小説
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心
考えと感情が宿る、人の内側。
lúin ésa líndra ível, sáila nourá némes.
読み:ルーイン エーサ リンドラ イーヴェル、サイラ ノウラー ネーメス。
| lúin | és-a | líndra | ível, | sáil-a | nourá | ném-es. |
| とき | いる-<(軽いものが)> | 金の落葉樹<主格> | 新しい | 喜ぶ-<(軽いものが)> | 心<主格> | <私>-<属格> |
「新しい年を迎えて、わが心は喜びにあふれます。」
手紙の冒頭に添える季節の句の型。「金の落葉樹が新しくなるとき」で「新年を迎えるとき」の意味になる。年の始まりと、金の落葉樹が色づく乾風期の初めが重なることから生まれた詩語。
ésa orenvandár té þérno. séuril virá éles, gráis nourá éles.
読み:エーサ オレンヴァンダール テー セルノ。セウリル ヴィラー エーレス、グライス ノウラー エーレス。
| és-a | orenvandár | té | þérno. | séuril | virá | él-es, | gráis | nourá | él-es. |
| いる-<(軽いものが)> | 縁商人<主格> | あの<軽性> | 陰で害する者<主格> | 美しい | 言葉<主格> | <3人称単数・軽性>-<属格> | 悪い | 心<主格> | <3人称単数・軽性>-<属格> |
「あの縁商人は毒きのこだ。言葉はきれいだが、腹は黒い。」
人を þérno と呼ぶのは強い悪口で、陰口に使う。主語が人なので繋辞は軽性の ésa になるが、重性の名詞を人に当てること自体が侮辱になる。後半は繋辞を落として述語の形容詞を先に置く、諺の語順。
glóuma nourá némes.
読み:グローマ ノウラー ネーメス。
| glóum-a | nourá | ném-es. |
| 惑う-<(軽いものが)> | 心 | <私>-<属格> |
「私の心は乱れている。」
nourá は軽性なので、動詞は -a で受ける。気持ちが定まらないことを言う、日常の言い方。
gléin nourá, fláin selvá.
読み:グレーン ノウラー、フライン セルヴァー。
| gléin | nourá, | fláin | selvá. |
| 清い | 心 | 軽い | 息 |
「清きは心、軽きは息。」
諺。繋辞を落とし、形容詞を先に出す格言の語順。心が清ければ息(言葉)は軽く昇る、という教え。
sléna nourá nóumoi.
読み:スレーナ ノウラー ノーモイ。
| slén-a | nourá | nóum-oi |
| 顔を出す-<(軽いものが)> | 心<主格> | 顔-<与格> |
「心は顔に出る。」
比喩用法。隠れた感情や心の動きがわずかに現れる意。「顔に出る」の定型として、書物やことわざ的な文にも見られる。心 nourá は文法上軽性なので、動詞は軽性3人称単数。与格 nóumoi が、表れる場所を表す。
wóla unlóur nourá némes.
読み:ウォーラ ウンロール ノウラー ネーメス。
| wól-a | unlóur | nourá | ném-es. |
| 迷う-<(軽いものが)> | まだ | 心<主格> | <私>-<属格> |
「私の心はまだ決めかねている。」
相談・決断の場で、自分の心中に迷いがあることを述べる言い回し。unlóur は肯定文では「まだ〜している」という意味になり、動詞の直後・主語の前に置く。
思い
心に抱いている考えや気持ち、意向。
ésa aunourá aulisáres gléin.
読み:エーサ アウノウラー アウリサーレス グレーン。
| és-a | au-nourá | au-lis-ár-es | gléin. |
| いる-<(軽いものが)> | <お〜になる・御〜>-思い | <お〜になる・御〜>-書く-<〜する人>-<属格> | 清い |
「書記の方のお考えは筋が通っている。」
目上の人の考えには、持ち物と同じく au- をつけて高める。nourá は軽性なので、繋辞は -a、述語の形容詞 gléin も軽性・主格の形になる。「清い」は考えについて言うと「筋が通っている、濁りがない」の意味になる。
ésa nourá némes ré lísa lisár sáindaran dórel, ausenár.
読み:エーサ ノウラー ネーメス レー リーサ リサール サインダラン ドーレル、アウセナール。
| és-a | nourá | ném-es | ré | lís-a | lis-ár | sáindar-an | dórel, | au-sen-ár. |
| いる-<(軽いものが)> | 思い | <私>-<属格> | <〜と(節)> | 書く-<(軽いものが)> | 書く-<〜する人> | 証文-<対格> | 明日 | <お〜になる・御〜>-見る-<〜する人> |
「目付殿、私の考えは、明日書記が証文を書く、というものです。」
目上の人に意見を述べるときの言い方。自分の思いには au- をつけない。ré の節で考えの中身を示し、呼びかけの役職名は文の終わりに読点で区切って添える。
思い・心・胸の内。考えと感情の両方が宿る場所を指す。息 selvá と同じく軽いもので、上へ昇るものとされる。整った心は「澄んだ心」nourá þáil、乱れた心は「濁った心」と言う。詩では、心は胸の中を流れ下る小さな川として詠まれる。
軽性・a語幹(nourá/nourán/nourés/nouréi…)。
nóur-「思う」+ -á「〜するもの(軽)」。
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