小説
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二
数の2。後ろの名詞は双数になる。
áurau dáu sílarau.
読み:アウラウ ダウ シーララウ。
| áur-au | dáu | sílar-au |
| 昇る-<双数> | 二 | 月-<双数> |
「二つの月が昇る。」
dáu「二」の後ろの名詞は双数になる。双数の動詞は、人称も性も区別しない。月は星ではないので、数えても双数にしてもかまわない。
léunim dáu viríñau.
読み:レウニン ダウ ヴィリーニャウ。
| léun-im | dáu | vir-íñ-au |
| 申す-<私が> | 二 | 言葉-<小さな・拙い>-<双数> |
「拙い句を二つ、申し上げます。」
詩の挨拶で、目下の者が先に詠むときの前置き。léun- は「言う」の謙譲の補充形。指小辞 -íña はへりくだった「拙い」の意味を表し、a語幹として双数の -au をとる。
dúlau dáu faronárau du orén.
読み:ドゥーラウ ダウ ファロナーラウ ドゥ オレーン。
| dúl-au | dáu | faron-ár-au | du | orén. |
| 下る-<双数> | 二 | 荷-<〜する人>-<双数> | 下手 | 縁<対格> |
「二人の運び人が縁へ下りていく。」
崖道の様子を言う日常の文。dáu の後ろの名詞は双数になる(faronár → faronárau)。主語が双数なので、動詞も双数 -au になる。双数の動詞は人称も性も区別しない。運び人は働き手なので、数詞で数えても失礼にならない。目上の人を指す高め名詞には、dáu も双数もつけられない。
lísa lisár dáu sáindarau.
読み:リーサ リサール ダウ サインダラウ。
| lís-a | lis-ár | dáu | sáindar-au. |
| 書く-<(軽いものが)> | 書く-<〜する人> | 二 | 証文-<双数> |
「書記は証文を二通書く。」
役所や市の記録の場面。dáu「二」の後ろの名詞は双数になる。双数では主格と対格が同じ形なので、目的語の sáindarau も主格と同じ形をとる。帳簿の中では量の名詞を入れることが多いが、話し言葉ではこのように省く。
áurau dáu sílarau, sénim dáun.
読み:アウラウ ダウ シーララウ、セーニン ダウン。
| áur-au | dáu | sílar-au, | sén-im | dáun. |
| 昇る-<双数> | 二 | 月-<双数> | 見る-<私が> | ふたつ |
「二つの月が昇る。私にはふたつとも見える。」
dáun は人だけでなく、そろいの二つのものも受ける。ここでは前の節の「二つの月」を受けて、目的語になっている。dáun は主格と対格が同じ形。月は星ではないので、数詞をつけても双数で受けてもかまわない。星をこの形で受けるのは禁忌にあたる。
lísan lisárai dáu sáindarau, dulíþan dáun du orén.
読み:リーサン リサーライ ダウ サインダラウ、ドゥリーサン ダウン ドゥ オレーン。
| lís-an | lis-ár-ai | dáu | sáindar-au, | dul-íþ-an | dáun | du | orén. |
| 書く-<彼らが> | 書く-<〜する人>-<〜たちが> | 二 | 証文-<双数> | 下る-<〜させる>-<彼らが> | ふたつ | 下手 | 縁<対格> |
「書記たちは証文を二通書き、そのふたつを縁へ下ろす。」
後半の dáun は、前半の双数 sáindarau を受けている。dáun には性の区別がないので、軽性のものでも重性のものでも同じ形で受ける。後半では主語を省いているが、動詞の語尾から、前半と同じ書記たちが主語だとわかる。
lísim dáu lénau sáindarar.
読み:リーシン ダウ レーナウ サインダラル。
| lís-im | dáu | lén-au | sáindar-ar. |
| 書く-<私が> | 二 | 枚-<双数> | 証文-<〜らの> |
「証文を二枚書く。」
量の名詞の使い方。dáu「二」の後ろでは、量の名詞 lén が双数 lénau になる。数えるもの sáindar は複数属格になる。取引では、同じ証文を二枚書いて両方が一枚ずつ持つことが多い。
lúin tóro nébro, na séno senó dáu sílarau.
読み:ルーイン トーロ ネーブロ、ナ セーノ セノー ダウ シーララウ。
| lúin | tór-o | nébro, | na | sén-o | senó | dáu | sílar-au. |
| とき | 来る-<(重いものが)> | 霧<主格> | <〜ない> | 見る-<(重いものが)> | 目<主格> | 二 | 月-<双数> |
「霧が来れば、目には二つの月も見えない。」
霧期の不安を言う、言い習わしのような文。senó は sén-「見る」に重性のもの名詞の接辞 -ó がついた語で、重性なので動詞は -o をとる。月は星ではないので、dáu「二」で数えて双数にしてよい。
gélan faronárai du orén dáu fréimau sórel.
読み:ゲーラン ファロナーライ ドゥ オレーン ダウ フレーマウ ソーレル。
| gél-an | faronár-ai | du | orén | dáu | fréim-au | sórel. |
| 行く-<彼らが> | 運び人-<〜たちが> | 下手 | 縁<対格> | 二 | 度回-<双数> | 今日 |
「運び人たちは今日、縁へ二度下りる。」
崖道の仕事ぶりを述べる日常の文。回数は、数詞と fréim の対格で、動詞を修飾する副詞のように言う(道のりの対格と同じ使い方)。dáu の後ろなので双数の fréimau になる。fréim は軽性の子音語幹として変化する。
ké víres dáumbar? vírim, ombár dáu fréimau.
読み:ケー ヴィーレス ダウンバル?ヴィーリン、オンバール ダウ フレーマウ。
| ké | vír-es | dáumbar? | vír-im, | ombár | dáu | fréim-au. |
| <〜か> | 言う-<あなたが> | 二十 | 言う-<私が> | 十 | 二 | 倍-<双数> |
「「二十と言ったか?」「言った。十の二倍だ。」」
二人の発話。市で数を確かめ合うやりとり。はい・いいえにあたる語がないので、問いの動詞を自分の人称に変えて繰り返して答える(vírim)。そのあとに念押しの言い換えを添える。掛ける数が dáu なので、fréim は双数の fréimau になる。
ésau dáu kéulau aurár némei.
読み:エーサウ ダウ ケウラウ アウラール ネーメイ。
| és-au | dáu | kéul-au | aur-ár | ném-ei. |
| いる-<双数> | 二 | 頭-<双数> | 縁鷲-<〜らの> | <私>-<与格> |
「私には縁鷲が二羽(二頭)いる。」
所有の文。持ち主は与格 némei で表す。動詞は持たれているもの(kéulau、双数)に一致するので、双数の ésau になる。数詞 dáu の後ろなので、量の名詞は双数 kéulau。数えられる生き物 aurá は、複数属格 aurár で後ろに置く。鷹狩りに使う縁鷲のような生き物も、kéul で数える。
ké tórau dáu torárau dórel? tórau.
読み:ケー トーラウ ダウ トラーラウ ドーレル?トーラウ。
| ké | tór-au | dáu | torár-au | dórel? | tór-au. |
| <〜か> | 来る-<双数> | 二 | 客-<双数> | 明日 | 来る-<双数> |
「「明日はお客が二人来るのか?」「来る。」」
二人の発話。家の中での打ち合わせ。数詞 dáu「二」の後ろの名詞は双数になり、動詞も双数(人称・性の区別なし)。答えは問いの動詞を繰り返す。客が目上の人なら au- をつけた高め名詞にし、数えずに言う。
hoinéim un dáu álmaraun.
読み:ホイネーン ウン ダウ アルマラウン。
| hoin-é-im | un | dáu | álmar-aun. |
| 帰る-<〜だろう>-<私が> | 内 | 二 | ひと月-<双数の〜の・〜に> |
「ふた月のうちには帰るだろう。」
旅立つ者が日数の見込みを言う文。暦の月は白月の満ち欠けの一巡りで数える。dáu「二」の後ろの名詞は双数になり、un「〜の内に」と組むので双数の属格・与格 -aun をとる。推量法の -él- は、1人称の語尾の前で l が落ちて -é- になる。
tóro fáron du dáu rúsilaun.
読み:トーロ ファーロン ドゥ ダウ ルーシラウン。
| tór-o | fáron | du | dáu | rúsil-aun. |
| 来る-<(重いものが)> | 荷<主格> | 下手 | 二 | 赤月の巡り-<双数の〜の・〜に> |
「「荷は赤月ふた巡りのあとに上がってくる。」」
崖道の商人や運び人が使う日数の言い方。干潟との取引のために、赤月の一巡り(約七日半)を単位にして日を数える。崖道の言葉では双数が衰えているので、dáu の後ろでも双数ではなく複数与格 -ail を使っている。都の言葉なら du dáu rúsilaun になる。くだけた発音では tóro は tór になる。
ésa élvar þáil sórel, aurélau dáu sílarau.
読み:エーサ エルヴァル サイル ソーレル、アウレーラウ ダウ シーララウ。
| és-a | élvar | þáil | sórel, | aur-él-au | dáu | sílar-au. |
| いる-<(軽いものが)> | 天<主格> | 澄んだ | 今日 | 昇る-<〜だろう>-<双数> | 二 | 月-<双数> |
「今日は天が澄んでいる。二つの月も昇るだろう。」
乾風期の晴れた日によく交わす言葉。述語の形容詞 þáil は軽性・単数・主格なので語尾がつかない。未来のことは推量法で言い、強勢は -él- に移る。dáu「二」の後ろの名詞は双数になり、双数の動詞は人称も性も区別しない。月は星ではないので、数えて双数にしてもかまわない。
dúla órel, áurau dáu sílarau.
読み:ドゥーラ オーレル、アウラウ ダウ シーララウ。
| dúl-a | órel, | áur-au | dáu | sílar-au. |
| 下る-<(軽いものが)> | 日<主格> | 昇る-<双数> | 二 | 月-<双数> |
「日が沈み、二つの月が昇る。」
夕暮れを言う決まった言い方で、詩にもよく使われる。日の入りは dúl-「下る」で言う。órel は軽性なので dúla になる。月は星ではないので、dáu「二」と双数で言える。双数の動詞は人称も性も区別しない。
nóirau dáu kelárau.
読み:ノイラウ ダウ ケラーラウ。
| nóir-au | dáu | kel-ár-au. |
| 眠る-<双数> | 二 | 伐る-<〜する人>-<双数> |
「樵が二人、眠っている。」
dáu「二」の後ろの名詞は双数になり、動詞も双数の -au をとる。双数の動詞は人称も性も区別しない。時制がないので、「眠る」とも「眠っている」とも訳せる。
dubrólim dáu viráu.
読み:ドゥブローリン ダウ ヴィラウ。
| du-bról-im | dáu | vir-áu. |
| <〜させていただく>-詩を作る-<私が> | 二 | 言葉-<双数> |
「句を二つ、作らせていただきます。」
詩合わせや詩の挨拶で、目下の者が自分の詩をへりくだって差し出すときの前置き。謙譲の du- は b- の前ではそのままつく。dáu の後ろなので、virá は双数になる。
gélo nébro; sénimor dáu sílarau.
読み:ゲーロ ネーブロ、セーニモル ダウ シーララウ。
| gél-o | nébro; | sén-imor | dáu | sílar-au. |
| 去る-<(重いものが)> | 霧<主格> | 見る-<我々が> | 二 | 月-<双数> |
「霧が去った。二つの月が見える。」
霧期の途中で霧が晴れたときの、安堵の言葉。nébro「霧」は重性なので、動詞は重性の -o をとる。月は星ではないので、数詞 dáu をつけて双数で言ってよい。
élþan elþái aursárar élvarei, áurau dáu sílarau.
読み:エルサン エルサイ アウルサーラル エルヴァレイ、アウラウ ダウ シーララウ。
| élþ-an | elþ-ái | aursár-ar | élvar-ei, | áur-au | dáu | sílar-au. |
| 灯る-<彼らが> | 火-<〜たちが> | 祖先-<〜らの> | 天-<与格> | 昇る-<双数> | 二 | 月-<双数> |
「天に祖先たちの火が灯り、二つの月が昇る。」
詩の言い回し。星を祖先の炉の火と見る考え方から、星を「祖先たちの火」と言い換え、élþ-「灯る」を使っている。星を数えない言い方なので禁忌には当たらない。月は星ではないので、数詞 dáu をつけて双数で言える。
hóinau dáu sílarau élvarei.
読み:ホイナウ ダウ シーララウ エルヴァレイ。
| hóin-au | dáu | sílar-au | élvar-ei. |
| 巡ってくる-<双数> | 二 | 月-<双数> | 天-<与格> |
「二つの月が、また天に巡ってくる。」
天体が一巡りしてまた現れることに hóin- を使う。dáu「二」の後ろの名詞は双数になり、双数の動詞は人称も性も区別しない。場所は前置詞なしの与格で言う。
léunim dáu viráu trúumau.
読み:レウニン ダウ ヴィラウ トルーマウ。
| léun-im | dáu | vir-áu | trúum-au. |
| 申す-<私が> | 二 | 言葉-<双数> | 陳腐な-<軽性・双数> |
「陳腐な句を二つ、申し上げます。」
詩の挨拶で、目下の者が先に詠むときのへりくだった前置き。trúum を添えて、自分の句を「ありふれた句」と謙遜している。dáu「二」の後ろなので名詞は双数になり、形容詞も軽性の双数 -au で一致する。
áurau dáu sílarau séurilau.
読み:アウラウ ダウ シーララウ セウリラウ。
| áur-au | dáu | sílar-au | séuril-au. |
| 昇る-<双数> | 二 | 月-<双数> | 美しい-<軽性・双数> |
「美しい二つの月が昇る。」
乾風期の澄んだ夜空をほめる言い方。dáu「二」の後ろで名詞は双数になり、形容詞も軽性・双数の -au で一致する。月は星ではないので、数えても双数にしてもかまわない。
sénim dáu sílarau séurilau.
読み:セーニン ダウ シーララウ セウリラウ。
| sén-im | dáu | sílar-au | séuril-au. |
| 見る-<私が> | 二 | 月-<双数> | 美しい-<軽性・双数> |
「美しい二つの月が見える。」
乾風期の澄んだ夜空を言う文。月は星ではないので、数詞 dáu を添えて双数で言ってかまわない。sílar「月」は軽性なので、形容詞も軽性・双数の séurilau で一致する。
kráilir dáu fúnelou só!
読み:クライリル ダウ フーネロウ ソー!
| kráil-ir | dáu | fúnel-ou | só! |
| 手に持つ-<皆で〜せよ> | 二 | 綱-<双数> | この<重性> |
「「皆でこの二本の綱を持て!」」
降ろし場で運び人たちに向けて言う、崖道の言葉の下向きの命令。宮廷語なら dáu の後ろは双数(fúnelou)になるが、崖道の言葉では双数が衰えているので、複数の fúnelul で代用している。重い丸太は二本の綱をひと組にして吊るすことが多い。
hóu, senár! tórau dáu faronárau.
読み:ホー、セナール!トーラウ ダウ ファロナーラウ。
| hóu, | senár! | tór-au | dáu | faronár-au. |
| おーい | 番人 | 来る-<双数> | 二 | 運び人-<双数> |
「おーい、番人!運び人が二人来るぞ。」
崖道の口でのくだけた呼びかけ。呼格は使わず、名詞をそのまま呼びかけに使う。dáu「二」の後ろの名詞は双数になり、動詞も双数で受ける。双数の動詞は人称と性を区別しない。
lúin tóra nóra, sénimor dáu sílarau.
読み:ルーイン トーラ ノーラ、セーニモル ダウ シーララウ。
| lúin | tór-a | nóra, | sén-imor | dáu | sílar-au. |
| とき | 来る-<(軽いものが)> | 夜<主格> | 見る-<我々が> | 二 | 月-<双数> |
「夜が来れば、我々は二つの月を見る。」
乾風期の澄んだ夜を言う日常の文。nóra は軽性a語幹で、強勢は語根にあり、動詞は軽性の -a をとる。月は星ではないので、dáu「二」と双数 sílarau で数えてよい。
aursáre, sénim dáu sílarau!
読み:アウルサーレ、セーニン ダウ シーララウ!
| aursáre, | sén-im | dáu | sílar-au! |
| おお | 見る-<私が> | 二 | 月-<双数> |
「おお、二つの月が見える!」
乾風期の澄んだ夜空への感嘆。月は星ではないので、数詞 dáu と双数で言ってかまわない。aursáre は aursár「祖先」の呼格から来ており、祖先に呼びかける形で感嘆を表す。
léunim dáu viríñau snáumau
読み:レウニン ダウ ヴィリーニャウ スナウマウ
| léun-im | dáu | vir-íñ-au | snáum-au |
| 申す-<私が> | 二 | 言葉-<小さな・拙い>-<双数> | 取るに足らぬ-<双数> |
「取るに足らぬ小句を二つ、申し上げます。」
儀礼的な挨拶・詩の挨拶。自分の申し出や言葉をへりくだる用法。dáu が双数を指定し、viríñau と snáumau が双数軽性になる。
rímbim dáu þrónou
読み:リンビン ダウ スローノウ
| rímb-im | dáu | þrón-ou |
| 数える-<私が> | 二 | 弓矢一式-<双数・対格> |
「弓矢一式を二つ、数える。」
帳簿・納め・持ち物の勘定の場面。þrón は弓と矢をひとまとまりの装備として数える意味にもなる。dáu「二」に合わせて名詞は双数 þrónou。 þrón-ou は þrón と -ou の二形態素であり、-ou は重性双数の主格・対格語尾である。ここでは目的語の数えられるものとして役割を反映し、逐語訳では弓矢一式-DU.ACCとする。動詞 rímbim は主語「私」に一致し、数量は数詞と名詞の双数で表す。
vǘnau dáu sílarau
読み:ヴューナウ ダウ シーララウ
| vǘn-au | dáu | sílar-au |
| 経つ-<双数> | 二 | 月-<双数> |
「二ヶ月が過ぎた。」
帳簿で期間の満了を示す使用。双数の動詞形で、dáu が双数名詞を要求し、動詞も双数で受ける。
frándau dáu sílarau.
読み:フランダウ ダウ シーララウ。
| fránd-au | dáu | sílar-au. |
| 並ぶ-<双数> | 二 | 月-<双数> |
「二つの月が並ぶ。」
自然な天体の列の言い表し。双数の主語に双数の動詞が対応する。整列行為ではなく、地平線近くで高さを揃えて見える状態を言う。
anórel, ráumim dáu fúneloun.
読み:アノーレル、ラウミン ダウ フーネロウン。
| anórel, | ráum-im | dáu | fúnel-oun. |
| 昨日 | 歩く-<私が> | 二 | 綱-<双数・与格> |
「昨日、二綱歩いた。」
旅の記録のような淡々とした一叙述。場面としての時間語 anórel を文頭に置く。主語の人称は動詞語尾のみで示す。歩く経路・距離を示す単位名詞は自動詞 ráum- に対して双数与格 fúnel-oun をとる。dáu に対応して単位名詞は双数。
klámbim dreumó dáu plénoun.
読み:クランビン ドレウモー ダウ プレーノウン。
| klámb-im | dreumó | dáu | plén-oun |
| 挟む-<私が> | 炭<対格> | 二 | 板-<双数・与格> |
「私は板二枚で炭を挟む。」
日常の用い方。火ばさみではなく、板二枚で炭を押さえ留める場面。重性の dreumó は対格も無標。押さえる二つの側は与格双数 plén-oun で表す。板 plén は伐材として重性と扱う。
klambíres ó dáu mónoun táses, táules ó.
読み:クランビーレス オー ダウ モーノウン ターセス、タウレス オー。
| klamb-ír-es | ó | dáu | món-oun | tás-es, | tául-es | ó |
| 挟む-<もし〜なら>-<あなたが> | <3人称単数・重性・対格> | 二 | 石-<双数・与格> | <あなた・所有>-<属格> | 取る-<あなたが> | <3人称単数・重性・対格> |
「自分の石二つでそれを挟めば、それを取れる。」
星盤の用語。盤の石は重性で、目的語は ó と受ける。押さえる自分の石二つは与格双数 món-oun、所有は名詞句末尾の tás-es。盤上の石は星と呼ばず、重性の名詞として扱う。
klámba andaulóura kréin dáu mároun.
読み:クランバ アンダウローラ クレーン ダウ マーロウン。
| klámb-a | andaulóura | kréin | dáu | már-oun |
| 挟む-<(軽いものが)> | 祖母<主格> | 骨<対格> | 二 | 手-<双数・与格> |
「祖母は両手で骨を挟んで押さえている。」
世話的な用い方。基本語順はVSOで、主語は動詞の直後に置く。人の主語なので動詞は軽性の語尾 -a。kréin「骨」は重性だが、重性名詞は対格が無標。押さえる側の「両手」は与格双数 dáu mároun。
ombrél-au dáu þéumou.
読み:オンブレーラウ ダウ セウモウ。
| ombrél-au | dáu | þéum-ou. |
| 揃う-<双数> | 二 | 色-<双数> |
「二つの色は揃っています。」
色を比べる場。数詞 dáu に双数名詞を従える。主語が二つなので動詞も双数。重性名詞の双数は語幹末に流音があるため þéumou の形になる。
数の二。後ろの名詞は双数にする。二つの月、両目、夫婦のような「そろったひと組」を表すのによく使う。目上の人や星には使えない。
数詞。格変化しない。後ろの名詞は双数(dáu sílarau「二つの月」)。
名詞・動詞の双数語尾 -au、双数の代名詞 dáun の源。
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