小説
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皮
身体の外側をおおう表面を指す基本語。体のどの部分についても使えるが、特に手のひらなど乾いて割れやすい皮膚を指すのに好まれる。
graunvrúna faronár sámon múl.
読み:グラウンヴルーナ ファロナール サーモン ムール。
| graunvrún-a | faronár | sámon | múl. |
| 頭から被る-<(軽いものが)> | 運び人<主格> | 皮<対格> | 厚い |
「運び人は厚い皮を頭から被る。」
屋外の作業中の日常の文。主語 faronár は人なので軽性3人称単数 -a。目的語 sámon は重性で対格が無標識、形容詞 múl も語尾がつかない。毛皮ではなく厚い皮を頭から被るため2番の語義。
生皮
動物から剥いだ、なめし加工を施していない皮。乾かす・巻く・覆いにするなど、未加工のまま扱う皮を指す。
éso sámon só un kórvoi.
読み:エーソ サーモン ソー ウン コルヴォイ。
| és-o | sámon | só | un | kórv-oi. |
| いる-<(重いものが)> | 生皮<主格> | この<重性> | 内に | 倉-<与格> |
「倉の中に、この生皮がある。」
未加工の生皮を倉に仕込んでおく場の所在を言う日常文。身体や未加工の材料としての sámon は重性で扱う。
léim sámon só un kórvo!
読み:レーン サーモン ソー ウン コルヴォ!
| léim | sámon | só | un | kórvo! |
| 置く<命令法><あなたが> | 生皮<対格> | この<重性> | 内に | 倉<対格> |
「この生皮を倉の中へ置け。」
作業場面での命令。重性の直接目的語 sámon は主格形と同一形のまま、目的語として用いる。
人・動物の身体をおおう表面を指す基本語。手のひら・甲・膝頭などの皮膚から、動物から剥いだ未加工の皮まで、毛の有無を問わずに広く指す。布や織物とは、身体の一部であるか、材料として裁断・染色されるかで区別される。毛皮とも、表面そのものとして扱うか、毛つきの加工品として扱うかで区別される。なめし加工を施して硬くなった革を厳密に区別する文脈では、加工の状態を示す語を添えるか、別の語で表す。
重性子音語幹。主格・対格同形。
古高原語 *samón-「覆い・外皮」から。語頭の音節に強勢が寄った形。
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