小説
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すまない
くだけた謝罪の言葉。
grómim, fluunéndes rúun némes.
読み:グローミン、フルーネンデス ルーン ネーメス。
| grómim, | fluun-énd-es | rúun | ném-es. |
| すまない | 洗う-<〜しますように>-<あなたが> | 背<対格> | <私>-<属格> |
「すまない、背中を洗ってくれないか。」
同じ段の相手に頼む「並び」の話し方で、願望法の2人称を使う。願望法の -énd- が強勢をとるので、語根 flúun- の強勢記号は消える。決まり文句の grómim を前に置くと、頼みがやわらかくなる。
grómim. véilim þelán táses, séulin.
読み:グローミン。ヴェーリン セラーン ターセス、セウリン。
| grómim. | véil-im | þel-án | tás-es, | séulin. |
| すまない | 忘れる-<私が> | 名前-<対格> | <あなた>-<属格> | 友 |
「すまない、友よ。お前の名前を忘れてしまった。」
親しい相手への、くだけた謝罪。grómim は「私は重い」というのがもとの意味で、過ちを「自分が重くなった」ととらえる見方から来ている。呼びかけの séulin は、読点で区切って文の終わりに置く。
grómim! na sénim tásan.
読み:グローミン!ナ セーニン ターサン。
| grómim! | na | sén-im | tás-an. |
| すまない | <〜ない> | 見る-<私が> | <あなた>-<対格> |
「すまない!お前が見えなかった。」
人混みの市で人にぶつかったときの、とっさの謝罪。直説法の文は、動詞の直前に na を置いて否定する。2人称の tás を使っているので、目上の人には使えない。
grómim! nagróm, séulin.
読み:グローミン!ナグローン、セウリン。
| grómim! | nagróm, | séulin. |
| すまない | 気にするな | 友 |
「「すまない!」「気にするな、友よ。」」
二人の発話。くだけた謝罪 grómim「(私は)重い」に、nagróm「重くない」と返して相手の過ちを打ち消す。感謝への返事と同じ形を、謝罪への返事にも使う。
体が重い・だるい
疲れやだるさを言う、文字どおりの使い方。
grómim sórel. na gélim du orén.
読み:グローミン ソーレル。ナ ゲーリン ドゥ オレーン。
| grómim | sórel. | na | gél-im | du | orén. |
| 体が重い | 今日 | <〜ない> | 行く-<私が> | 下手 | 縁<対格> |
「今日は体が重い。縁へは下りないよ。」
疲れやだるさを言う、文字どおりの言い方。時を表す sórel は文の後ろに置く。du+対格で「下手へ」となり、gél-「行く」に方向を決めた前置詞を添えている。
lúin tóro nébro es orénos, grómim.
読み:ルーイン トーロ ネーブロ エス オレーノス、グローミン。
| lúin | tór-o | nébro | es | orén-os, | grómim. |
| とき | 来る-<(重いものが)> | 霧<主格> | から | 縁-<属格> | 体が重い |
「縁から霧が上がってくると、体がだるくなる。」
霧期には病が流行り、体が重くなると言われる。それを言うときの決まった言い方。霧 nébro は重性なので、動詞は3人称単数・重性の -o をとる。
くだけた謝罪の言葉。文字どおりには「私は重い」で、粗野なふるまいや迷惑で自分が「重く」なったことを認める言い方である。同輩や目下に、軽い失敗を詫びるときに使う。目上の人には duhémbrim を使う。fláinim「助かる」と対になる語で、どちらにも nagróm「なんの」と返す。
形容詞 gróm「重い」に、直接人称語尾 -im をつけた古い言い方が固まったもの。
gróm「重い」+-im(1人称単数)。
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