小説
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日の入り
太陽が沈むこと。また、その時刻である夕べ。
lúin tóra vélun, hóinan kelárai an dún.
読み:ルーイン トーラ ヴェールン、ホイナン ケラーライ アン ドゥーン。
| lúin | tór-a | vélun, | hóin-an | kel-ár-ai | an | dún. |
| とき | 来る-<(軽いものが)> | 日の入り<主格> | 帰る-<彼らが> | 伐る-<〜する人>-<〜たちが> | 上手 | 丘<対格> |
「日が沈むと、樵たちは丘の上へ帰っていく。」
vélun は軽性の子音語幹として変化する。lúin の節は主節の前に置く。「日の入りが来る」という言い方で「夕方になる」を表す。日常の語り口の文。
vándir fáron an vélunei!
読み:ヴァンディル ファーロン アン ヴェールネイ!
| vánd-ir | fáron | an | vélun-ei! |
| 量る-<皆で〜せよ> | 荷<対格> | 上手 | 日の入り-<与格> |
「日が沈む前に荷を量れ。」
縁の市で、働き手たちに指図する命令(命令法の2人称複数)。時間は川の流れとして言い表すので、an+与格「日の入りの上手で」が「日の入りの前に」という意味になる。
西
日の入りの方角。名詞として方角そのものを指す。
áura órel es órunes, dúla un vélunan.
読み:アウラ オーレル エス オールネス、ドゥーラ ウン ヴェールナン。
| áur-a | órel | es | órun-es, | dúl-a | un | vélun-an. |
| 昇る-<(軽いものが)> | 日<主格> | から | 日の出-<属格> | 下る-<(軽いものが)> | 中へ・中から | 西-<対格> |
「日は日の出の方から昇り、西へと沈む。」
子どもに教える書物によく出る決まった言い方。後半の主語は動詞の語尾でわかるので省いている。un+対格で「西の内へ」と、方角に入っていく動きを表す。órun と vélun が対になる。
tóra faronár es vélunes.
読み:トーラ ファロナール エス ヴェールネス。
| tór-a | faronár | es | vélun-es. |
| 来る-<(軽いものが)> | 運び人<主格> | から | 西-<属格> |
「西から運び人がやって来る。」
方角としての vélun。es+属格で、方向を問わない「〜から」を表す。前置詞 vel「日の入り側」はこの語から生まれたが、方角そのものを名詞として言うときは vélun を使う。
日が沈むこと、その時刻である夕べ、その方角(西)を指す名詞。órun と対になる。日は軽いものなので軽性だが、夕べは昼の終わりで、星が出はじめる時刻でもある。浅く小さな夕の湖とそこから出る白糸川は、この方角にある。前置詞 vel はこの語から生まれた。
軽性・子音語幹(②型)。対格 vélunan、属格 vélunes、与格 vélunei。
古高原語の *véluna から。古い語末母音の脱落で -a が落ちた。
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