líura

品詞
名詞
意味
女
発音
[ˈliura]
読み
リウラ
分野
人・親族

意味

  1. 女

    女性。親族名称に添えて性別を示すのにも使う。

    kúula líura té tambór.

    読み:クーラ リーウラ テー タンボール。

    kúul-alíuratétambór.
    煮る-<(軽いものが)>女<主格>あの<軽性>雑穀<対格>

    「あの女の人が雑穀を煮ている。」

    líura は軽性の a 語幹の名詞で、語根に強勢がある。指示詞 té は名詞の後ろに置く。tambór は重性なので、対格に語尾がつかない。時制がないので、「煮ている」とも「煮た」とも訳せる。

    ésa dulóur líura némei.

    読み:エーサ ドゥロール リーウラ ネーメイ。

    és-adulóurlíuraném-ei.
    いる-<(軽いものが)>子<主格>女<主格><私>-<与格>

    「私には娘がいる。」

    「瀬下(子)」の dulóur に líura を添えて「娘」とする。所有は「ある+持ち主の与格」で言い、動詞は持たれている者に一致する。

    flúuna líura már si nóumo.

    読み:フルーナ リーウラ マール シ ノーモ。

    flúun-alíuramársinóumo.
    洗う-<(軽いものが)>女<主格>手<対格>と顔<対格>

    「女が手と顔を洗う。」

    基本の VSO の文。主語の líura は人なので、動詞は軽性の -a をとる。体の部分 már・nóumo は重性なので、対格も主格と同じ形になる。目的語を二つ並べるときは si でつなぐ。

    kúula líura tambór, bróla muró.

    読み:クーラ リーウラ タンボール、ブローラ ムロー。

    kúul-alíuratambór,bról-amuró.
    煮る-<(軽いものが)>女<主格>雑穀<対格>作る-<(軽いものが)>濁り酒<対格>

    「女は雑穀を煮て、濁り酒を作る。」

    濁り酒の作り方を言う文。後半では主語を言わず、動詞の語尾から前半と同じ女が主語だとわかる。時制がないので、習慣としての営みを表す。

    krailhóuma líura sórel.

    読み:クライルホーマ リーウラ ソーレル。

    krailhóum-alíurasórel.
    炉に捕まる-<(軽いものが)>女<主格>今日

    「その女は今日、炉に捕まっている。」

    日常会話。織り機の脇で杼が止まっているような場面。時点を表す sórel を主語の後ろに置いた文。

    trélau líura si endríña þúumo.

    読み:トレーラウ リーウラ シ エンドリーニャ スーモ。

    trél-aulíurasiendríñaþúumo.
    混ぜる-<双数>女<主格>と子ども<主格>汁<対格>

    「女と子どもが汁をかき混ぜている。」

    単数の主語が二つ並ぶので動詞は双数になる。女と子どもという二人組が粥や汁を混ぜる日常的な場面。þúumo は重性o語幹で対格同形。

    vóta líura endríñan.

    読み:ヴォータ リーウラ エンドリーニャン。

    vót-alíuraendríñ-an.
    産む-<(軽いものが)>女<主格>子-<対格>

    「女が子どもを産む。」

    日常的な事実の言い切り。主語の女性は人として軽性。目的語の子は軽性 a 語幹の対格単数。母という語を明示せず、出産する女性を líura で表す。

    vrunþála líura fúnel te bríno.

    読み:ヴルンサーラ リーウラ フーネル テ ブリーノ。

    vrunþál-alíurafúneltebrín-o.
    結ぶ-<(軽いものが)>女<主格>綱<対格><関係節>ほつれる-<(重いものが)>

    「女は、ほつれかけている綱を結び直す。」

    ほどけ止めにする意味。関係節 te bríno は fúnel を修飾し、抜けた主語の位置は空けたままにする。関係節の動詞は修飾される名詞に一致し、fúnel が重性なので brín- に -o が付く。

    unsléla líura rásan.

    読み:ウンスレーラ リーウラ ラーサン。

    unslél-alíurarás-an.
    裏返して広げる-<(軽いものが)>女<主格>衣-<対格>

    「女は衣を裏返して広げる。」

    直説法基本語順の叙述文。主語の女は人なので軽性、動詞は軽性の語尾 -a をとる。衣は対格 rásan。日常の家事・仕立・繕いの場面。

    káma líura snélan káilan un ílmoi.

    読み:カーマ リーウラ スネーラン カイラン ウン イルモイ。

    kám-alíurasnél-ankáil-anunílm-oi
    浸す-<(軽いものが)>女<主格>布-<対格>乾いた-<対格>中に水-<与格>

    「その女は、乾いた布を水に浸して扱いやすく戻す。」

    「乾いた布」という文脈で、単に浸すのではなく元に戻す意味が出る。主語が軽性の女であるため、動詞は軽性の語尾 -a をとる。

    ké prénda líura némes ráun gléinaros?

    読み:ケー プレンダ リーウラ ネーメス ラウン グレーナロス?

    képrénd-alíuraném-esráungléinar-os?
    <〜か>移る-<(軽いものが)>女<主格><私>-<属格>流れ<対格>グレイナル-<属格>

    「娘はグレイナルの流れへ嫁いだのか。」

    日常の会話を想定した是非問い。意味2では、家系を「流れ」と言い、結婚して配偶者側の家系へ入ることを prénd- で表す。目的語として置く「流れ」は移り先を示す道のりの対格で、家系名は属格で名詞句に後続する。

    prénda líura ráun bréles es ráunos ráimaros.

    読み:プレンダ リーウラ ラウン ブレーレス エス ラウノス ライマロス。

    prénd-alíuraráunbrél-esesráun-osráimar-os.
    移る-<(軽いものが)>女<主格>流れ<対格>兄弟-<属格>から流れ-<属格>ライマル-<属格>

    「その女はライマルの流れから離れて、きょうだいの流れへ移った。」

    記録文・儀式の文を想定する。意味2は離縁して元の家の流れへ戻る場合にも使う。行き先となる家系の流れを直接目的語に置き、離れていく家系を es と属格で表す。前置詞句では頭名詞「流れ」も属格になる。

    vrúna líura sóilan sélvan-es.

    読み:ヴルーナ リーウラ ソイラン セルヴァネス。

    vrún-alíurasóil-ansélvan-es.
    巻く-<(軽いものが)>女<主格>髪-<対格>セルヴァン-<属格>

    「女がセルヴァンの髪を結い上げる。」

    日常文。主語 líura は軽性。名詞句内の属格 sélvan-es で「セルヴァンの」を示す。髪 sóila は語彙上軽性の a語幹で、直接目的語は対格語尾 -an を受ける。

    ésa sé freunþál te findíþa líura.

    読み:エーサ セー フレウンサール テ フィンディーサ リーウラ。

    és-aséfreunþáltefindíþ-alíura
    いる-<(軽いものが)>この<軽性>無言の労い<主格><関係節>伝える-<(軽いものが)>女<主格>

    「これは、女が伝える額寄せの慰めです。」

    声に出さない慰めを説明する、やや書物的な定義文。freunþál は述語名詞だが、関係節 te findíþa líura の中で目的語として理解される。関係節内部は VSO 語順。freunþál は主格の形をそのまま保つ。

    tréna líura téir vrúndul.

    読み:トレーナ リーウラ テール ヴルンドゥル。

    trén-alíuratéirvrúnd-ul.
    編む-<(軽いものが)>女<主格>三束-<対格・〜ら(古い母音交替)>

    「女は三本の束を編む。」

    作業場の平叙文。基本語順はVSO。主語líuraは軽性の人名詞なので、動詞は3人称単数軽性の-aをとる。数詞téirは名詞の前に置き、三本以上なのでvrúndoを複数形vrúndulにする。vrúndoは重性o語幹として扱い、複数形は語根vrúnd-に-plural-ulをつけて作る。重性名詞の対格は語形で見えないため、目的語性は語順から読み取る。

解説

女、女の人。dórin と対になる語。系譜を記録して唱える「系譜読み」が家の年長の女性の役目なので、改まった場では líura の語に敬意の響きがともなうこともある。親族名称に同格で添えて、性別を示す(brél líura「女のきょうだい」)。

文法

名詞(軽性・a語幹、強勢は語根)。iu は二重母音ではなく li-ú-ra でもなく lí-u-ra と三音節に読む。複 líurai

語源

高原語固有の語。

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