語にしている(軽性の形)。凍りの頃は綱が凍って危ないので、吊り下ろしが止まる。

    táulimor frélo glünlúinei.

    読み:タウリモル フレーロ グリュンルーイネイ。

    tául-imorfréloglünlúin-ei.
    取る-<我々が>魚<対格>凍りの頃-<与格>

    「凍りの頃には、我々は魚を取る。」

    湖畔の村の日常の言い方。glünlúinei は前置詞なしの与格で、時(凍りの頃に)を表す。frélo「魚」は重性o語幹で、主格と対格が同じ形になる。ここでは単数で魚を総称している。

    dulénde fláin! hóin an glünlúinei.

    読み:ドゥレンデ フライン!ホイン アン グリュンルーイネイ。

    duléndefláin!hóinanglünlúin-ei.
    道中ご無事で軽い帰る<命令法><あなたが>上手凍りの頃-<与格>

    「道中ご無事で。凍りの頃の前に帰ってこいよ。」

    縁の市へ下りる家族を見送るときの、くだけた言い方。後半は命令法2人称単数(むき出しの語幹)で、目下や身内への言い方になる。an+与格「〜の上手で」は時間では「〜の前に」を表す。凍りの頃には崖道が凍るので、その前に帰れという意味。

    glünlúin, éso duléumo frél

    読み:グリュンルーイン、エーソ ドゥレウモ フレール

    glünlúin,és-oduléumofrél
    凍りの頃いる-<(重いものが)>下の風<主格>寒い

    「凍りの頃は、下の風が寒い。」

    glünlúinは動詞の前に置かれる場面の枠。duléumoは重性語として重性の語形エソで受ける。frélは固体化や凍結の含みを持たず、冷気に触れる感覚を指す。

    glünlúin, éso súm múl un hóumoi.

    読み:グリュンルーイン、エーソ スーン ムール ウン ホーモイ。

    glünlúin,és-osúmmúlunhóum-oi.
    凍りの頃,いる-<(重いものが)>煤<主格>厚い内炉-<与格>

    「凍りの頃には、炉の中に厚い煤がある。」

    季節の記録文。glünlúin は時の語として動詞の前に置き、読点で区切る。存在文の動詞 és- は主語 súm が重性なので3人称単数重性語尾 -o をとる。形容詞 múl も重性単数主格で無標。un hóumoi は前置詞 un と炉の与格。

    glünlúin, séima anléuma.

    読み:グリュンルーイン、セーマ アンレウマ。

    glünlúin,séim-aanléuma.
    凍りの頃,静まる-<(軽いものが)>上の風<主格>

    「凍りの頃、上の風が収まる。」

    年代記的な自然観の記述。時間の名詞 glünlúin が裸のまま場面の枠に立つ。主語 anléuma は軽性として -a に一致する。比喩用法。

    glünlúin, múno duléumo un trǘlmo.

    読み:グリュンルーイン、ムーノ ドゥレウモ ウン トリュルモ。

    glünlúin,mún-oduléumountrǘlmo.
    凍りの頃,入る-<(重いものが)>下風<主格>中に裂け目<対格>

    「凍りの頃、下の風が裂け目の中へ通ってくる。」

    意味2。凍りの頃の備忘のような記述調。下の風は重性なので、動詞は3人称単数・重性の語尾をとる。un+対格で、風が裂け目の内へ通る通路を示す。重性o語幹のtrǘlmoは主格と対格が同形だが、unが対格を要求する。

    glünlúin, gíro duléumo klér már.

    読み:グリュンルーイン、ギーロ ドゥレウモ クレール マール。

    glünlúin,gír-oduléumoklérmár
    凍りの頃刺す-<(重いものが)>下風<主格>冷たい手<対格>

    「凍りの頃、冷たい下風が手を刺す。」

    凍りの頃の冷気による刺すような感覚。凍りの頃を場面の枠として文頭に置く。 klér が主語 duléumo を修飾する。冷気が主語の言い方は、改まった場でも自然。

    glünlúin, ésa dralsnéla némes fóum

    読み:グリュンルーイン、エーサ ドラルスネーラ ネーメス フォーン

    glünlúin,és-adralsnélaném-esfóum
    凍りの頃いる-<(軽いものが)>首布<主格>私-<属格>暖かい

    「凍りの頃、私の首布は暖かい。」

    凍りの頃の実用的な外出装具について述べる日常の文。時間名詞 glünlúin を場面の枠として動詞前に置いた。dralsnéla は軽性 a 語幹扱いで、単数主格の語尾は -a。所有は名詞の直後の属格で表す。

解説

乾風期の後半。霜が降り、湖が凍る、一年でいちばん寒い時期で、日本語の「冬」にいちばん近い。崖道に氷が張るので、運び人の上り下りは減り、硬木の吊り下ろしも止まる。そのかわり、凍った湖の上で氷の遊びや氷上の市、穴釣りが行われる。

文法

軽性・子音語幹(②型)。

語源

glǘn-「凍る」と lúin「とき・頃」の複合語。

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