mór

品詞
形容詞
意味
大きい
発音
[ˈmor]
読み
モール
分野
性質・状態

意味

  1. 大きい

    大きさ・量感があること。

    ésa árnel mór téndo.

    読み:エーサ アルネル モール テンド。

    és-aárnelmórténdo.
    いる-<(軽いものが)>木<主格>大きいあそこ

    「あそこに大きな木がある。」

    存在の文は「és-+主語+場所」の順に言う。立ち木は軽性なので、繋辞は ésa になる。形容詞 mór は軽性・単数・主格で、一致の語尾はつかない。道案内などで日常よく使う言い方。

    þóra bóula mór or planélei.

    読み:ソーラ ボーラ モール オル プラネーレイ。

    þór-abóulamórorplanél-ei.
    立つ-<(軽いものが)>どんぐりの木<主格>大きい日の出側白樹皮の木-<与格>

    「白樹皮の木の日の出側に、大きなどんぐりの木が立っている。」

    日常の描写文。生えているどんぐりの木は軽性なので、動詞は3人称単数・軽性の -a をとる。形容詞 mór は名詞の後ろに置き、軽性・単数・主格の形(語尾なし)で一致する。

    éso gandér só mór an gandéruls.

    読み:エーソ ガンデール ソー モール アン ガンデールルス。

    és-ogandérsómórangandér-uls.
    いる-<(重いものが)>硬木<主格>この<重性>大きい上手硬木-<〜らに>

    「この硬木は、硬木の中でいちばん大きい。」

    「いちばん〜」は、an に同じ仲間の複数与格を続けて言う。森の司の検め役や樵が、丸太を見比べるときの言い方。

    tául fáron mór, ende.

    読み:タウル ファーロン モール、エンデ。

    táulfáronmór,ende.
    取る<命令法><あなたが>荷<対格>大きいどうぞ

    「大きいほうの荷を取ってくれ、頼む。」

    縁の市の取引言葉。動詞はむき出しの語幹で言い、ende を添える。fáron は重性なので、対格でも形は変わらない。形容詞にも語尾はつかない。

    anórel, kráiso dóulin tórvo mór.

    読み:アノーレル、クライソ ドーリン トルヴォ モール。

    anórel,kráis-odóulintórvomór
    昨日割れる<〜し終えた>-<(重いものが)>もう梁<主格>大きい<主格>

    「昨日、大きな梁がもう割れた。」

    肯定の「もう」dóulin は完了相の動詞と組むため、割れる krás- の完了語根 kráis- を用いて kráiso とする。場面の枠 anórel を文頭に置き、相の副詞 dóulin は動詞の直後、主語の前に置く。

    éso louvrúndo mór.

    読み:エーソ ロウヴルンド モール。

    és-olouvrúndomór.
    存在-<(重いものが)>長川<主格>大きい

    「長川は大きい。」

    日常の景観描写。重性o語幹の louvrúndo は単数主格で語末の -o を残す。述語の形容詞 mór は主語と性・数・格を一致させ、重性単数主格では語尾がつかない。

    éso daumár némes mór.

    読み:エーソ ダウマール ネーメス モール。

    és-odaumárném-esmór
    いる-<(重いものが)>両腕の幅<主格><私>-<属格>大きい

    「私の両腕幅は大きい。」

    単位としてではなく、両腕を広げた幅そのものを表す用法。所有者は名詞の後ろの属格 ném-es で示す。daumár は重性名詞として éso を受ける。

  2. 偉大な

    氏族・家・事業などの勢いや規模が大きいこと。目上の人自身には使わない。

    duþélim sélvanan, an fóndaros móros ráimaros dúlenan téir lóurul.

    読み:ドゥセーリン セルヴァナン、アン フォンダロス モーロス ライマロス ドゥーレナン テール ロールル。

    du-þél-imsélvan-an,anfóndar-osmór-osráimar-osdúl-en-antéirlóur-ul.
    <〜させていただく>-名乗る-<私が>セルヴァン-<対格>上手源-<属格>偉大な-<重性・属格>ライマル-<属格>下る-<〜した・〜された>-<軽性・対格>三瀬-<〜たちを>

    「偉大なるライマルの源から三瀬下りた、セルヴァンと名乗らせていただきます。」

    改まった場での名乗り。名詞句の中は「名詞–形容詞–属格」の順に並び、形容詞は重性の fóndar に合わせて属格 -os になる。mór を家や氏族に使うと、その勢いが大きいことを誇る言い方になる。目上の人自身を mór と言うことはしない。

    lísa lisár sáindaran móran.

    読み:リーサ リサール サインダラン モーラン。

    lís-alis-ársáindar-anmór-an.
    書く-<(軽いものが)>書く-<〜する人>証文-<対格>大がかりな-<軽性・対格>

    「書記は、大がかりな取引の証文を書く。」

    事業や取引の規模が大きいことを言う用法。形容詞は、軽性の sáindar の対格に一致して -an をとる。

解説

物の大きさを言う基本の語。丸太、石、湖、獣などに使う。高原では「高い」には áuren(áur- の分詞)を使うので、mór は横の広がりや量感のほうに重みがある。人や氏族について言うと「偉大な」「勢力の大きい」の意味になるが、目上の人にじかに使うと「数え、測る」感じがして無作法とされ、宮廷では áuren を使う。

そのほかの用例

éso louríño mór némei.

読み:エーソ ロウリーニョ モール ネーメイ。

és-olouríñomórném-ei.
いる-<(重いものが)>皺<主格>深い<私>-DAT.

「私には深い皺がある。」

日常会話。存在文で、持ち主を裸の与格 némei で示す。対象 louríño は重性単数なので存在動詞は és-o。形容詞 mór は、この比喩では皺の深さを含む。

ésa kréla hóumos mór.

読み:エーサ クレーラ ホーモス モール。

és-akrélahóum-osmór.
いる-<(軽いものが)>向かい<主格>炉-<属格>広い

「炉の向かいは広い。」

kréla を主語に使う名詞用法。軽性名詞なので状態の動詞は -a。参照点の炉の属格 hóumos は中心名詞 kréla の後ろに置く。mór は空間について「広い」の意味に使う。

文法

形容詞。名詞の後ろに置き、性・数・格に一致する。

語源

古高原語 *mór から

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