kríl-

品詞
動詞
意味
離す
発音
[ˈkril]
読み
クリル
分野
基本動作

意味

  1. (握ったものを)離す

    握っている物から手を放し、物を手から離す。

    kríl fúnel!

    読み:クリール フーネル!

    krílfúnel
    離す<命令法><あなたが>綱<対格>

    「綱を離せ。」

    日常・作業中の命令。命令法はむき出しの語幹で表し、kríl はその 2 人称単数形。対象の fúnel は重性名詞で、目的語も主格と同形になる。

    kríla endríña fúnel.

    読み:クリーラ エンドリーニャ フーネル。

    kríl-aendríñafúnel
    離す-<(軽いものが)>子<主格>綱<対格>

    「子どもは綱を離す。」

    日常的な叙述。主語 endríña は人なので軽性として扱われ、動詞は 3 人称単数軽性の語尾 -a をとる。目的語 fúnel は重性で、主格と同形のまま。

    krílo dóulin plondó orén.

    読み:クリーロ ドーリン プロンドー オレーン。

    kríl-odóulinplondóorén.
    離す-<(重いものが)>もう道を絶つ崩落<主格>縁<対格>

    「道を絶つ崩落は、もう崖縁を断った。」

    年代記・報告のような書面的文。VSOで動詞の直後に相の副詞 dóulin を置く。kríl は他動詞、orén を対格で受ける。重性名詞のため対格は無標識。plondó は単なる落石ではなく、往来を断つ崩落を名指す。

  2. (関係を)断つ

    継続していた係わり・義務・所属を、意志をもって離す比喩用法。

    kríla lisár sáindaran.

    読み:クリーラ リサール サインダラン。

    kríl-alis-ársáindar-an
    離す-<(軽いものが)>書く-<〜する人>証文-<対格>

    「書記は証文を離した(請求・義務から離れた)。」

    年代記・書面の用法。kríl- は原語形。sáindar は「証文」だが、ここでは証文に結ばれた請求・義務・係わりを表し、関係を断つ比喩用法になる。時制標識はないが、出来事が済みとして語られる場面に向く。

解説

握っている物から手を放し、対象を手元から離れるようにする能動的な動作。単に保持していない状態を指すのではなく、握り・引き・支えを意志をもって解くことを言う。綱・道具・手綱、さらに人との係わりにも使える。高原語では、握って上に保つものを外へ出す行為として、放任よりも明確な意思がこもった語とされる。

文法

他動詞。目的語は対格。握っていた場所・相手からの離脱を明示するときは、es+属格や与格を使う。

語源

古高原語 *kríla- から。語末の -a が古い語末母音脱落で落ち、語根 kríl- になった。

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