小説
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返す
借り物や預かり物を元の相手・元の所へもどす。
anórel, ruunléima séulin tálmo tásei.
読み:アノーレル、ルーンレーマ セウリン タルモ ターセイ。
| anórel, | ruunléim-a | séulin | tálmo | tás-ei. |
| 昨日 | 返す-<(軽いものが)> | 友<主格> | 斧<対格> | <あなた>-<与格> |
「昨日、友はあなたに斧を返した。」
借り物・預かり物を元の相手に返す日常の用法。時制の語形はないので、anórel「昨日」で過去を示す。受取人は与格で表す。
返却する
市場・家内での物の返却をくだけずに言う。
ruunléima endríña houmíño kórvoi.
読み:ルーンレーマ エンドリーニャ ホウミーニョ コルヴォイ。
| ruunléim-a | endríña | houmíño | kórv-oi. |
| 返す-<(軽いものが)> | 子ども<主格> | 椀<対格> | 倉-<与格> |
「子どもは椀を倉へ返す。」
家内での物の片づけ・返却を言う日常表現。元の所への返却は与格で表す。houmíño「椀」は重性o語幹で、対格が主格と同形。
(借り・情けを)返す
負い目や恵みを、元の位置へ置くようにして返す。
ruunléima lisár grúndo vándarei.
読み:ルーンレーマ リサール グルンド ヴァンダレイ。
| ruunléim-a | lisár | grúndo | vándar-ei. |
| 返す-<(軽いものが)> | 書記<主格> | 掛け<対格> | 商人-<与格> |
「書記は商人に掛けを返す。」
grúndo「掛け・負債」のような抽象的な借り・負い目を返す用法。物の返却と同じく、返されるものを対格、相手を与える格にとる。帳簿・商取引の場面を想定する。
「後ろへ置く」の意の複合動詞。物の返却を日常語として表す。貸した物、借りた物、預かった物を、元の人・元の所へ戻す。抽象的な情け・借り・負い目も、後ろへ置いて元の位置へ戻すという形象で返す意味に転じやすい。改まった恩返しや証文の文ではやや直截的。
複合動詞。語根 ruunléim-。前要素 ruun- は ruunó「後ろ」の複合形で、後要素 léim-「置く」に強勢を置く。
ruunó「後ろ」+léim-「置く」。複合では前要素の語末の -ó が落ち、前要素の強勢も落ちる。
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