小説
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意味
言葉や字が表している中身。
naþíl. vír virnourán némei, ende.
読み:ナシール。ヴィール ヴィルノウラーン ネーメイ、エンデ。
| naþíl. | vír | virnourán | ném-ei, | ende. |
| わからん | 言う<命令法><あなたが> | 意味<対格> | <私>-<与格> | どうぞ |
「わからん。意味を言ってくれ、頼む。」
わからないと伝えたうえで、説明を頼む言い方。縁の市の取引言葉らしく、vír-「言う」をむき出しの語幹で使い、ende を添えている。聞き手は与格 némei「私に」で表す。
pó ésa virnourá virés?
読み:ポー エーサ ヴィルノウラー ヴィレース?
| pó | és-a | virnourá | vir-és |
| 何<主格> | いる-<(軽いものが)> | 意味<主格> | 言葉-<属格> |
「その言葉の意味は何か。」
知らない語に出会ったときの、日常のくだけた問い。疑問詞 pó は文頭に出る。繋辞は主語 virnourá(軽性)に一致して ésa になる。目上の人にはこの形を使わず、推量法で尋ねる。
na ésa virnourá viréi sé.
読み:ナ エーサ ヴィルノウラー ヴィレー セー。
| na | és-a | virnourá | vir-éi | sé |
| <〜ない> | いる-<(軽いものが)> | 意味<主格> | 言葉-<与格> | この<軽性> |
「この言葉には意味がない。」
所有は「持つ」という動詞ではなく、「ある+持ち主の与格」で言う。動詞は持たれている物 virnourá(軽性)に一致する。否定の na は動詞の直前に置く。
na selvatáulim viráis, salóur selvatáulim virnourán.
読み:ナ セルヴァタウリン ヴィライス、サロール セルヴァタウリン ヴィルノウラーン。
| na | selvatául-im | vir-áis, | salóur | selvatául-im | virnour-án |
| <〜ない> | 聞き取る-<私が> | 言葉-<〜たちを> | しかし | 聞き取る-<私が> | 意味-<対格> |
「言葉そのものではなく、意味を聞き取っている。」
意味をくみ取る用法。na は直説法の否定。salóur は逆接の接続小辞で、二つめの文の頭に置かれる。
含み
詩句の裏に込められたほのめかし。
áuren virnourá, gléin mélna.
読み:アウレン ヴィルノウラー、グレーン メルナ。
| áur-en | virnourá, | gléin | mélna |
| 昇る-<〜した・〜された> | 含み<主格> | 清い | 詩<主格> |
「高きは含み、清きは詩。」
よい詩をほめるときに引かれる、格言ふうの句。繋辞を落とし、述語の形容詞・分詞を先に置く諺の語順になっている。ほのめかしが深いほど詩は「高く昇る」という考え方を表している。
ké ésa virnourá viréi sé?
読み:ケー エーサ ヴィルノウラー ヴィレー セー?
| ké | és-a | virnourá | vir-éi | sé |
| <〜か> | いる-<(軽いものが)> | 含み<主格> | 言葉-<与格> | この<軽性> |
「この言葉に含みはあるか。」
詩合わせなどで、目上の者が目下の者を試すときの問い。はい・いいえで答える問いなので、文のいちばん前に ké を置く。所有の文で、動詞は持ち主の viréi(与格)ではなく、持たれている virnourá(軽性)に一致して ésa になる。答えるときは動詞を繰り返して ésa(ある)か na ésa(ない)と言い、人称は変えない。virá は語尾に強勢のある軽性a語幹の名詞で、与格は -éi になる。
「言葉の心」にあたる軽性名詞。古語の意味についても使う。「これは何という意味か」は pó ésa virnourá virés só? のように言う。
①型
virá「言葉」+nourá「心」の複合語。
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