gróm

品詞
形容詞
意味
重い
発音
[ˈgrom]
読み
グロン
分野
性質・状態

意味

  1. 重い

    物に重さがあること。硬木について言うときは誇らしい響きになる。

    éso fáron gróm némei.

    読み:エーソ ファーロン グローン ネーメイ。

    és-ofárongrómném-ei.
    いる-<(重いものが)>荷<主格>重い<私>-<与格>

    「私には重い荷がある。」

    és- の文に裸の与格があるので、存在・所有の文として読み、gróm は荷を飾る。

    éso fáron gróm só némei.

    読み:エーソ ファーロン グローン ソー ネーメイ。

    és-ofárongrómsóném-ei.
    いる-<(重いものが)>荷<主格>重いこの<重性><私>-<与格>

    「私には、この重い荷がある。」

    指示詞 só が名詞句を閉じるので、gróm が名詞句の中にあることがはっきりする。

    éso fáron némes gróm.

    読み:エーソ ファーロン ネーメス グローン。

    és-ofáronném-esgróm.
    いる-<(重いものが)>荷<主格><私>-<属格>重い

    「私の荷は重い。」

    形容詞が属格より後ろにあるので、名詞句の外にある述語と読む。

    éso fáron gróm némes só.

    読み:エーソ ファーロン グローン ネーメス ソー。

    és-ofárongrómném-essó.
    いる-<(重いものが)>荷<主格>重い<私>-<属格>この<重性>

    「この、私の重い荷がある。」

    名詞・形容詞・属格・指示詞の順の名詞句。指示詞で閉じているので、gróm は名詞を飾る。

    éso fáron gróm un méndalei.

    読み:エーソ ファーロン グローン ウン メンダレイ。

    és-ofárongrómunméndal-ei.
    いる-<(重いものが)>荷<主格>重い内に中-<与格>

    「重い荷がある(この世にある)。」

    場所を言わない存在文には un méndalei「中の世界に」を添える。くだけた言葉では séndoi「ここに」で代える。

    sán fáronul grómul ín an kórvoi.

    読み:サーン ファーロヌル グロームル イーン アン コルヴォイ。

    sánfáron-ulgróm-ulínankórv-oi.
    いる<彼らが>荷-<〜たちが>重い-<〜たちが>一上手倉-<与格>

    「倉の北側に、重い荷がいくつかある。」

    名詞句の終わりの ín は、複数の名詞句にも使える不定の目印。

    éso ín fáron gróm ín an kórvoi.

    読み:エーソ イーン ファーロン グローン イーン アン コルヴォイ。

    és-oínfárongrómínankórv-oi.
    いる-<(重いものが)>一荷<主格>重い一上手倉-<与格>

    「倉の北側に、重い荷が一つある。」

    名詞の前の ín は数の「一つの」、名詞句の終わりの ín は不定の「ある」。二つ並べてよい。

    mé vír lúdro! dúla virá gróm du dálor.

    読み:メー ヴィール ルードロ!ドゥーラ ヴィラー グローン ドゥ ダーロル。

    mévírlúdro!dúl-avirágrómdudálor.
    <禁止・願いの打ち消し>言う<命令法><あなたが>嘘<対格>下る-<(軽いものが)>言葉<主格>重い下手地の底<対格>

    「嘘をつくな。重い言葉は地の底へ沈むぞ。」

    親が子をたしなめるときの言い方。lúdro「嘘」は重性o語幹なので、対格は主格と同じ形。言葉は本来軽性で上へ昇るものだが、崩れた言葉は「重く」なって下へ落ちる、という考えを表す。virá は軽性なので、形容詞 gróm は語尾なし、動詞は -a をとる。

    éso gandér só gróm.

    読み:エーソ ガンデール ソー グローン。

    és-ogandérsógróm.
    いる-<(重いものが)>硬木<主格>この<重性>重い

    「この硬木は重い。」

    主語の gandér が重性なので、繋辞は éso、指示詞は só になる。ほかのものについて「重い」と言うとけなす響きになりがちだが、硬木の重さは「下へ行く」という成就のしるしなので、樵や森の司は誇りをこめてこう言う。

    éso gandér gróm an kelárei.

    読み:エーソ ガンデール グローン アン ケラーレイ。

    és-ogandérgrómankel-ár-ei.
    いる-<(重いものが)>硬木<主格>重い〜よりまさって伐る-<〜する人>-<与格>

    「硬木は樵よりも重い。」

    比較は an+与格「〜の上手に」で言い、性質の程度がまさることを表す。重さのような下向きの性質を an で比べると、ふつうは皮肉に響く。ただし硬木の重さは「下へ行く」成就のしるしなので、樵や森の司はこの言い方を誇らしげに使う。主語 gandér が重性なので、繋辞は -o をとる。

    éso fáron só gróm.

    読み:エーソ ファーロン ソー グローン。

    és-ofáronsógróm.
    いる-<(重いものが)>荷<主格>この<重性>重い

    「この荷は重い。」

    運び人がよく口にする日常の文。荷は重性なので、繋辞は -o、指示詞は重性の só になる。指示詞が名詞句の終わりの目印になり、その後ろの gróm が述語だとわかる。

    éso gandér só gróm an gandéruls.

    読み:エーソ ガンデール ソー グローン アン ガンデールルス。

    és-ogandérsógrómangandér-uls.
    いる-<(重いものが)>硬木<主格>この<重性>重い上手硬木-<〜らに>

    「この硬木は、硬木のなかでもいちばん重い。」

    最上級は「an+同じ仲間の複数与格」で言う。下向きの性質を an で比べると皮肉に聞こえやすいが、硬木にとって重さは成就のしるしなので、樵や森の司はこの言い方を誇らしげに使う。

    nóurim ré éso fáron só gróm.

    読み:ノーリン レー エーソ ファーロン ソー グローン。

    nóur-imréés-ofáronsógróm.
    思う-<私が>といる-<(重いものが)>荷<主格>この<重性>重い

    「この荷は重いと思う。」

    運び人が荷を担ぐ前に言うような日常の文。思った内容の節も ré で導く。節の主語 fáron は重性なので、繋辞は éso、指示詞は só になる。

    éso gromó némes gróm, nóirim.

    読み:エーソ グロモー ネーメス グローン、ノイリン。

    és-ogromóném-esgróm,nóir-im.
    いる-<(重いものが)>体<主格><私>-<属格>重い眠る-<私が>

    「体が重い。もう寝るよ。」

    疲れたときのくだけた言い方。体は重性の名詞で、繋辞も重性の -o をとる。「体が重い」は、肉体を重いものと見る世界観とも重なる。時制がないので、nóirim は文脈によって「これから寝る」の意味になる。

    toriþélo bélo gróm dálor.

    読み:トリセーロ ベーロ グローン ダーロル。

    tor-iþ-él-obélogrómdálor.
    来る-<〜させる>-<〜だろう>-<(重いものが)>欲<主格>重い下の国<対格>

    「重い腹は下の国を呼び寄せる。」

    欲深さを戒める諺。bélo gróm「重い腹」は食い意地や欲深さを表す決まった言い方で、重いものは下へ沈むという信仰にもとづく。gróm は重性・単数・主格に一致するので、語尾がつかない。

    éso bélo némes gróm.

    読み:エーソ ベーロ ネーメス グローン。

    és-obéloném-esgróm.
    いる-<(重いものが)>腹<主格><私>-<属格>重い

    「腹が重い(食べすぎた)。」

    日常の言い方。bélo は体の部分なので重性o語幹で、繋辞も重性の -o(éso)をとる。述語の形容詞 gróm も、重性の主語に一致する。

    sén bélo gróm tó, máno tambór némores!

    読み:セーン ベーロ グローン トー、マーノ タンボール ネーモレス!

    sénbélogrómtó,mán-otambórnémor-es!
    見る<命令法><あなたが>欲<対格>重いあの<重性>食べる-<(重いものが)>雑穀<対格><我々>-<属格>

    「あの欲張りを見ろ、俺たちの雑穀を食ってやがる!」

    人を bélo gróm(重い欲)と呼ぶ陰口で、指示詞も動詞も重性の形(tó、máno)で受けている。人を重性の一致で受けるのは侮辱なので、強いあざけりの響きがある。主節を二つ並べているので、あいだに区切りを入れる。

    lúin tóro nébro, éso brés némes gróm.

    読み:ルーイン トーロ ネーブロ、エーソ ブレース ネーメス グローン。

    lúintór-onébro,és-obrésném-esgróm.
    とき来る-<(重いものが)>霧<主格>いる-<(重いものが)>胸<主格><私>-<属格>重い

    「霧が来ると、胸が重くなる。」

    霧期の不調を語る文。lúin の節は主節の前に置く。霧 nébro も胸 brés も重性なので、どちらの動詞も -o をとる。述語の形容詞 gróm は重性・主格で語尾がつかない。霧は病を運ぶ「下の国の息」とされる。

    gróm kréin, fláin selvá.

    読み:グローン クレーン、フライン セルヴァー。

    grómkréin,fláinselvá.
    重い骨<主格>軽い息<主格>

    「骨は重く、息は軽い。」

    諺。繋辞 és- を落として述語の形容詞を先に置く、格言の語順になっている。体(骨)は下へ沈み、息(魂)は上へ昇るという世界観を言い表す。弔いの席でも引かれる。

    éso dalorár só gróm.

    読み:エーソ ダロラール ソー グローン。

    és-odalorársógróm.
    いる-<(重いものが)>泥の者<主格>この<重性>重い

    「この泥の者は重い(粗野な奴だ)。」

    あからさまな侮辱。繋辞 éso と指示詞 só が重性の一致になっていて、述語の gróm「重い」も重性・単数・主格の形(語尾なし)で受けている。人について「重い」と言うと、粗野で上へ昇れない者という意味になる。改まった場では口にしない。

    gléin anléuma, gróm duléumo.

    読み:グレーン アンレウマ、グローン ドゥレウモ。

    gléinanléuma,grómduléumo.
    清い上の風<主格>重い下の風<主格>

    「清きは上の風、重きは下の風。」

    諺の形の文。諺や詩では繋辞 és- を落とし、述語の形容詞を先に置く。ふつうの名詞句は「名詞+形容詞」の順なので、形容詞で始まる文はそれだけで格言だとわかる。gléin は軽性の anléuma に、gróm は重性の duléumo に一致しているが、どちらも単数・主格なので語尾はつかない。上から来る風と下から来る風の良し悪しを対にして言う。

    gróm frélo, fláin aurá.

    読み:グローン フレーロ、フライン アウラー。

    grómfrélo,fláinaurá
    重い魚<主格>軽い縁鷲<主格>

    「重きは魚、軽きは縁鷲。」

    「重いものは下へ、軽いものは上へ」という世界観を言い表す格言。諺では繋辞 és- を落とし、述語の形容詞を先に置く。水に沈む魚は重性、空を昇る鷲は軽性で、両者が文法の性でも対になっている。

    éso árnel kélen gróm.

    読み:エーソ アルネル ケーレン グローン。

    és-oárnelkél-engróm.
    いる-<(重いものが)>木<主格>伐る-<〜した・〜された>重い

    「伐った木は重い。」

    材木を主語にした繋辞文。根を断たれた木はもう昇らないものとされるので、繋辞は重性の éso をとる。分詞 kélen と形容詞 gróm も重性・単数・主格の形で、語尾はつかない。

    dróuma faronár es fáronos grómos.

    読み:ドローマ ファロナール エス ファーロノス グローモス。

    dróum-afaronáresfáron-osgróm-os.
    嘆く-<(軽いものが)>運び人<主格>から荷-<属格>重い-<重性・属格>

    「運び人は荷が重いと嘆く。」

    嘆きの対象は es+属格で示す。形容詞 gróm は、fáron(重性)の属格に一致して -os をとる。崖道の運び人のぼやき。

    gróm hémbro, fláin selvá.

    読み:グローン ヘンブロ、フライン セルヴァー。

    grómhémbro,fláinselvá.
    重い恥<主格>軽い息<主格>

    「重きは恥、軽きは息。」

    諺。繋辞を落とし、述語の形容詞を先に置くのは格言の形。恥は人を重くして下へ引くものとされ、重性名詞になる。

    gróm grúndo, fláin selvá.

    読み:グローン グルンド、フライン セルヴァー。

    grómgrúndo,fláinselvá.
    重い負い目<主格>軽い息<主格>

    「重きは負い目、軽きは息。」

    諺。繋辞を落とし、述語の形容詞を先に置いているので、格言だとわかる。負い目は人を「重く」して下へ引くものとされる。形容詞は主語に一致するが、どちらも単数の主格なので語尾はつかない。

    snéimim! faronérim fáron gróm.

    読み:スネーミン!ファロネーリン ファーロン グローン。

    snéimim!faron-ér-imfárongróm.
    前を失礼します荷-<〜でする>-<私が>荷<対格>重い

    「前を失礼!重い荷を担いでるんで。」

    狭い崖道や市の人混みで、荷を担いだ運び人が人の前を通るときの言い方。くだけた場でも snéimim の形は崩れない。faronér-「担ぐ」は fáron「荷」に -ér- がついてできた動詞。形容詞 gróm は重性・単数・対格の名詞 fáron に一致するが、語尾はつかない。

    faronér fáron só, ende. nés, éso ó gróm.

    読み:ファロネール ファーロン ソー、エンデ。ネース、エーソ オー グローン。

    faronérfáronsó,ende.nés,és-oógróm.
    担ぐ<命令法><あなたが>荷<対格>この<重性>どうぞいや・だめだいる-<(重いものが)><3人称単数・重性>重い

    「「この荷を担いでくれ、頼む。」「いや、そいつは重い。」」

    縁の市で、運び人が荷の担ぎを断るやりとり。nés は市の取引言葉の短い断りの返事で、都の改まった言葉では使わない。断ったあとに理由を添えることが多い。繋辞の文は「éis-+主語+述語」の順で、重性の代名詞 ó を受けて動詞は -o、形容詞 gróm も重性・主格の形になる。

    éso waró gróm

    読み:エーソ ワロー グローン

    és-owarógróm
    いる-<(重いものが)>水がめ<主格>重い

    「水がめは重い。」

    家庭で器の重さを言う日常文。waróは重性o語幹の名詞で、主語は重性単数。述語の形容詞grómは主語に一致し、重性主格の語尾はつかない。

    éso króndel só gróm.

    読み:エーソ クロンデル ソー グローン。

    és-okróndelsógróm
    いる-<(重いものが)>石の定め<主格>この<重性>重い

    「この石の定めの効力はこの場で重い。」

    日常の縁や倉で、石を据えて立てた場規則の効力を口に出す言い方。króndel は石そのものを規則の本体とみなす語として重性子音語幹。指示詞 só は重性単数で名詞句を閉じ、gróm はその外で述語形容詞として主語に一致する。

    éso dreumó só gróm

    読み:エーソ ドレウモー ソー グローン

    és-odreumósógróm
    いる-<(重いものが)>炭<主格>この<重性>重い

    「この炭は重い(上質の黒炭だ)。」

    日常で質を評するときの文。存在・繋辞の és- が3人称単数・重性の -o を取り、主語 dreumó に合わせる。dreumó só は「この炭」。形容詞 gróm は動詞句の述語として働き、重性の主格形をとる。ここでの重さは単なる物理的な重みではなく、火力が安定した良質な黒炭のしるしとして言うことがある。

    éso monkrún só gróm

    読み:エーソ モンクルーン ソー グローン

    és-omonkrúnsógróm
    存在-<(重いものが)>土台<主格>この<重性>重い

    「この土台は重い。」

    日常会話。重性子音語幹の monkrún を主語に立て、述語の形容詞 gróm を後に置く。指示詞は重性の só を用いる。

    éso brespáumo gróm.

    読み:エーソ ブレスパウモ グローン。

    és-obrespáumogróm.
    存在-<(重いものが)>肺<主格>重い

    「肺は重い。」

    brespáumo は重性o語幹で、主格単数が見出し形そのまま。述語形容詞 gróm も重性名詞と対応する形になる。

    éso esfóndos gandér gróm.

    読み:エーソ エスフォンドス ガンデール グローン。

    és-oesfóndosgandérgróm.
    いる-<(重いものが)>元来硬木<主格>重い

    「硬木は、元来、重い。」

    肯定文用法。硬木が重いのは一時的な性質ではなく、はじめからそうであるという言い方。語順は動詞・esfóndos・主語・述語形容詞。

    éso fáron gróm, esós éso tromsnór nalóun.

    読み:エーソ ファーロン グローン、エソース エーソ トロンスノール ナローン。

    és-ofárongróm,esósés-otromsnórnalóun.
    いる-<(重いものが)>荷<主格>重い,だからいる-<(重いものが)>歩幅<主格>短い

    「荷が重いので、歩幅は短い。」

    荷場での日常の言い方。荷の重さを見積もる場で、足から足の間隔が短くなることを言う。身分の「段」ではなく、歩幅を意味するtromsnórの直義。

    sórel, éso dulilmó gróm némei.

    読み:ソーレル、エーソ ドゥリルモー グローン ネーメイ。

    sórel,és-odulilmógrómném-ei.
    今日いる-<(重いものが)>下からの恵み<主格>重い<私>-<与格>

    「今日は、私には重い下からの恵みがある。」

    日常のつぶやき。動詞の後ろに裸の与格があるので存在・所有の文。「gróm」は与格より前にあるので主語名詞を修飾する。「dulilmó」は蓋無しの器そのものではなく、下から届く重く有難いものを指す詩語的用法。

    éso fáron gróm salván.

    読み:エーソ ファーロン グローン サルヴァーン。

    és-ofárongrómsalván.
    いる-<(重いものが)>荷<主格>重い〜すぎる

    「荷は重すぎる。」

    日常の言い回し。不変化の小辞 salván を形容詞 gróm の後ろに置く。重性単数主格では形容詞に格語尾がつかず、salván も変わらない。

    éso raumvirá tó gróm.

    読み:エーソ ラウンヴィラー トー グローン。

    és-oraumvirátógróm.
    いる-<(重いものが)>噂<主格>あの<重性>重い

    「あの陰口は、品がなくて重い。」

    日常の炉ばたで、特定の中傷を断じる言い方。語そのものは本来軽性だが、指示詞 tó・動詞 éso・形容詞 gróm をわざと重性で受け、「下へ落ちる言葉」「泥の言葉」として蔑む。語形 raumvirá は元の軽性の形のまま。

    gromtáulim pláuvo gróm un kórvoi.

    読み:グロンタウリン プラウヴォ グローン ウン コルヴォイ。

    gromtául-impláuvogrómunkórv-oi.
    感じる-<私が>静けさ<対格>重い内に倉-<与格>

    「倉の中で重たい静けさが感じられる。」

    商いや作業がいったんとまったあとの、場の重たい静まりを感覚として述べる文。pláuvo gróm は重性単数の目的語として同形のままで、un kórv-oi がその場を示す。

    éso krúmo némes gróm.

    読み:エーソ クルーモ ネーメス グローン。

    és-okrúmoném-esgróm.
    いる-<(重いものが)>腰<主格><私>-<属格>重い

    「私の腰は重い。」

    日常の体訴。krúmo は肉体の部位として重性語であり、存在文の動詞 éso- は重性の語尾 -o を受ける。所有者は名詞句内の属格 ném-es で表し、述語 gróm はその後に置かれる。

  2. 粗野な

    人について、粗野・欲深い・品がないことをけなして言う。

    ésa faronár té gróm.

    読み:エーサ ファロナール テー グローン。

    és-afaronártégróm.
    いる-<(軽いものが)>運び人<主格>あの<軽性>粗野な

    「あの運び人は粗野だ。」

    人をけなす用法で、陰口に使う。人を指すので繋辞は軽性の -a のまま、形容詞も軽性の形になる。ここで動詞まで重性の éso にすると、人を「重いもの」扱いすることになり、ずっと強い侮辱になる。

    na néulimor torárais grómais.

    読み:ナ ネウリモル トラーライス グローマイス。

    nanéul-imortorár-aisgróm-ais.
    <〜ない>好む-<我々が>客-<〜たちを>粗野な-<軽性・〜ら(古い母音交替)・対格>

    「我々は粗野な客を好まない。」

    直説法の否定なので、na を動詞の直前に置く。形容詞は語根に強勢を残したまま、軽性・複数・対格の -ais で名詞に一致する。

解説

重さがあることを表す形容詞。重いものは下へ沈むという世界観から、人について言えば粗野、欲深い、品がないという悪口になる。比較では規則どおり gróm an 〜「〜より重い」と言うが、an のほめる響きとぶつかって皮肉に聞こえ、人に言えばあからさまな当てこすりになる。改まった話し方では fláin du 〜 と言い換える。ただし硬木にとって重さは「下へ行く」成就のしるしなので、樵や森の司は gróm an を皮肉なしで誇らしげに使う。

文法

形容詞。名詞の後ろに置き、一致する。

語源

古高原語 *gróm から。動詞から派生した分詞ではなく、本来の形容詞。

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