anlóur

品詞
名詞
意味
瀬上(親)
発音
[anˈlour]
読み
アンロール
分野
人・親族

意味

  1. 親

    一瀬上の同じ流れの親族。実の親と、親と同じ世代の同じ流れの親族を含む。

    ésa anlóur némes houmár.

    読み:エーサ アンロール ネーメス ホウマール。

    és-aanlóurném-eshoumár.
    いる-<(軽いものが)>親<主格><私>-<属格>家の主

    「私の親は家の主だ。」

    「AはBだ」の文で、繋辞 és- を先頭に置いている。anlóur は人を指すので軽性の子音語幹で、動詞は軽性の -a をとる。父か母かは区別しない。同じ流れの、親と同じ世代の親族(おじ・おばにあたる人)も指せる。

    pá ésa anlóur táses?

    読み:パー エーサ アンロール ターセス?

    páés-aanlóurtás-es?
    誰<主格>いる-<(軽いものが)>親<主格><あなた>-<属格>

    「お前の親は誰だ?」

    日常の問い。疑問詞 pá「誰」は文頭に出て、繋辞 és- がそのあとに続く。tás を使っているので、目下の者か子どもへの問いになる。

    dulísim sáindaran anlóurei éulei.

    読み:ドゥリーシン サインダラン アンローレイ エウレイ。

    du-lís-imsáindar-ananlóur-eiéul-ei.
    <〜させていただく>-書く-<私が>証文-<対格>親-<与格>別の流れの-<軽性・与格>

    「義理の親に、証文を書いて差し上げます。」

    婚姻の取り決めなどで使う改まった言い方。anlóur éul「別の流れの瀬上」は配偶者の親を指す。謙譲の du- で自分の行いを低めている。形容詞 éul は、修飾する anlóurei に合わせて軽性・与格の -ei をとる。

    snelíþa anlóur endríñan es nébros.

    読み:スネリーサ アンロール エンドリーニャン エス ネーブロス。

    snelíþ-aanlóurendríñ-anesnébr-os.
    隠す-<(軽いものが)>親<主格>子-<対格>から霧-<属格>

    「親が霧から子どもを隠す。」

    家族・養育の場面。人避けだけでなく、害から守るため対象を覆い隠す意で使う。`es`+属格は、害・視線・原因からの起点を表す。

  2. 上の世代の血族

    数詞と lóurul を添えて、二瀬以上上の同じ流れの親族(祖父母、曾祖父母など)を指す。

    kúula anlóur téir lóurul némes tambór.

    読み:クーラ アンロール テール ロールル ネーメス タンボール。

    kúul-aanlóurtéirlóur-ulném-estambór.
    煮る-<(軽いものが)>上の世代の血族<主格>三瀬-<〜たちを><私>-<属格>雑穀<対格>

    「私の曾祖母(曾祖父)が雑穀を煮ている。」

    「三瀬上」で曾祖父母を言う。三以上の数詞の後ろなので、瀬は複数の lóurul になる。どれだけ隔たっているかを表す道のりの対格の句が名詞のすぐ後ろに来て、そのあとに属格が続く。男女は区別しない。

    lóima lourvirár virán anlóures téir lóurul.

    読み:ロイマ ロウルヴィラール ヴィラーン アンローレス テール ロールル。

    lóim-alourvirárvir-ánanlóur-estéirlóur-ul.
    唱える-<(軽いものが)>系譜読み<主格>言葉-<対格>上の世代の血族-<属格>三瀬-<〜たちを>

    「系譜読みが、曾祖父(曾祖母)の言葉を唱える。」

    祖先祀りの場面の文。anlóur は属格の anlóures になるが、後ろの téir lóurul は道のりの対格のまま変わらない。

解説

同じ流れに属し、自分より上の世代にいる親族。一瀬上(親の世代)が基本の意味で、ふつう「親」と訳す。親のきょうだいで同じ流れの者もこの語で呼ぶ。実の親だけを指したいときは anlóur hóumos「炉の瀬上」と言う。二瀬以上上の者は、道のりの対格を添えて anlóur dáu lóurul「二瀬の瀬上」(祖父母)、anlóur téir lóurul(曾祖父母)のように言う。性別は区別しないので、必要なら dórin・líura を添える。目上の親族なので、話し手は尊敬の形 auranlóur「御瀬上」をよく使う。

文法

名詞(軽性・子音語幹)。人を指すので、lóur(重性)を含むが軽性で変化する:対 anlóuran、複 anlóurai(anlóurul にはならない)。尊敬形 auranlóur(au- が母音の前で aur- になる)

語源

前置詞 an「上手」+ lóur「瀬」。「瀬の上手にいる者」の意。

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