brés

品詞
名詞
意味
胸
発音
[ˈbres]
読み
ブレス
分野
身体

意味

  1. 胸

    首と腹のあいだの体の前面。

    glǘno brés némes.

    読み:グリューノ ブレース ネーメス。

    glǘn-obrésném-es.
    凍る-<(重いものが)>胸<主格><私>-<属格>

    「胸まで冷えこむ。」

    凍りの頃の嘆き。brés は体の部分なので重性で、動詞は3人称単数・重性の -o をとる。持ち主は名詞の後ろに属格 némes で置く。glǘn- は湖が凍るときにも使う動詞で、体が冷えこむことも言う。

    lúin tóro nébro, éso brés némes gróm.

    読み:ルーイン トーロ ネーブロ、エーソ ブレース ネーメス グローン。

    lúintór-onébro,és-obrésném-esgróm.
    とき来る-<(重いものが)>霧<主格>いる-<(重いものが)>胸<主格><私>-<属格>重い

    「霧が来ると、胸が重くなる。」

    霧期の不調を語る文。lúin の節は主節の前に置く。霧 nébro も胸 brés も重性なので、どちらの動詞も -o をとる。述語の形容詞 gróm は重性・主格で語尾がつかない。霧は病を運ぶ「下の国の息」とされる。

    ái, mombrúumo brés némes.

    読み:アイ、モンブルーモ ブレース ネーメス。

    ái,mombrúum-obrésném-es.
    おや,石落ちる-<(重いものが)>胸<主格><私>-<属格>

    「おや、胸がすっとした(ほっとした)。」

    くだけた日常の独白・短い応答。主語は「私の胸」。体の部分名詞は文法上重性なので、動詞は3人称単数・重性の-oで受ける。直接「安堵した」と言わず、身体から重みが落ちる感覚として述べる婉曲表現。改まった場では使わない。

    na mombrúumo unlóur brés toráres.

    読み:ナ モンブルーモ ウンロール ブレース トラーレス。

    namombrúum-ounlóurbréstorár-es.
    <〜ない>石落ちる-<(重いものが)>まだ胸<主格>客-<属格>

    「客の胸はまだすっとしない(心配が残り、ほっとしていない)。」

    長い懸念がまだ解けていないことを言う、くだけた観察・愚痴。否定のnaは動詞の前に置き、unlóur「まだ」は動詞の直後に置く。主語「客の胸」が重性なので動詞は3人称単数・重性の-oで受ける。

    bresérim réines.

    読み:ブレセーリン レーネス。

    bres-ér-imréin-es.
    胸-<〜でする>-<私が>雨-<属格>

    「私は雨に驚く。」

    くだけた日常会話。一人称は動詞の語尾 -im で示し、主語の代名詞は省略する。原因は裸の属格 réines で示す。brés「胸」に接尾辞 -ér- がついた語で、直説法には時制がなく、文脈により「驚く/驚いた」と読む。

    ké breséres elþés?

    読み:ケー ブレセーレス エルセース?

    kébres-ér-eselþ-és?
    <〜か>胸-<〜でする>-<あなたが>火-<属格>

    「火に驚いたのか。」

    友人や子どもへのくだけた問い。文頭に疑問小辞 ké を置く。二人称の語尾 -es だけなら主語の代名詞を省ける。原因は裸の属格 elþés で示す。目上の相手には ké と二人称ではなく、推量法を使う。

    gíro glünó brés.

    読み:ギーロ グリュノー ブレース。

    gír-oglünóbrés
    刺す-<(重いものが)>氷<主格>胸<対格>

    「氷が胸を刺す。」

    氷そのものが胸を刺す物理的な感じ、あるいは冷たい氷によるずきりと刺す感覚。身体部位 brés は重性で、目的語も形を変えない。

  2. 胸の内

    思い・心の内。息が宿るところとして。

    léunim virán brésos némes.

    読み:レウニン ヴィラーン ブレーソス ネーメス。

    léun-imvir-ánbrés-osném-es.
    申す-<私が>言葉-<対格>胸の内-<属格><私>-<属格>

    「胸の内の言葉を申し上げます。」

    改まった場で本心を打ち明けるときの前置き。léun- は「言う」の謙譲の補充形。属格が二つ続き、virán brésos némes で「私の胸の内の言葉」になる。

    pón nóuro brés táses?

    読み:ポーン ノーロ ブレース ターセス?

    pónnóur-obréstás-es?
    何<対格>思う-<(重いものが)>胸の内<主格><あなた>-<属格>

    「お前は胸の内で何を思っている?(直訳:お前の胸は何を思っている)」

    親しい者か目下の者への問い。2人称 tás を使うので、下向きかくだけた話し方になる。疑問詞を文頭に出す問いには ké をつけない。胸を主語にして思いのありかを言う言い方で、動詞は重性の brés に一致して -o をとる。息が宿る場所として、胸は思いのありかとされる。

解説

胸。息(selvá)が宿り、そこから口へ昇っていく所と考えられている。そのため、思いや心の内を言うときにもこの語を使う。体の部分としては重性だが、宿る息は軽性である。

文法

名詞・重性・子音語幹。属 brésos、与 brésoi、複 brésul。尊敬形 aubrés。

語源

古高原語 *brés- から

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